クリエイティブ戦略とは?商品・サービスの魅力の効果的な伝え方を解説
最終更新日:2021年07月16日
クリエイティブとは
一般的に「クリエイティブ」とは、「独創的な」や「創造的な」などを意味します。そのため音楽や絵画などを想像する方が多いでしょう。
しかしひと口にクリエイティブと言っても意味は広範囲です。Web業界や広告業界などではバナー広告やチラシからポスターと会社のウェブサイトまで、自社や自社の商品を顧客に伝える媒体となるものを総合的に「クリエイティブ」と言います。
もちろん本来は独創的な・創造的なという意味からきていますが、現在はさまざまな場面においてクリエイティブが用いられています。実際「クリエイティブ戦略」という言葉もありますから、宣伝・バナー・チラシなどにおいて欠かせない施策になります。
クリエイティブ戦略とは
先ほども述べたように、「独創的な」「創造的な」から派生したクリエイティブが「クリエイティブ戦略」です。広告戦略において企業の商品やサービスを明確に伝えるために欠かせない方法で、対比には「メディア戦略」というものもあります。
近年はこのクリエイティブ戦略がとても重要になってきます。どの市場も競合が多く、顧客のニーズが多様化しています。そこで、いかに商品やサービスに興味を持ってもらえるか、「何を」「どのように伝えるか」を重視して情報を発信しなければいけません。的確にメッセージを伝えることでよりユーザーの印象に残り、好感持ってもらえるようになるでしょう。
ちなみにクリエイティブ戦略のポイントは「顕在層と潜在層に響く広告を作る」「ターゲットのペルソナを意識する」ことです。「共感」を生み出すことで多くのユーザーを獲得できるようになります。
クリエイティブ戦略とメディア戦略の違い
クリエイティブ戦略と対になっているのはメディア戦略です。この2つはどちらも広告戦略ですが、フォーカスが置かれているところが違います。
ひと言でいうと、クリエイティブ戦略は「どのように伝える」ことに、メディア戦略は「どこで伝える」ことにに焦点を当てています。どんなにクリエイティブ戦略ができていても、メディア戦略がきちんとできていなければ商品やサービスを広範囲に伝えることはできません。
また、メッセージを効率的にターゲット届けるためには、伝えるメッセージを徹底的に絞ることが大切です。たとえば15秒~30秒のテレビCMに伝えたいことをあれもこれも詰め込んでしまうとユーザーの頭の中はパンクします。伝える内容を絞り込み、受け手に興味を持ってもらえる広告表現が必要です。
クリエイティブ戦略と同時にメディア戦略も考え、2つのバランスを考えて発信していくことがポイントになります。
クリエイティブ戦略の重要性
ユーザーに興味を持ってもらい「利用したい」「購入したい」という意欲を掻き立てるためには、クリエイティブ戦略はとても重要です。商品やサービスは、ただ興味を持ってもらうだけでは戦略は成功していると言えません。
思わず購入したくなる、さらには継続して利用したくなることが大切なので、クリエイティブ戦略を行う際はここを重視して進めていく必要があります。成功すれば市場の流通にも繋がりますから、積極的に導入し、また失敗しないための方法もしっかり理解しておきましょう。
クリエイティブ戦略に取り組む際の手法とポイント
クリエイティブ戦略を成功させるために、取り組む際の手法とポイントを解説します。
具体的なゴールを設定する
具体的なゴールを設定せず曖昧にクリエイティブ戦略を進めていっても、なかなか成果が見られません。まずは明確な目的を設定しましょう。
企業によってゴールは違うと思いますが、たとえば「ブランディング」や「認知拡大」などが挙げられます。「資料請求」や「問い合わせ獲得」なども考えられます。なお、企画と制作ではそれぞれゴールのイメージが異なります。
企画
ユーザーの気持ちを考えながら設定していきます。ユーザーにとっていかに必要な情報になるのか、求めているタイミングで情報を届けてもらえるかが重要になります。相手の立場を意識して考えるとよりユーザーが求めているゴールを設定しやすいでしょう。
制作
ロジックだけではマーケティングと見抜かれてしまう恐れがあります。いかにユーザーを感動させる映像やデザイン、言葉の表現ができているかハートを掴んでいきましょう。
競合のクリエイティブを調査する
自社のことばかり意識しても成果は得られません。常に競合他社が存在することを意識し、競合調査を行う必要があります。
市場流通している競合他社はどんなことをクリエイティブを打ち出しているか入念に調査することで、商品やサービスの長所・短所がわかり自社のアピールポイントも明確になってきます。
ターゲットを絞り込む
不特定多数のユーザーにアプローチしていくよりも、自社の商品・サービスと親和性が高いユーザーにアプローチしたほうが成果を得やすいです。賢くクリエイティブ戦略に取り組むならターゲットを絞り込むことも大切です。
ターゲットを絞り込むことで打ち出すメッセージやテイストも変わってきます。たとえば年齢・性別以外にも趣味や思考、購入頻度や来店回数などです。それぞれ属性で分けることで具体的なイメージが湧きやすくなります。
そしてターゲットを絞り込んだら、ターゲットに合わせたクリエイティブを作成し、発信していきます。ターゲットが主婦層なら主婦が求める伝え方やテイストが必要になりますし、各ターゲットの心に響くベネフィットを考えましょう。
また、戦略の方針は1つでも、複数のバリエーションを試すこともポイントです。より伝わりやすい方法が見つかるようになります。
ユーザーのニーズは何かを考える
ターゲットを絞ったら、ターゲットがもつニーズを考えます。マーケティングにおいてターゲットのニーズを考えることはとても大切です。
いかに明確にニーズを考えられるかで、作成した広告のクリック率も上がるようになります。またニーズだけでなく、ターゲットが興味を持ちやすいものや期待などもピックアップしておきましょう。ここでは顕在と潜在に分けてターゲットのニーズを解説します。
顕在ニーズ
顕在ニーズとは特に不満に感じていることや悩み、欲望などです。わかりやすいのが「買わない理由」ですが、この理由を払拭できれば購入に繋げやすくなります。
ただ競合がたくさんいる場合は、同じようなベネフィットにしてしまうと効果は半減してしまいますから、明確な差別化を図るためにはUPSの整理やターゲットに、十分な興味を与える必要があるでしょう。
潜在ニーズ
顕在ニーズだけに焦点を当ててしまうと、どんどん扱いにくくなってしまいます。そこで取り入れたいのが潜在ニーズです。むしろクリエイティブ戦略においては潜在ニーズを重視したほうが賢明でしょう。
潜在ニーズは文字どおり潜在意識におけるニーズなので発見は難しいのですが、その反面、発見されると大きな引き金になります。最近では「インサイト」とも呼ばれており、有力なインサイトを発見できれば大きな効果を発揮してくれるでしょう。
ニーズをクリエイティブに落とし込む
ターゲットを絞り込みニーズを明確にさせたら、いよいよクリエイティブに落とし込みます。ユーザーの不安や不満を払拭するメッセージを作成していきます。ここでのポイントは、ランディングページにもきちんとニーズを解消するメッセージを記入することです。
ランディングページに不安・不満の解消が書かれていないと、クリエイティブとの不一致が起こりせっかくの戦略を失敗に終わらせてしまう恐れがあるので、ここはきちんと一致させるようにしましょう。
ニーズ解消のメッセージ例
例として、平均年齢が比較的高く、デジタル化が進んでいない業界向けの管理ソフトを挙げましょう。この場合は正しく導入し、問題なく使えるか不安なユーザーに向けて「PCリテラシーが低くても安心して導入できる」ことを伝えられます。導入後の不安には活用方法をWeb公開しておくと安心でしょう。無料で利用できるツールなども取り入れておくとユーザーも入りやすくなります。
最適なメディアにクリエイティブを配置する
クリエイティブ戦略を考えたら、最適な場所に配置するためにメディア戦略を決定します。広告といっても届ける場所によって効果は大きく変わってきます。
伝えたいことと伝える場所が釣り合っていないと見込み客には繋がりません。近年はInstagramやTwitterなどインターネットの媒体も増えているので、入念に確認しながら最適な場所に配置してください。
- 掲載場所に合わせた見せ方
- メディア戦略に適したサイズや動画など(フォーマット)
- Instagramならフィードに載せるのかストーリーズに載せるのか
Web広告にはクリエイティブ戦略が必要不可欠
近年はテレビや雑誌よりも、InstagramやTwitterなどを用いた「Web広告」が主流になってきています。クリエイティブ戦略は、Web広告こそ効果を存分に発揮しやすく必要不可欠なメディア戦略といって良いでしょう。Web広告をメインに発信していくのであればクリエイティブ戦略は絶対的です。
Web広告では、画面のサイズやサイト上の設置場所で必要なフォーマットも変わってきます。スマートフォンでウェブサイトを見るユーザーが多いので、小さい画面でもメッセージが伝わるのが大きなポイントとなります。、せ方やデザイン性などさまざまな方面から確認したうえでクリエイティブ戦略を進めるようにしましょう。
見込み客を増やすために欠かせないクリエイティブ戦略
集客を増やすために広告を制作しますが、とにかく広告を作るだけで成果が薄くなる可能性があります。自社の広告はどのようなメッセージでどのような見せ方で、クリエイティブを戦略化して考えましょう。
クリエイティブ戦略はユーザーに興味を持ってもらい、そこから「購入したい」「利用してみたい」と思わせるいわゆるマーケティング戦略のひとつです。そしてクリエイティブ戦略の効果を十分発揮するためにはメディア戦略も欠かせません。
今回はクリエイティブ戦略の必要性について解説してきました。「もっと集客を増やしたい」という方は、ぜひクリエイティブ戦略を取り入れてみてください。「何からはじめたら良いかわからない」という方はぜひ、キャククル運営元のZenkenへご相談ください。