大学で実施すべきSEO対策とは?【学生募集向け】
公開日:2022年02月28日
近年、情報収集の手段として、インターネット検索が主流となっています。学生の大学選びについても例外ではなく、インターネットを活用して情報収集が行われているのです。
インターネット検索が情報収集手段の大半を占める中、効率よく学生募集を行うためにもSEO対策が重要視されています。
この記事では大学で実施すべきSEO対策について解説していきます。効果的な学生募集を行うためにはどのようなSEO対策を行えばよいのか、お悩みの広報担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
大学の学生募集でSEO対策は必要か?
結論から言うと、大学の学生募集にSEO対策は必須です。理由として、学生やその親はGoogleやYahooをはじめとした検索エンジンを使って大学の情報を調べます。
検索エンジンでキーワード検索された際に、自校のサイトが上位表示されていなければ、サイトに訪問してもらうことはできません。
そのため、学生とその親が検索しそうなキーワードを狙って、検索上位に表示されるようなSEO施策が必要となります。
そもそもSEO対策とは?
大学サイトにも必要不可欠なSEO対策。このSEO対策とは、「Search Engine Optimization」の頭文字をとった言葉で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」という意味になります。
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで、ユーザーがキーワードを入力した時にサイトを上位表示させるための方法であり、マーケティング戦略のひとつです。検索上位に表示されることでサイトへの自然流入が増加し、より多くのユーザーにアプローチが可能となります。
SEO対策の方法
ここからはSEO対策の具体的な施策について説明していきます。SEO対策は大きく、下記3つの施策に分けられます。
- SEOライティング(コンテンツ施策)
- 内部施策
- 外部施策
以下より、それぞれの詳細について説明いたします。
SEOライティング(コンテンツ施策)
大学の情報を収集する時には、検索エンジンで「工学部 東京」「外国語学部 大学」など、特定のキーワードを入力して検索します。
検索エンジンは、ユーザーにとって有益なページを上位表示するため、ユーザーに必要な情報が盛り込まれた「質の高い」コンテンツを作成することが非常に重要です。
これを大学サイトに落とし込んで考えると、「自校に入学したいと考える学生はどのような情報を求めているのか」を明確にした上で、コンテンツとして発信する必要があります。
ユーザーにも検索エンジンにも「分かりやすい」コンテンツを作成するために、下記のような要素を意識しましょう。
- タイトルにキーワードを含める
- 段落の最初の方にキーワードを入れる
- 代名詞を使用しすぎない
- URLに選定したキーワードを含める など
内容がキーワードの検索意図と合っていなかったり、コンテンツのボリュームが不足していると、サイトへアクセスしてもすぐに離脱されてしまいます。上記の要素を意識しながら、ユーザーの求める情報を的確に発信することが大切です。
内部施策
SEOの内部施策とは、クローラーがサイトを見つけやすく、サイト内を巡回しやすくするための施策のことを指します。クローラーとは、インターネット上を巡回して、HTMLや画像といった「検索順位を決定する要素」を収集するロボットのことです。
具体的には以下のような要素が内部施策として挙げられます。
- HTMLタグの最適化
- グローバルメニューなど、内部リンクの最適化
- モバイルファースト対応
- ページ表示速度の改善 など
内部施策は専門知識がないと対応するのが難しい部分が多いため、必要に応じて外部SEO会社に依頼することも検討しましょう。
外部施策
SEOの外部施策とは、外部サイトに自サイトのリンクを増やすための施策のことを指します。外部に貼られた自サイトのリンクは「被リンク」と呼ばれており、検索エンジンのGooogleでは、この被リンクが多いほど高く評価されます。
被リンクを増やすためには、SEOライティングで質の高いコンテンツを作成することで、外部サイトにリンクを貼ってもらいやすくなります。
コンテンツSEOの重要性
コンテンツSEOとは、質の高い記事コンテンツを継続的に発信して、キーワード検索で上位表示させる施策を指します。選定したキーワードに応じたコンテンツを投稿することで、自サイトのアクセス数を増加させるのが目的です。
しかし、SEO対策によって自サイトを上位表示させるのは最終的な目的ではありません。SEO対策はあくまで、「資料請求・お問い合わせを増やす」「学生に自校について知ってもらう」といった目的を達成するための手段の一つにすぎないのです。
単に自サイトの検索順位を上げただけでは、成果を出すことは難しいでしょう。サイトのターゲットである、学生が興味関心のある情報を発信することで、サイト運営の最終目的を達成することが可能となります。
大学でSEO対策すべきコンテンツ
それでは、大学サイトではどのようなコンテンツに対してSEO対策を行えばよいのでしょうか?具体例な例を、下記よりいくつかご紹介します。
研究できる分野、カリキュラムの紹介
「この大学は自分が学びたいことを学べるのか」という視点から、大学の情報収集をする学生に向けてコンテンツを発信するのも有効です。
在籍する教授の研究内容や履修可能な教科の紹介を掲載しておくことで、「外国語 大学」「物理学 大学」など、「学びたい内容+大学」でキーワード検索されたときに、自然流入が見込めます。
キャンパスの紹介
「大学がどこにあるのか」ということも大学選びの際の重要なポイントの一つです。「学科・学部+地域」の組み合わせは、検索ボリュームも大きく、問い合わせに繋がりやすい傾向にあります。
卒業生インタビュー
卒業生の進路を掲載しておくことで、学生は「自分がこの大学を卒業したら将来どのような仕事に就けるのか」を、より具体的にイメージできます。
在籍中に研究していた分野についても合わせて掲載することで、在籍中~卒業後まで大学生活の見本的位置づけのコンテンツとなります。
上記で挙げたコンテンツ全てを対策する必要はありません。事前に、興味・関心を抱く学生が「どのような情報を求めているのか」を明らかにして、優先度の高いコンテンツからSEO対策を行いましょう。
SEO対策の目的を明確にしよう
前述した通り、SEO対策はサイトの目的を達成するために必要不可欠な手段の一つです。サイト運営を通して、達成したい目的を明確にした上で、「どんな学生をターゲットに」「どのような情報やコンテンツを準備するか」を決めるようにしましょう。
コンテンツを活用したSEO対策において、大きく分けて下記5つのポイントがあります。
1.キーワードの選定
SEO対策でまず行うのが、キーワードの選定です。ターゲットとなる学生が、「どんなキーワードで検索しそうか」という視点から、狙うキーワードを決定します。
2.キーワードの検索意図を見極める
次に、選定したキーワードの検索意図を分析します。検索意図とは、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを入力して検索した目的のことです。
同じようなキーワードでも、検索意図が全く異なっている場合があるため、ニーズに合ったコンテンツを作成するためにも、検索意図を正しく見極める必要があります。
3.競合のサイトを確認する
狙ったキーワードを実際に検索エンジンで入力して、検索上位10位以内のコンテンツを確認します。上位表示されているコンテンツは、「ユーザーの求める質の高いコンテンツ」と検索エンジンが評価しているものなので、コンテンツ作成の際に参考となります。
4.構成案(タイトルと見出し)を作成する
構成はコンテンツの骨組部分で、コンテンツ全体の質を決める重要な要素です。タイトルは「このページを見たらどんなことが解決できるのか」が、ひと目で分かるようなタイトルをつけるのがベストです。
見出しについては「このコンテンツには何が書いてあるのか」が、見出しを見ただけで伝わるようなものにしましょう。
5.E-A-Tを盛り込んでライティングをする
構成が完成したら次に執筆作業を行います。ライティングの際には、E-A-Tを意識することが非常に重要です。
E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったもので、この3項目を満たしたコンテンツは、検索エンジンのGoogleから「高品質なコンテンツ」として高く評価されます。
この記事のまとめ
今回は、大学サイトのSEO対策の重要性について説明してきました。インターネットでの情報収集が当たり前となっている中、大学サイトでの学生募集についてもSEO対策は必要不可欠です。
目的・ターゲットを明確にした上で、戦略的にSEO対策を行っていきましょう。
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