コンテンツマーケティングの効果・メリットとは?わかりやすく解説!
最終更新日:2022年02月24日
集客・マーケティング手法のひとつとしてよく聞かれるコンテンツマーケティング。具体的にどんな効果やメリットがあるものなのでしょうか?
この記事ではコンテンツマーケティングが注目されている理由でもある、その効果についてまとめて解説しています。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとはユーザーに役立つコンテンツを発信し、ユーザーの興味をひきつけ、見込み客を集客していくインバウンドマーケティングのひとつです。
コンテンツとは「情報の中身」のことで、発信される媒体を問わずユーザーに役立つあらゆる情報を指します。例えばWebサイトであれば、発信する記事や動画といったものがコンテンツです。
そのコンテンツをきっかけとして、自社名や商品名を知らないユーザーにも興味を持ってもらうこと。
そして継続的に有益な情報を発信することで信頼感を醸成したり、自社の魅力を知ってもらうことで、やがては購入や成約といった結果へとつなげていきます。
コンテンツマーケティングの効果とは
コンテンツマーケティングを行うことで以下のような効果やメリットが期待できます。
- 検索からの流入
- 見込み客が獲得できる
- ブランディングができる
- コンテンツが資産となる
- SNSの拡散力を活用できる
検索からの流入
コンテンツがある程度蓄積し、ドメインパワーが上がってくるとSEOに強いWebサイトができてきます。
一つひとつのコンテンツも、うまくいけば徐々に検索エンジンの上位にランクされるようになり、検索エンジンからのユーザー流入が見込めるようになります。
コンテンツマーケティングにおけるユーザー流入は、このオーガニック検索(自然検索)における流入がもっとも好ましいかたちであり、最終的に目指すところとなります。
米国SEO専門機関の統計によると、検索結果の1位から3位までが全クリック数の75%を占めているという結果がでており、検索上位に表示されることはWeb集客の観点で非常に重要です。
引用元:BACKLINKO公式サイト(https://backlinko.com/google-ctr-stats)
見込み客が獲得できる
コンテンツマーケティングの特徴は潜在的なユーザーからも「見込み客」を獲得できるところです。
ユーザーはこのコンテンツが自分にとって有益そうだ、と思ってコンテンツ(オウンドメディア)を見にきてくれています。自社名の認知度が低かったとしても関係ありません。
そのため自社の見込み客となりうる潜在的なユーザー層に幅広くアプローチでき、信頼感を醸成することでやがては顧客化・ファン化してくれることが期待できます。
また、予想外のユーザー層から興味を抱いてもらえたり、人気のあるコンテンツから自社の新たな魅力やPRの切り口に気づけることも。
ユーザー側から興味を持ってもらえるインバウンドマーケティングは、効果が出るまで時間はかかるものの、効率的に見込み客を獲得できるようになります。
ブランディングができる
コンテンツマーケティングはユーザーが知りたい情報を発信しますが、それはひとつのコンテンツを発信して終わりではありません。
特定のテーマについて複数のコンテンツを継続的に発信することで、ユーザーに「〇〇にくわしい会社」といったイメージを持ってもらうことができます。このように狙ったブランディングが可能な点も、コンテンツマーケティングのメリットです。
特定の分野に強いプロとしてのイメージをユーザーに印象付けることができれば、例えすぐ購入や契約にいたらずとも、やがて必要となったときに想起してもらうことができるでしょう。
また競合が多い市場の場合は、他社にはないブランドイメージを構築することで、差別化や独自化も目指すことができ、自社が勝てる市場をつくりだせる可能性もあります。
コンテンツが資産となる
長年にわたり積み上げていくコンテンツの数々は企業にとってかけがえのない貴重な財産となります。他の企業にはない自社のオリジナルコンテンツがあれば、数年後もオーガニック検索からにユーザーを集め続けるでしょう。
このようなコンテンツはストック型コンテンツといい、つくった分だけ蓄積されていき、うまく運用していくことで売上獲得や集客成果を生み続けてくれるのです。
さらにアクセス解析でアクセス数の多いページを確認し、他のコンテンツの改善などに活かせば、コンテンツを発信するオウンドメディアの効果をより高めることもできます。
また運用した結果わかったデータをもとに資料をつくって提供したり、データから得た結果そのものをコンテンツとして発信するなど、自社オリジナルのコンテンツづくりもしやすくなります。
SNSなどの拡散力を活用できる
コンテンツマーケティングでは、ユーザーにとって有益な情報を発信します。そして有益だと感じる情報は、人に言いたくなってしまうもの。それが現代ではSNSなどでの拡散という形で実現します。
この拡散効果は、広告のように自社が動くのではなく、ユーザー自身の動きによって起こるため、拡散された情報を受け取る側のストレスも低くなり、かつ信用してもらいやすくなります。
またコンテンツマーケティングは効果が出るまでに時間がかかるものですが、SNSからコンテンツを見てもらったり、拡散してもらうことができれば、早期に効果が生まれることも期待できます。
コンテンツマーケティングを行うべき理由とは
コンテンツマーケティングを行うべき理由。それは従来のアウトバウンド型の集客手法では効果が出づらくなってきたためです。コロナウイルスの流行以降はリモートの普及もあり、さらにその傾向は顕著になってきています。
訪問営業やテレアポ、広告出稿など、企業側が動くアウトバウンド型の集客は、ユーザー側での情報収集が容易になった現在、避けられる傾向が強まりました。
そこで主流となってきたのが、ユーザー側から興味を持ってもらうようにする、インバウンド型のマーケティング手法です。コンテンツマーケティングは有益な情報という入り口から、自社のことや商品のこと知ってもらう機会をつくりだします。
情報過多な現代では、ユーザーの情報収集や比較検討などの購買行動は大きく変化しました。その変化に合わせて集客手法も変えていかなければなりません。
その集客手法のひとつがコンテンツマーケティングということであり、いまでは必須ともいうべき手法となっています。
コンテンツマーケティングを実践するには
コンテンツマーケティングを始める前にしっかりと手順を踏み、戦略を考える必要があります。闇雲に始めても効果が出る可能性は低く、無駄な工数だけがかかる場合もあるでしょう。
戦略を考えるために必要なこと
まずは以下の項目をそれぞれ考察し戦略を立案していきます。
- 目的の決定
- ペルソナの設定
- カスタマージャーニーマップの作成
- 競合他社のコンテンツを分析する
- 自社の強みを明確化
- 配信チャネルの決定
目的の決定
コンテンツを発信するオウンドメディアなどにおけるCV(コンバージョン)を決定します。CVとは最終到達地点のことで、なにをもって成果とするか、つまりコンテンツから発生させたいCVはどのようなことなのかを明確化させましょう。
例えば「商品やサービスの購入」なのか「資料のダウンロード」なのか、あるいは「無料サービスの契約」なのか、達成させたい目的をはっきりと取り決めます。
この達成させたい目的が曖昧であったり、または漠然と全部行いたいなどと思ったりして定まっていない場合は、コンテンツの軸やオウンドメディアのテーマがぶれてしまい、思うような効果を発揮することができない可能性が高まります。
ペルソナの設定
目的の決定後は「ペルソナ」の設定を行います。ペルソナは自社の扱う商品やサービスを売り込みたい人物像のことを指します。
架空の人物像ではありますが、実在するのではと思えるくらい具体的に考えることがポイントです。ペルソナ設定例としては以下のようなものになります。
氏名:山本一郎
年齢:30歳
居住地:東京都世田谷区深沢
居住形態:4戸アパートの101号室
家族構成:妻28歳、2歳女の子の3人暮らし
収入:年収300万(手取り)、妻パート(スーパーレジ)年収100万円
職業:広告代理店勤務
趣味:カレー店めぐり(カレー店評価ブログ所有)
特技:タッチタイピング
悩み:最近体重が増え、抜け毛が気になりだしている
ペルソナを考えることで、どういったニーズがあって検索をするのかや、コンテンツを発信する方法(文章、画像、動画etc)、メディアのデザイン、導線設計などが考えやすくなります。
非常に細かく設定することでリアリティのあるユーザー像になりますが、あまりに細かすぎても逆に融通が効かなくなったり、そもそもリーチできるユーザー数が限定的になりすぎたりしてしまうので注意が必要です。
カスタマージャーニーマップの作成
コンテンツマーケティングをより効果的にするためには、ユーザーの行動にあわせたコンテンツを準備することが大切です。
そこでユーザーがモノを購入するまでに起こす行動や心の動き、情報収集の方法などを段階ごとに整理して可視化する、カスタマージャーニーマップが役立ちます。
例えば「認知」「興味・関心」「比較検討」「購入」という段階に対して、ユーザーがとる行動や思考をまとめていくというものです。
そしてそれぞれの段階にあわせて、どういった方法でどんな情報を発信するのか、CVへの導線をどうするか、などを考えていきます。
競合他社のコンテンツを分析する
どのような分野でもそうですが、その商品やサービスを取り扱っているのは、自分たちだけではありません。すでに似たような商品やサービスは、他社でも取り扱っている可能性があります。
そこで競合他社のコンテンツを分析することは非常に重要です。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」の言葉通り、まず相手のことを知らなければ競争で勝ち抜くことはできません。
競合他社がどのようなコンテンツを作成しているのかを分析して、自社にない要素は積極的に取り入れ、さらなるコンテンツのグレードアップを図っていきましょう。
また検索からの流入を考える際には、狙ったキーワードで上位表示されている他社のコンテンツを分析することは必須です。
上位に表示されている=検索エンジン(Google等)から評価されているということ。自社のコンテンツ内容にも取り入れていかなければ、そもそもコンテンツが見てもらえない、ということにもなりかねません。
自社の強みの明確化
コンテンツを通じて自社の魅力や強みを知ってもらうことができるコンテンツマーケティングですが、そもそも自社の強みや他社との違い何なのかが明確になっていなければ意味がありません。
伝えるべき強みが自社独自のものであれば、それはユーザーが自社を選ぶべき理由となり、競合他社との差別化につながります。
コンテンツによって何を伝えたいのかという重要なポイントに関わってくるため、自社の分析もしっかりと行いましょう。
配信チャネルの決定
おおかた戦略が明確化してきたら、その戦略を実践する配信チャネルを決定します。チャネルとは「経路」を意味し、配信チャネルはコンテンツを配信する媒体のことを指します。
検索エンジン経由でコンテンツを配信するのか、SNS経由でコンテンツを配信するのか、あるいはメールを使用するのか、といった配信手段を決定します。
重要なのは、ターゲットユーザーに届く方法、戦略及び商品やサービスに見合った配信チャネルを選択することです。
コンテンツをつくる際のポイント
コンテンツ作成を作成する際にもっとも意識すべき重要なポイントは、ユーザーファーストであるということです。
コンテンツマーケティングにおける「コンテンツ」とはユーザーにとって有益な情報、つまりユーザーの悩みや疑問を解消してあげられるような内容にすることです。
そういったコンテンツはユーザーからの信頼を獲得し、そこから顧客化・ファン化してくれることを期待できます。またよく見られるコンテンツは、しっかり検索エンジンからも評価され、より集客効果を高めていきます。
自社が何を言いたいかよりも、ユーザーなにを知りたいかを重視し、知りたいことがわかりやすく理解できる内容にしていきましょう。
この記事のまとめ
アウトバウンドマーケティングからインバウンドマーケティングへその重要性が移り変わった昨今において、この先ますますコンテンツマーケティングは必要不可欠なものとなっていくでしょう。
集客やブランディングを強化したいなら、ぜひコンテンツマーケティングに取り組んでいきましょう。
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