なぜ検索順位が上がらない?理由やSEO改善のポイントを解説
最終更新日:2022年03月28日
「ホームページやオウンドメディアのコンテンツが検索結果に出てこない」
「修正したのに、狙っているキーワードでずっと下位のまま」
…など、満を持して公開したコンテンツが評価されず、理由の見当もつかないという方も多いのではないでしょうか。
検索結果の上位表示を狙うSEOには専門的知識も多く、やみくもにコンテンツを公開・修正しても時間の無駄になってしまいます。
この記事では検索順位が上がらない理由を考える際の、チェックするべき点や改善ポイントをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
検索順位が上がらない理由をコンテンツ調査でチェック
まずSEOの基本として挙げられるのがコンテンツ内容。ポイントをご紹介しますので内容に問題がないかチェックしてみてください。
タイトルタグに目的のキーワードはあるか
検索結果にも表示されるタイトルタグに、SEOで狙うキーワードが含まれているか確認してみてください。含めるべき大きな理由が2点あります。
- 検索エンジンに内容を認識してもらう(SEO目的)
- 検索結果閲覧者に大まかな内容を伝える(流入数増加)
表示順位が上がらない理由のひとつに、情報を収集している検索エンジン側に正しく内容を認識してもらえていないケースがあります。
ただしただ情報を詰め込めばよいわけではなく、下記を意識するのがポイントです。
- キーワードをタイトルの前方にを入れる
- できれば30文字前後に抑える
- ページごとに異なるタイトルをつける
- ページの内容に沿ったタイトルにする
日本人は横文字を左から読むのと検索結果で省略される可能性があるため、全体で30文字に抑えて前半に目的のキーワードを入れます。
クリックしたタイトルとコンテンツ内容が異なれば離脱されてしまいますし、同じタイトルのページが複数あると検索エンジンにコピーコンテンツと認識されやすくなるので注意が必要です。
見出しタグを正しく活用しているか
h1やh2といった見出しタグを活用するのも検索エンジンに構造を分かりやすく伝えるポイントです。下記を押さえておきます。
- h1はひとつだけ
- 数字が大きくなるほど下層になる
- 装飾として活用しない
ページの情報量は他サイトに負けていないか
検索してたどり着いたページに役に立つ情報がなければ、ユーザーは離れてしまいます。作成したコンテンツの内容が他サイトの情報と比較して負けていないかチェックしてみてください。
検索サービス大手のGoogleではWebサイトとして下記を示しています。
ウェブサイトは利用者の便宜のために構築するべきであり、すべての最適化はユーザー エクスペリエンス向上のための調整である必要があります。
引用元:Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」(https://developers.google.com/search/docs/beginner/seo-starter-guide?hl=ja)
たどり着いたユーザーが下記の印象を受ける内容ではない場合離脱率も高くなります。
- 疑問を解決できた
- 役に立った
- 調べてよかった
- 知りたい情報を得られた
上記をクリアするためには、同じキーワードで上位表示されている競合サイトの調査も欠かせません。
検索結果の1ページ目に表示されるサイトは少なくとも検索時点においてはキーワードに沿った内容と判断されています。
複数サイトをチェックして、記載されている情報で不足している内容がないか比較してみましょう。
キーワードとコンテンツ内容にズレはないか
素晴らしい情報が掲載されていても、ユーザーの検索意図とずれていれば閲覧者にとって役立つ情報になりません。調べた理由を考えた上で、コンテンツの方向性が正しいか今一度検討してください。
主に下記4種類に分けられます。
- Buy:購入したい
- Know:知りたい
- Do:アクションしたい
- Go:行きたい
ただし複合していないキーワードだと該当する種類がつかめない場合もあります。
例えば「リフォーム」という検索キーワードで一例だけでも下記のように広がります。
- 近くのリフォーム業者に相談したい(Go)
- DIYでリフォームを検討している(Do)
- 水回り設備を購入しリフォームしたい(Buy)
- リフォームの費用を抑える方法が知りたい(Know)
複合キーワードだとコンテンツ内容とのずれが発生しにくくなります。
また自社のことを知っている顕在層と、知らない潜在層ではアプローチするコンテンツ内容も異なります。
キーワードの難易度は高くないか
上記で解説した内容がすべて問題なくても、思うように効果がでない場合もあります。
なぜ検索結果の上位に上がらないのか理由がつかめないときには、キーワードの選定に問題がないかチェックしてみてください。
サイト構成全体を変更する可能性もありますが、SEOの検索順位を上げるためにとても大切な点です。特徴ごとに種類を分けて考えると、費用対効果が少ないのは下記が挙げられます。
- 検索数が多いビックキーワード
- 収益性の高いキーワード
- 競合サイトが強いワード
検索意図が分かりやすく検索ボリュームが小〜中を狙いましょう。
もちろんあえて検索数が多いキーワードを狙う戦略もありますが、ボリュームが多いとSEOの効果をだすために労力がかかりますので、長期的な目標に留めておきます。
キーワードの検索ボリュームや収益性を調査できるツールの代表がGoogleキーワードプランナーです。
SEOで検索順位が上がらない理由はWebサイト自体にないか?
サイト構造も検索順位に影響する要因です。何か問題があるかもしれません。
内部リンク設置の不足
同じサイト内で別のページに誘導するのが内部リンク。適切な内部リンクが設定されていると検索エンジンで評価が高まりやすくなります。下記を意識しましょう。
- 関連または詳細に解説するページにリンクする
- リンクテキストは誘導文にする
- 重要なページへリンクを集める
- 1ページ内にリンクを貼りすぎない
検索エンジンに登録されたページ数が少ない
検索エンジンにページが登録されることをインデックスといいますが、キーワードと関連したインデックスページが不足しているとなかなか上位に表示されません。
ただし完全に同じキーワードで何枚もページをつくると検索エンジンがページを評価できなくなるので避けましょう。
また検索エンジンに登録されるには期間が必要です。状況によっても異なりますが登録されるまで目安として半年ぐらいはかかります。サイト自体が立ち上げてから数ヶ月なら、まだ登録されていないだけかもしれません。
ガイドラインに違反している
Googleなど検索エンジンから何らかのペナルティを受けていないかも大切なポイント。
あくまで一例ですが、ガイドラインとして下記が挙げられます。
- コンテンツが自動で作成
- 無断で複製されている
- 一部キーワードが違うだけの重複ページ
- 不正にリダイレクトされる
- 一見すると分からないテキストやリンクを設置
ペナルティ内容は検索エンジンのアルゴリズムアップデートによっても変動するため、定期的に検索順位をチェックしておくことが大切です。
スマートフォンに最適化されていない
モバイル端末でWebサイトを閲覧するユーザーも多いため、スマートフォンでの表示最適化も欠かせません。
対応していないと大きく評価が下がるわけではありませんが、対策されているサイトと比較すると劣ってしまいます。押さえておくべき点は下記です。
- 小さな画面でも見やすい
- 表示速度が速い
- パソコンもモバイルも同じ内容
大切なのはユーザーにとっての利便性であり、端末を問わずに同じ内容がスムーズに確認できることです。
検索順位に影響するサイト外部からのSEOも意識
検索順位にはサイト内の対策だけではなく、外部からの要因も影響します。外部要素とは、他からサイトが評価されているかを検索エンジンが判断する内容で、下記のように認識されます。
- おすすめされている
- 参考として評価されている
大きくふたつに分けられます。ただし自社では簡単にコントロールできない要素です。ソーシャルボタンを設置する、話題になりやすい企画やコンテンツを展開するといった対応で外部から評価されやすくなります。
外部リンク
他のサイトからリンクを貼られることを指します。しかしあくまで一般的なWebサイトのみに留められ、SNSやメールは含まれません。
また被リンクの増加だけを目的とした悪質なリンクと判断されてしまうと、ペナルティの対象となります。
サイテーション
外部リンクとは異なりSNSも含めたWebサービスが対象で、企業に関連した情報が記載された状態を指します。URLが貼られていなくても大丈夫です。
関連するキーワードが話題になっているということが、評価につながるということになります。
- サイト名
- 会社名
- ブランド名
- 電話番号
検索順位で評価されるコンテンツとは
SEOを意識しても検索順位が上がらない場合、今一度検索エンジンで評価されるコンテンツについて再認識しておくことも大切です。
一例として検索エンジン最大手のGoogleが検索結果順位に影響すると好評している5つの評価基準をご紹介します。
参考元:Googleの検索アルゴリズム(https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/algorithms/)
1.検索意図の把握
検索されたキーワードをもとに閲覧者が何の情報を調べようとしているか意図を把握したコンテンツであるかがひとつの評価基準です。単純なキーワードのみならず下記が必要とされているかも判断しています。
- 当日中の情報か
- 情報の新しさを求めているか
- 具体的情報を必要としているか
例えば「野球の試合結果」と検索した際、一般的に求められているのは当日または前日の情報です。「店名 開店時間」なら何時から何時まで営業しているのか、具体的な詳細情報を調べています
本当に質問結果の回答になっているか、今一度チェックしてみましょう。
2.ウェブページの関連性
検索されたキーワードに対して関連性のあるページになっているかを評価しています。直接的なキーワードだけではなく、他にも関連する単語が登場しているのかも判断されるポイントです。
ただキーワードを羅列すればよいのではないことを認識しておきましょう。
3.コンテンツの品質
同じキーワードや条件におけるWebページは数多くあるなかで、大きく影響するのが品質。判断される主なポイントは下記です。
- 情報は新鮮か?
- キーワードの出現回数は?
- 高いユーザー体験か?
- 信頼性が高い情報か?
予想だけで書かれている、または情報が少ないなど役に立たないコンテンツは評価されません。
なお、下記3点をまとめたE-A-Tを満たしているかも重要視されます。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
上記がどれもなければ、ユーザーに立って役に立つ情報ではありません。
GoogleではYMYL(Your Money or Your Life)という、命やお金など人生に大きく影響する情報において特に重視しています。
特定の病気に関しての情報を調べている方にとっては、何も経験がない人が書いた記事よりも同じ病気を経験した人が記載した記事のほうが信頼性は高い情報です。
さらにその病気を日々治療している病院のコンテンツなら、より一層専門性と権威性が高い情報となります。
4.ユーザビリティ
スマートフォンの最適化を始め、多くのユーザーにとって使いやすい便利なコンテンツであるかも大きなポイント。環境が異なっていてもストレスを感じずに得られる情報は変わらないことが大切です。
特に下記の点に注意しておくと評価が高くなります。
- ブラウザの種類を問わず表示
- 画面サイズが違っていても見やすい
- 回線速度が遅くてもスムーズに表示
複数端末によるのチェック体制が整っているとよいですが、モバイルフレンドリーテスト(Google提供)を活用する方法もあります。
5.文脈の考慮
ユーザーにとって分かりやすい文章を心がけることも大切。Googleの検索では、過去に何を検索していたかをもとに調べている単語の文脈を判断します。
内容が分かりにくいと、ユーザーが本当に必要としている情報が掲載されているか判断できません。
SEOの検索順位が上がらないときは理由がないかチェック!
ひとつ上がるだけで契約率が変わり宣伝効果が高くなる検索順位。いざコンテンツを作成してみたけれど半年以上経っているのに順位が上がらないという方は、理由がないかチェックしてみましょう。
特に注意するのは下記。
- コンテンツ品質に問題はないか
- キーワードと内容にズレはないか
- キーワードの競合性が高くないか
- ユーザビリティの高いコンテンツか
SEOの施策にて検索の上位を目指すなら、商品性を踏まえたターゲットやキーワードの選定、サイト構成などから見直しが必要なケースもあります。
自社で修正が難しい場合には、専門家への外注も検討してみてください。
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