チラシ・看板・イベントetc、不動産屋のオフライン広告戦略とは
最終更新日:2021年01月25日
不動産のオフライン広告とは?
オンライン広告が主流となってきている現在ですが、だからこそ、オフライン広告の効果が見直されつつあります。実際に家や部屋といった有形商材を持つ不動産業者にとって、オフライン広告はまだまだ有効な方法と言えます。
例えば、以下のような広告手法が考えられます。
- チラシ
- のぼり
- 看板
- 見学会などのイベント
どのような点に気を付けると、より効果的な広告が出せるのでしょうか。そのポイントをまとめました。
チラシで気を付けること・ポイント
誰に宛てた情報なのかを明確にする
そもそもそのチラシは、誰に宛てたものなのでしょうか?このターゲットが明確にならなければ、受け手に届く内容にはなりません。ターゲットが明確になっていないと、以下のような曖昧なキャッチコピーが文頭へ来ることになります。
例えば「家族連れにぴったり」というキャッチコピーです。一見問題なさそうですが、「家族」と一言で括っても、様々な家族の形があります。PRしたい物件は、乳幼児がいる家族なのか、それとも思春期の子供がいる家なのか。
もしくは子供はすでに巣立ち、夫婦向きの家なのか。ここまで明確にした上でキャッチコピーを作らないと、誰にも響かない、すなわち反響がない内容になってしまいます。
必要な文言をブラッシュアップしていく
ターゲットが明確になれば、限られた枠の中に入れるべき必要な情報が明確になります。
例えば、一つ一つの部屋の広さなのか、そうではなく部屋の数なのか。もしくは収納の数なのか…など、伝えられる情報は山ほどあるはずです。しかし、チラシの内容に落とし込むときに全て含んでしまうと、結局誰になにを伝えたいチラシなのか、なにを一番注目してほしいのかが伝わらなくなります。
だからこそ、ターゲットを明確にし、伝えるべきキャッチコピーを作った上で、必要なテキストを選別していく必要があるのです。
写真はどれにする?
キャッチコピーやテキストが定まれば、掲載するべき写真を取捨選択することができます。内装を強みとして訴えかけている家のチラシが、外観の写真ばかりでは伝わりませんよね。全て載せてしまいたくなる気持ちは理解できますが、ターゲットの視点に立って適切な写真掲載を心がけましょう。
そして共感を生みやすいデザインへとアレンジ
チラシはもちろん、必要情報を伝えるためのツールではありますが、そのクオリティがあまりにも低いと、家のクオリティまで低いような印象を与えかねません。情報を記載して1枚にまとめて、適切なターゲットに届けるということは、ビジネスの起点として重要なことなのです。
フォントや色味など、全体的なトンマナを揃えて完成につなげることで、狙ったターゲットから反響が起こりやすい内容にすることができます。
のぼりの作成で気を付けること・ポイント
のぼりってそもそも何が良いの?
のぼりの良さは、何と言っても一目でその内容を理解できるような、簡潔な広告であるという点です。手間やコストを最小限に抑えながら、内容を伝えるという点で、不動産との相性が良い広告手法だと言えるでしょう。
のぼりをデザインする上でのポイント
生活している中で、マンションや戸建てをアピールするのぼりを見る機会があると思います。そののぼりを見て、目に留まる内容と、そうでない内容があるのではないでしょうか。
何がポイントになるかというと、
- 目に留まる色かどうか
- 分かりやすい文言か
- 写真などがあり、具体的なイメージが湧くか
です。
まず、目に留まる色かどうかが非常に重要です。設置する街並みを考慮し、少し浮く色の方が目には留まります。
また、文字の色と、背景色を反対色にすると良いでしょう。本来このような色の組み合わせは賛成されないことが多いですが、のぼりという少ない面積でアイキャッチを付けなくてはならないことを考えると、非常に重要だと言えるでしょう。
加えて、分かりやすい文言かという点も非常に重要です。不動産のぼりの場合、「新築物件建設中」「見学会開催中」など、文言がワンパターンになりがちです。そうではなく、価格を明記することでインパクトを出したり、「二世帯住宅見学会実施中」など、少しでも具体化させたりすることが重要です。
さらに、もし一瞬でその家が伝わる写真があるならば、背景として使用しても良いかもしれません。全体のバランスを見て、必要か否かは慎重な見極めが必要です。
使いまわせるような汎用的なのぼりだけではなく、注力したい物件や土地の場合は、上記のようにその物件に特化した内容ののぼりを作ることも検討してみてください。
看板広告で気を付けること・ポイント
不動産の場合、看板広告も有効です。看板広告において重要なことは、ターゲットは誰か、を明確にし、ゴールを定めることです。想定されるゴールとしては「店舗への来店」「見学会への予約」などがあるでしょう。看板広告を見た人にどうしてほしいのか目標を定めてから、作成に移りましょう。
ターゲットがお父さんの場合、該当する住宅地へ向かう一つ前の飲み屋街に看板を設置するのが良いかもしれません。お母さんの場合、ママ友でよく使われているお店から見える場所などが良いでしょう。
このようにターゲットを定めれば、看板設置場所に使用する文言や色が決定します。地図など色々な要素を入れたくなってしまうかもしれませんが、ターゲット目線で判断し、情報の取捨選択を行うことが成功のカギです。
集客イベントを企画するポイント
実際に足を運ぶ場所がある不動産の場合、イベントを企画し来場を促進することが可能です。展示会などのイベントを、家族連れなどのひとつのイベント場所として設計できれば、多くの動員を見込めます。
集客イベントのコンテンツのヒントは世の名にあふれている他、実際に住宅購入を検討している人の気持ちに立てば、比較的立案しやすいコンテンツだと言えるでしょう。
実際のイベント例
例えば、お祭りを企画してはいかがでしょうか。季節と合わせて企画しやすく、来客を多数見込むことができます。ファミリー層を狙うのであれば、子供が喜ぶ金魚すくいやわたあめなど、一見ベタとも感じられるコンテンツのウケが良いです。
週末の家族のお出かけついでに、気軽に来ていただけるような雰囲気づくりをしましょう。子供たちが喜んでくれれば、親も来場したことに悪い印象は持ちません。例えば屋台の食べ物やゲームは無料で提供するなど工夫をしながら、親が話を集中して聞けるようにしてあげましょう。
また、住宅建築における勉強会を大人向けに開催するというイベントもあります。家を直接勧めるのではなく、あくまで一度足を運んでもらう導線として機能させるのも良い戦略です。
実際に家を建てようと思うと、分からないことが多く不安を感じる人は少なくありません。その人たちの悩みに親身に寄り添うイベントを実施することができれば、結果的に自社へ誘導しやすくなる可能性があります。
このように企画をうまく行うことで、実際に足を運んでもらう導線がスムーズになると言えるでしょう。
さらに多くの人に知ってもらうためには?
ここまでオフライン広告についてご紹介してきました。どれも有効な施策と言えますが、そもそも家や部屋があり、どうしてもそこを起点に考える戦略が必要なため、遠距離の人へはアプローチしにくい施策と言えます。より多くの方に知ってもらうためには、オンライン広告やSNSの活用が大切です。
しかし、オフラインと異なり運用の知識が必要となることから、ハードルが高いと感じている方は多いのではないでしょうか。実際には地域名などのキーワードでのSEOを意識すれば、ネットでも特定のエリアで家を探すユーザーにアプローチできます。
自力で行うことは難しいオンライン広告は、Web集客を含めたマーケティング戦略を担ってくれる、プロに相談してみましょう。
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