オウンドメディアの活用方法とは?どんな活動や施策として効果的か解説!
最終更新日:2023年01月21日
コンテンツマーケティングの一環として、オウンドメディアの活用が注目されています。
この記事では、具体的にオウンドメディアがどういった目的で活用できるのか、また効果的なメディアにするために大事なポイントはなにか、といった点を解説!
「オウンドメディアってよく聞くけれど、具体的にどう活かすのだろう?」と感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
オウンドメディアとは
オウンドメディアは、「オウンド(Owned)=所有する」メディア、つまり自社が所有するメディアのことです。
そのため、広義では自社のホームページやブログ、SNSなどもすべてオウンドメディアの一種として考えますが、Webマーケティングの分野では、一般的に企業が所有・運営するWebメディアやWebマガジンを指します。
オウンドメディアを含むトリプルメディアとは
企業が運営するメディアには、オウンドメディアのほかに「ペイドメディア」「アーンドメディア」があり、これらはトリプルメディアと呼ばれています。
ペイドメディアはWeb広告をはじめとした、広告費用を支払うメディアのこと。従来からのテレビやラジオ、新聞、雑誌などのマス広告や交通広告もペイドメディアにあたります。
一方、アーンドメディアはSNSやコミュニティーサイトなど、消費者側から情報を発信するメディアです。消費者の口コミやレビューが反映されるため、拡散されやすく影響力を持ちますが、企業側ではコントロールできない点でオウンドメディアとは異なります。
オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディア、これら「トリプルメディア」の違いを知って上手く使い分け、ときには連携させることによって効果的なマーケティングが実現できるようになります。
オウンドメディアの特徴・メリット
自社でコントロールしやすい
自社でコンテンツの内容を決めて自由に制作できるので、世に発信する情報をコントロールしやすいのが大きな利点です。
アーンドメディアのように消費者主体のメディアは介入することが難しいですが、オウンドメディアであれば、いつでも好きなときに発信でき、方向性を決めてアクションを起こせます。
コストを抑えやすい
オウンドメディアは、一般的なWeb広告などとは異なり、Googleなどの自然検索を通してユーザーの流入を目指すコンテンツマーケティングです。
オウンドメディア自体が「広告」のような形で、ユーザーが流入する入り口となります。そのため本来負担していた広告を出稿するコストをカット、ないしは抑えることができます。
もちろん自社でメディアを制作するにはそれなりのコストを要しますが、中長期的に見れば出稿の度にコストがかかる広告よりも、予算を適正化しやすいメリットがあります。
ブランディングしやすい
オウンドメディアでは、ユーザーの持つ悩みや課題といった特定のトピックに対し、有益な情報を発信する「ユーザー目線に立ったコンテンツ」でユーザーニーズを満たします。
「その企業は業界で十分な知識を持っている」という認識付けをユーザーに対してできますし、有益な情報を発信し続けることで、企業のブランドイメージを浸透させることができるのです。
単に自社の商品・サービスを伝える「広告」の視点から離れ、ユーザー目線のコンテンツ発信へと舵をとることで結果的に見込み客・ファンをつくり、顧客への育成に繋げられます。
長期的な視点で資産となる
ペイドメディアでは、広告を掲載するメディアを運営するのは自社ではありません。自社による管理ができないアーンドメディアもまた、自社ではなく消費者がつくるメディアです。
これらは年月を経てもメディアが存続しているかが不明瞭ですし、時間の経過とともに情報は絶えず変化しています。
短期的な広告効果はのぞめたとしても、情報が拡散し続けることは難しいでしょう。
オウンドメディアであれば、一度制作してしまえば自社に資産として残りますし、運用のたびにコンテンツが蓄積されていきます。
ずっと残り続けるゆえに、コンテンツから継続的にユーザーが流入したり、拡散されたりする可能性があり、長期視点で大きな価値を生み出し続けてくれます。
オウンドメディアの活用方法
コンテンツ内容を自社でコントロールできるため、オウンドメディアは活用しやすく、さまざまな施策やテーマで利用できます。
ただ、コンテンツを蓄積させて検索上位に表示されるようになるためには、時間がかかるというデメリットもあります。
短期的な成果や即効性を求めたいときではなく、継続的に効果を出したい場合に向いています。
集客・リード獲得
オウンドメディアでターゲット層のニーズや悩みに答えるコンテンツを上位表示させれば、自社に興味を持ってくれやすいユーザーを狙って集めやすくなります。
ここで大切なのが、自社製品・サービスに関連性の深いキーワードやテーマで記事・コンテンツを作成することです。いくらコンテンツが上位表示されても、キーワードがユーザーニーズに沿っていなければ、誰の目にも留まることはありません。
あくまでもコンテンツ内容やキーワードがユーザーニーズに沿ったものであり、ターゲットユーザーに興味を持ってもらえるかをチェックしましょう。
コンテンツによる集客・リード獲得で成功しているオウンドメディアの事例は、クラウド会計ソフトで知られるfreee株式会社が運営する「経営ハッカー」です。
経営者や事業主をターゲットに関連性の深いキーワード設定・コンテンツ制作をしているほか、経理の基本知識を網羅的にまとめて見込み客をサービス販売に結びつけています。
認知向上・ブランディング
ユーザーにとって有益な情報を発信することで、信頼性の向上や企業ブランディングにつながります。発信を継続することで、ファンになってくれるユーザーも増していくでしょう。
テーマを絞った発信や、サイトデザインや写真などの全体的な見せ方で、自社が表現したい世界観を示したりブランディングしたりすることも可能です。
BtoB企業のオウンドメディアでブランディングを成功させているのが、サイボウズ株式会社の「サイボウズ式」です。日々の働き方やライフスタイル・キャリアに関する記事が配信されています。あえて集客を目的とせず、問い合わせフォームや製品ページへの導線もありません。
純粋にユーザーが有益な情報だけを学べるメディアとして、ユーザーから企業の信頼性を獲得しています。
採用活動
採用活動に特化したオウンドメディアは、求職者が求めているコンテンツによって自社の認知度を向上できます。
また、企業イメージや経営指針を分かりやすく伝えることで、応募前のミスマッチを防ぐ効果も持っています。
採用オウンドメディアは人材系の会社が運営を行っていることが多いですが、異業種でも採用オウンドメディアを成功させたケースは多くあります。
フリマアプリで知られる株式会社メルカリが運営するのは、採用に特化したオウンドメディア「メルカン」。メルカリに転職したさまざまな社員のインタビューなどが、ブログのような読みやすい形で配信されており、求職者はもちろん、多くのメルカリ社員にも読まれています。
社員同士が部署の垣根を超え、メルカンを通してコミュニケーションする社内文化をも作り上げたメディアとして進化を続けています。
ニッチな商材も成果を出せる
オウンドメディアはユーザーニーズに沿っていれば自由にコンテンツを導けるので、専門性の高い分野やニッチな商材であってもブランディングや認知度向上に役立ちやすい特徴があります。
ニッチ分野で成功しているのが、東海バネ工業が運用するオウンドメディア「ばね探訪」です。
メディア名の通り、「バネ」というニッチなキーワードを利用してサイトに一貫性を持たせ、企業の技術力をPRしています。
バネの基礎知識やバネ職人の話、バネ活用集など、バネにまつわるコンテンツに特化して信頼性の獲得や他社との差別化に繋げています。
オウンドメディアは準備段階が重要
オウンドメディアはつくって終わりではなく、継続的に運用することで効果を出しやすくなります。
そのため、初期の目的の明確化や、どうやって目的を達成するかという戦略やコンテンツ案をしっかり固めて、社内で共有しながらプロジェクトを進めてください。
また、常にチェックと改善を行う必要があり、しっかりとした運用体制を築くことが重要です。SEOやWebマーケティングなどのノウハウも必須なため、知識を持つ人材を集めたり、社内で育成する環境を整えていきましょう。
目的に合わせて活用できる自由度の高いメディア
オウンドメディアは集客や認知度アップ、採用など、自社が抱える課題や目的に合わせて自由にコンテンツの方向性を決めて運用できる、自由度の高いメディアです。
これからWebマーケティングに注力したいと考えている企業は、ぜひ制作・運用を検討してみてください。
ただし、オウンドメディアは制作して公開すれば終わりではなく、改善を重ねながら継続的にブラッシュアップしていくことが大切です。運用体制を整える準備もはじめの段階で視野に入れて、積極的に実施していきましょう。
オウンドメディアの制作・運用について1冊の資料にまとめました!
オウンドメディアのつくりかたや、立ち上げるまでの手順、活用事例など、オウンドメディアに関するノウハウを以下の資料にまとめています。
これからオウンドメディア制作を検討したい、という方はぜひご覧ください!
目的をかなえるオウンドメディア制作や活用方法でお悩みなら
キャククルを運営するZenkenでは、いままでに120業種・8,000サイトを超えるクライアントのWeb集客やマーケティング戦略を支援してまいりました。
8,000件以上のWebメディア制作・運用実績から得たノウハウを活かして、クライアントの目的を叶える戦略提案から、メディアの構築、コンテンツの制作・更新などもワンストップで対応可能です。
目的をかなえるオウンドメディアにするためには、どのような市場に対してメディアを展開したらいいのか、どんなコンテンツが必要なのかなど悩んでしまうことが多いと思います。
オウンドメディアをつくりたいが、悩んでばかりで進まない…といったことがございましたら、まずはお気軽にZenkenまでご相談ください。