オウンドメディアの効果分析ツールや重要指標を紹介
最終更新日:2024年02月26日
販促から採用、ブランディングまで、企業のあらゆる集客の場面で役立つオウンドメディア。
オウンドメディアを導入して「新しい顧客を獲得できた」「ブランディングに成功した」という事例も多く、有効なコンテンツマーケティング施策として注目され続けています。
しかし、オウンドメディアの運用は長期的な集客施策のため、常にコンテンツや改善策の効果を分析してPDCAを回さなければ成果が得づらい面もあります。
そこでこの記事では、オウンドメディアの効果分析のポイントや重要な指標、分析に使えるツールの特徴をまとめました。
また、これからオウンドメディアを立ち上げて本格的に集客したい方向けに、8,000サイト以上を制作して得たノウハウをまとめた「オウンドメディアの教科書」も用意しております。
ご興味がございましたら今後のオウンドメディア作りにお役立てください。
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オウンドメディアの運用メリットや、企画から制作・運用までのステップについて紹介します。集客だけでない「売上」まで繋げるオウンドメディアもご案内します。
オウンドメディアを分析する重要性
オウンドメディアは作成・公開してしまえば終わりではありません。定期的な分析によって、自社のオウンドメディアでユーザーのニーズに沿ったコンテンツを提供できているか、今のコンテンツがどれだけコンバージョン(問い合わせや予約、購入といった具体的な行動)の繋がっているのかを明確にする必要があります。
分析をしないままオウンドメディアを運営していると、当初設定した目的や成果とは異なる方向でテーマが進んでしまい、失敗に終わってしまうケースもあります。
オウンドメディアの成果を適宜振り返りながら、方向性にブレが起きていないか、ニーズに沿っていないコンテンツを発信してしまっていないかを分析し、問題があれば改善していきましょう。
ユーザーの評価を知る
どのページやコンテンツがユーザーに評価されているか、ツールを使って分析しましょう。
分析ツールは、ユーザーがオウンドメディアにどのくらい留まったかの滞在時間や、たどり着いたページで使用したキーワードなどユーザーの行動をある程度可視化してくれます。そのデータが、次に打つ改善策のヒントとなります。
たとえば、「滞在時間が短い」「直帰率が高い」(※)と、記事コンテンツがユーザーの役に立っていない可能性があります。この仮説を立てて場合は内容を見直すのが良いでしょう。
(※直帰率:メディアにアクセスしたユーザーのうち、アクセスした最初のページのみ見て他のサイトに移ったりタブを閉じたりしたユーザーの割合)
反対に特定のページに長く滞在していると、ユーザーが記事をじっくり読んでいる確率が高いです。この場合は、記事の内容がユーザーの期待を満たしている可能性が大きいです。その記事と関連するテーマの新しいコンテンツを作ったりすることでよりユーザーが知りたい内容のメディアにすることが可能です。
サイト分析を駆使してコンテンツに対するユーザーの評価を知って、改善につなげていきましょう。
目標設定に対する達成度を知る
オウンドメディアの制作時に設定した目標を、達成できているかを振り返りましょう。
設定した目標が商談・受注なら問い合わせ数、認知度向上なら閲覧数や拡散数、リピーター獲得なら再購入率などが達成度にあたります。
そのため、目標を決める際には「どの数値をもって達成度を測るか」という初期設定も重要です。
目標を達成している記事や成果が出ているコンテンツが見えてくると、新しく記事をつくる際やコンテンツを増やす際の参考にしやすく、成果を生みやすくなっていきます。
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オウンドメディアの分析指標とは
オウンドメディアを分析する際に念頭に置きたいのは、データ分析の重要指標として使われているKPI(重要業績評価指標)をもとにした考え方です。
オウンドメディアのKPI指標には、たとえば以下のような項目があたります。
キーワードの検索順位
実際にGoogleなどで検索をかけた場合、その検索キーワードがもととなっているコンテンツが表示されている順位です。
検索エンジンを使っているユーザーの大半は、検索結果ページの上から1位~3位ぐらいしかクリックしていません。自社のコンテンツが上位表示されていない場合は、改善策を打ち出してなるべく上へ上げていく必要があります。
ページビュー(PV)数
サイト内のページがユーザーに閲覧された回数です。
単純にページが見られている回数を指しており、同じユーザーが同じページを2回以上見た場合もカウントされます。たとえば最初のページに来て次のページに移り、そのページを一回リフレッシュしたときにはPV数が3となります。
セッション数
ユーザーがサイトを訪れた回数です。
セッション数では、1ユーザーが一定の時間内にサイトの中で起こしたアクションをまとめて1とカウントします。たとえばユーザーが最初のページに来て次のページに移った場合、セッションカウントが1です。同じユーザーが2つ目のページを30分開いたままにして、そこからまた別のページに移ればセッションカウントは2となります。
ユニークユーザー(UU)数
一定時間の訪問者数を表します。同一ユーザーが2回ページを訪れたとしても、カウントは1です。
ページビューもセッションも同じユーザーが2回以上カウントされる場合があるので、1時間のうちに何人が訪れたかを図りたい場合にはユニークユーザー数が役立ちます。
SNSでのシェア数
特定のコンテンツがTwitterやインスタグラムといったSNSで拡散された数です。シェア数が多ければ多いほど、より広い層のユーザーが自社オウンドメディアのコンテンツを認識し、メディアを訪れる可能性が高まります。
ページ滞在時間
ユーザーが特定のページに滞在した平均時間です。滞在時間が長ければ長いほど、記事やコンテンツが読まれている、つまりユーザーのニーズ解消に繋がっている可能性が高まります。
回遊率
サイトを音連れるユーザーがサイト内のページをいくつ閲覧しているのかを現す、閲覧ページ数の平均です。回遊率が高いほど、ユーザーがオウンドメディアのコンテンツに興味を示していることが分かります。
遷移数
ユーザーが一定のページだけでオウンドメディアから離脱せず、他のページにも移動した平均回数です。回遊率と同じく、遷移数が多いほどメディアのコンテンツに興味を示している可能性があります。
リピート率
ユーザーがオウンドメディアを一回訪れたあと、再び訪れる確率です。
再訪ユーザーが多ければ多いほどユーザーの満足度が高く、中にはオウンドメディアのファンとなるユーザーも出てきます。リピート訪問が多いユーザーは商談や予約、購入といった行動を起こす確率が高いため、リピート率の向上は売上の向上と繋がるケースが多いです。
コンバージョン(CV)数
問い合わせや購入・成約ボタンなど、目標達成のための何らかのアクションをユーザーが実際に起こした数です。
コンバージョンの具体的な定義はメディアによって異なり、運営側自身が決める数値です。Webページから「電話をかける」ボタンをタップされた数、「資料請求」ボタンによって資料を請求された数などがCV数にあたります。
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オウンドメディアの分析方法
オウンドメディアは他の広告とは異なり、検索エンジンの自然検索によってユーザーに見つけてもらう仕組みになっています。記事を検索キーワードやユーザーのニーズに沿ってしっかり書いても、検索結果に上がるまでには一定の時間がかかります。したがって、オウンドメディア運用の効果が現れるまでにも月・年単位の時間が必要です。
オウンドサイトを「立ち上げ期」「定着時期」「活用時期」などの段階に分けて、公開後の経過と状況を確認しながら分析していきましょう。立ち上げ時期は集客指標、定着時期は閲覧指標、活用時期は成果指標などに、メディア運用の段階に合わせた指標を分析すると効率的です。
ここからは、そういったオウンドメディアの分析に活用できる分析・計測ツールを紹介していきます。
オウンドメディアの分析に活用できるツール
Google Analytics(Googleアナリティクス)
Googleアナリティクスは、Google社が提供しているWebサイトのアクセス解析ツールです。
訪問者数はもちろん、ユーザーの滞在時間や直帰率、どのようにサイトにたどり着いたか、使われているデバイス機器は何かなど、オウンドメディアを訪れたユーザーの行動データを細かなところまで見ることができます。サイト分析には必須のツールと言えるでしょう。
Googleアナリティクスは、Googleアカウントを持っていれ無料で利用できます。なお、高度な解析やレポートなどを含む有料プラン「Googleアナリティクス360」もあります。
まずは無料で機能を試してから、有料版の機能が必要かどうかを検討すると良いでしょう。
Googleサーチコンソール
Google検索で検索の状況とサイトの問題点を見つけられるツールです。
GoogleアナリティクスではユーザーがWebサイトに来てからの行動を可視化が可能ですが、サーチコンソールではユーザーがサイトに来る前の検索キーワードを調べることが可能です。
自社のオウンドメディアがGoogle検索でどのようなキーワードで表示されているかを知れるほか、新規コンテンツを作成するためのヒントや既存コンテンツの順位確認にも活用できます。
GoogleサーチコンソールはGoogleアナリティクスと同じく、Googleアカウントを持っているユーザーなら無料で使えます。
分析に加えてオウンドメディア改善に役立つツール
分析ツールでオウンドメディアの現状を把握したら、さらにどう運用計画を立てていけば良いかを考えていきましょう。
ここからは、自社オウンドメディアの運用・改善に更なるヒントを与えてくれる有料ツールをいくつか紹介いたします。
AIアナリスト
AIアナリストは、Googleアナリティクスと連携して利用できる分析ツールです。普段はGoogleアナリティクスを見てそこから改善策を導き出さなければいけないのですが、一定のデータの量を超えると分析がややこしくなることもあります。
AIアナリストは収集されたデータをAIを使って自動的に改善策を提案してくれるので、分析にリソースを割きにくい時などに役立つでしょう。
Mieruca(ミエルカ)
ミエルカはSEOの内部対策に役立つ分析ツールです。ツールがコンテンツの課題を見つけ、改善策を自動で提案してくれます。ミエルカが集めるデータの中には、たとえば特定のページのスクロール率やよく読まれている段落など、Googleアナリティクスで分からないものもあります。
記事のよく読まれている部分に問い合わせボタンを置くだけでコンバージョン率高められる可能性など、今すぐできる改善策も発見してくれるでしょう。
パスカル
パスカルは検索ユーザーのニーズをリサーチして、コンテンツ内でどのくらいニーズに沿った情報が入っているか、使用頻度や割合をチェックしてくれるツールです。
コンテンツに含めるべき重要なトピックをリストアップしてくれるので、そのヒントをもとにコンテンツを一つ一つ充実していけば、よりユーザーのニーズに合ったものにすることが可能です。
分析ツールを活用した計画的なオウンドメディア運用が大切
オウンドメディアの評価や改善点を見つけるためには分析が必須です。
Googleアナリティクスやサーチコンソールなど、活用できるツールは有料・無料を問わずあります。オウンドメディアを立ち上げるにあたり自社内製を検討している方は、ぜひ分析ツールを積極的に利用していきましょう。
オウンドメディア運営にこれ以上人員やリソースを割けない、手を打ち尽くして今後どう改善していけば良いか分からないといった場合には、オウンドメディアの運用や分析に強いプロに依頼してみるのもひとつの手です。
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