ホームページをビジネスに活用する方法と活用事例12選
最終更新日:2022年07月27日
ビジネスにおいてホームページを活用する目的
ホームページは自社の魅力や取り組みを発信するだけではなく、集客や新規顧客の獲得にもつなげることができます。ここではホームページを活用する目的について詳しく紹介します。
集客して商品・サービスを販売する
ホームページを使って自社で扱うサービスや商品の特徴や魅力を戦略的に発信できれば、認知度向上と売上アップを実現できます。
総務省が発表した「令和3年 情報通信白書」によると、2020年のインターネット利用実は83.4%となっており、そのうち13歳~59歳のインターネット利用率は9割を超えています。また、インターネットを利用しているユーザーの75%以上が、インターネット上で情報検索を行っています。
引用元:総務省「令和3年 情報通信白書」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242120.html)
インターネットの情報収集ように最も多く使われるのはGoogleやYahoo!といった検索エンジンです。
一般的なホームページは自社がテーマとなっているため、ユーザーが社名で検索をかけない限り、自社のホームページが検索結果の上位に表示されません。製品名やサービス名、自社の商品が解決する課題といった検索でもホームページを表示させるための施策を取ることで、将来の顧客となるユーザーを集めることが可能です。
また、上位表示を狙うキーワードを購買意欲の高いユーザーが検索するようなキーワードに絞り込めば、認知度向上だけではなく新規顧客も獲得できます。
自社のブランド力を高める
ホームページの構成や内容、デザインなどに配慮することは、自社のブランディングにも効果的です。
ブランドというと高級感のある見た目やブランドに特有のロゴを思い浮かべます。しかし自社ならではの魅力など、ユーザーにアピールしたいものをホームページで印象強く表現することも、ブランド力向上に繋がります。
ユーザーのニーズが多様化し、競合が激化している現代において、ユーザーに覚えてもらうための工夫が求められています。自社ホームページで発信しているメッセージやデザインが統一されていないと、見込み客が「なんだかよくわからない」と思って競合に流れてしまう恐れがあります。
一方「〇〇なら自社」というブランディングがしっかりしていれば、ホームページを訪れるユーザーは自社が何をしてくれるのか、すぐわかります。こうしてホームページを通じて「貴社が良いです」という確度の高いビジネスの出会いを創出することが可能となります。
採用活動の応募者数を増やす
ホームページには人を集める効果があり、それは購買活動だけに限らず採用活動にも活かされます。
たとえば自社サイトの中に採用ページを作ったり、外部の採用サイトとつなげて遷移させたりするなど、自社に合った人材が集められます。
応募者数が伸び悩んでいる企業は、自社の魅力を伝えきれていないか、採用サイトに必要十分な集客ができていない可能性があります。採用サイトへの流入数と応募者数を増やすためには、採用の手順や発信方法とともにSNSやその他のツールを組み合わせる方法も検討し、自社に合った方法で訴求を行いましょう。
広告売上を獲得する
自社ホームページにコラムや記事といったコンテンツを投稿するセクションを設けてその広告枠を販売する、というオプションもあります。このようなビジネスはホームページから切り離した自社運用のオウンドメディアで行うのが一般的ですが、ホームページ内で行っている事例もあります。
自社で扱っている商材にもよりますが、ホームページ自体をマネタイズして、通常の商品・サービスの販売以外に売上が得られることも魅力的ではないでしょうか。
広告枠を販売するには、一定の発信力(メディアパワー)が必要です。継続的にコンテンツを公開し、ビュー数やクリック率などを挙げてから販売を開始するという流れが一般的です。
ビジネスにおけるホームページの活用事例12選
集客から購入や問い合わせへとつなげるには、自社サイトや製品サイトの見直しと改善が必須です。ここではビジネスにおけるホームページの活用事例を紹介します。
集客と販売
「集客」と「販売」は、ホームページが果たす重要な役割です。会計ソフト・ホームセンターの商品・フィットネスアイテムの具体的な活用事例についてみていきましょう。
freee
クラウド会計ソフト「freee」を展開するfreee株式会社では、製品に関する紹介ページを充実させることによって高いレベルの訴求を行っています。
ホームページ内で「個人」「20名以下の法人」「20名以上の法人」と、ユーザーのタイプをいくつかに分け、価格や機能の特徴を提示。初めて訪れたユーザーにもわかりやすく、目的のページにたどりつきやすい構成となっています。
となりのカインズさん
ホームセンター「カインズ」のオウンドメディアである「となりのカインズさん」は、400万PV/月を獲得する高い注目度を誇っています。
実際にカインズホームで販売されている商品を使い、料理・DIY・アウトドア・ガーデニングなど豊富なコンテンツが魅力的です。自社商品の活用方法を紹介することで、商品の販売促進を行っている事例です。
ストレッチポール公式ブログ
姿勢改善やリラックスに効果が期待できるストレッチポールの公式ブログでは、「疲労回復」「筋トレ」「ダイエット」のように内容ごとのコンテンツを発信しています。
ブログはホームページからアクセスできるオウンドメディアの立ち位置で、ストレッチポールの正しい使い方を紹介しています。自社商品に関連する幅広い範囲の情報を発信することで、商品の認知度を高めている事例です。
ブランディング
ここでは企業や商品・サービスのブランディングにホームページを活用している事例を紹介します。
サイボウズ式
グループウェアや業務改善サービスを提供しているサイボウズ株式会社は、「会社・組織」「働き方・生き方」「家族・仕事」といったテーマについて情報発信するメディア「サイボウズ式」を運用。公式ホームページにサイボウズ式のピックアップ枠を入れるなど、ホームページから半分切り離した状態で運用しています。
組織や会社の内部、社員へのインタビューを公開することで、働き方改革・チームワークに関する考えを主導する企業(ソートリーダー)としてのブランディンツを行っています。
セブンティーンアイス
バラエティ豊富なアイスクリームの自販機でおなじみの「セブンティーンアイス」では、製品サイトを自社のホームページ内に組み込んでいます。
商品のラインナップや自販機の場所の検索が手軽にできるため、ユーザーに親しみやすく興味関心を引くページ構成が特徴的です。
北欧、暮らしの道具店
北欧で買い付けたアイテムを扱う「北欧、暮らしの道具店」では、販売のためのECサイトとオウンドメディアを組み合わせています。
商品の宣伝はもちろん、読みものとしてサイト内で扱っている商品を活用したインテリアやライフスタイル情報を発信。
スタッフが実際に着用したレビュー記事なども掲載し、商品がより身近なものとして感じられる工夫がされています。
採用
コロナ禍によりテレワークが普及した影響で、自宅やその他の場所から採用ページにアクセスし、応募を検討する人材が増えています。
ホームページは、コロナ禍による自粛や往来の減少により、就職活動が低迷するなかで人材を効率的に募集できるツールでもあります。ホームページを通じて採用活動を円滑化している企業の事例をみていきましょう。
Zenken
戦略的コンテンツマーケティング事業を行う「Zenken」では、オウンドメディアテイストの採用サイトを公式ホームページとセットで運用しています。
Zenkenで働いている人々やサービスや企業のミッション・特徴に焦点に当て、ホームページの下部には社員の顔が見えるインタビューを職種ごとに掲載。また、社員の生の声でZenkenの社風やこだわりを伝えるために社員が対話をするトーク動画にも力を入れています。
三菱地所レジデンス
三菱地所レジデンスでは、新卒者のための採用サイトを運営し、会社の経営ビジョンや社長のインタビュー、事業に関する情報を発信。
応募者がどこからでも会社の情報をチェックし、手軽にマイページを作成して応募をすることができます。サイト内のインタビューや実際のプロジェクト紹介など、応募を決めるにあたり参考になる情報も盛りだくさんで、応募したくなるような情報の発信につとめています。
広告売上
ホームページ内に広告を掲載し、そこから売上につなげていく手法は法人・個人を問わず一般的なものとなりました。
広告の種類にはバナーや文字のみのもの、動画形式といくつかの種類があり、ホームページの内容や構成を考えて盛り込んでいきます。
キャリアハック
就職・転職サービスを手掛けるエン・ジャパン株式会社の「キャリアハック」は、ITやWeb業界で働く人に向けたオウンドメディアです。
業界内で話題のコーチングやSlackの活用方法、メタバース時代の開発の裏側など魅力的なコンテンツをピックアップしています。
第3者の企業が自社の魅力をアピールできる記事コンテンツを販売することで、新の収入源を創出している事例です。
ビギナーズ
メディアサイト「ビギナーズ」は、株式会社マーケットエンタープライズが手掛けるオウンドメディアです。
アウトドアや音楽などさまざまな趣味を通して新たな発見や楽しみを見出していくコンセプトが注目を集め、同社が手掛けるECサイトへの訪問率をアップする効果のほかに広告売上にもつながりました。
「趣味」という広義のカテゴリーを扱うビギナーズでは、ECサイトとの連携も行うことでバラエティ豊かな記事を掲載し、広告効果を高めています。
LIG
東京都台東区でWeb制作を手掛けている株式会社LIGは、自社ホームページをそのままオウンドメディア化し、Web制作・システム開発・マーケティング支援など事業の中身を「見える化」。
社員自らコンテンツを発信し、体験レポートや提案として記事コンテンツを更新していく形式は、読みものとしてもユニークかつオリジナリティにあふれています。
Web制作に興味を持ちやすく、顧客以外のユーザーにとっても楽しめる内容で、記事コンテンツの販売によって広告収入を獲得しています。
ferret
株式会社ベーシックが運営するWebマーケティングメディア「ferret」は、「マーケターのよりどころ」をコンセプトとして、広告効果やマーケティングに関する情報を発信するメディアです。
オウンドメディア内に直接広告を掲載することができ、成果報酬型でリード獲得を請け負ってもらえる形式で、ferretが抱える200万人のユーザーにアプローチすることが可能となっています。
ホームページの役割と効果を押さえよう
自社のホームページは、「ネット上の名刺」だけではありません。使い方次第では新規顧客の獲得や採用、ブランディングなど、様々なビジネスゴールに繋げられます。
Web広告や求人サイトなど、第3者の提供サービスで効果が感じられない場合は、自社のホームページを活かしてみるのも選択肢の1つです。目的を明確にしたうえでコンセプトをと尖らせれば、ホームページは他の媒体に劣らない強力なPRツールとなり得ます。
一方、ホームページを有効活用するには十分な検討が必要です。行き当たりばったりでリニューアルや改修を行っても効果が得られず、かけていた時間と費用が無駄になる恐れがあります。
自社にはWeb制作に関するノウハウがないのであれば、外部のプロに相談すると良いでしょう。内製と比べて割高となるケースが多いですが、成果に繋がるホームページをしてもらうことで、投資した費用が回収しやすくなります。
Web制作で悩んでいる方へ
キャククルの運用元であるZenkenでは、今まで120以上の業種で8,000を超えるWeb制作実績を上げてまいりました。たとえニッチな業界などでもクライアントならではの強みを洗い出し、ビジネス上の成果に繋がるユーザーを集めるための戦略作りを得意としています。メディアの制作だけではなく、事前の競合調査からメディアの運用までワンストップで対応しております。
「自社ホームページをもっと有効活用したいが、具体的にどうすればいいのかわからない」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。20年以上Web制作をし続けてきた経験をもとに、貴社に最適なWebマーケティング施策を提案いたします。