注文住宅を手掛けるハウスメーカーのチラシ集客方法とは
最終更新日:2023年09月24日
注文住宅のハウスメーカーが直面する集客の課題。その中で効果的な宣伝ツールとして、チラシは今もなお活躍しています。
この記事では、効果的なチラシのデザインや展開方法、さらにはWebマーケティングと組み合わせることでの効果を詳しく探っていきます。
「これまでのやり方以外の集客方法を探している」「これからWebマーケティングを始めようと思っているが何をすればいいかわからない」「業界内で独自のポジションを確立したい」と考えている企業の担当者に向けて、この記事ではポジショニングをベースとしたキャククルのWebマーケティング施策「ポジショニングメディア」についても紹介しています。
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注文住宅・ハウスメーカーのチラシパターン
ハウスメーカーの多くは自社で扱う物件などの不動産情報について、チラシによる集客を実施しています。
不動産情報をチラシに掲載する場合、いくつかの掲載方法があることも忘れずにチェックしておきましょう。
ここでは、物件網羅タイプ・売出物件紹介タイプ・大型チラシタイプ・間取り図掲載タイプの4パターンを紹介します。
物件網羅タイプ
物件網羅タイプは、チラシの中に多くの物件を羅列しているものを指します。物件の外観写真と価格はもちろん、スペースにゆとりがあれば細かい情報も可能なかぎり載せていきます。
少ない物件で勝負する方法とは反対に、物件を網羅することで情報を比較検討したい買い手にアピールするため、物件情報をたくさん持っている場合に有効です。
物件網羅タイプはいろいろな場所の物件を紹介できるので、チラシとして汎用性が高いことも特徴的。エリアを絞らずに広く配布できるので、多くの見込み客にアピールできる可能性があります。
売出物件紹介タイプ
売出物件紹介タイプは、キャンセルが出た物件を従来よりも安い価格で売り出したことを伝えるチラシです。
販売価格を見直すことで安く買いたい人の興味を誘える可能性があり、「お得」な雰囲気を出していくことが大切です。
大型チラシタイプ
大型(大判)タイプのチラシは、1枚でも物件の全体図や間取り図を大きく表示させるため注目を引きやすい媒体で、タワーマンションなどに多くみられる手法です。
物件の長所を細部までアピールできるので、家を買いたい人の興味を誘いやすいこともメリットといえるでしょう。
間取り図掲載タイプ
家を建てたい人の多くは、家族構成や家族全員の利便性を考慮した家づくりを目標としているケースが多いです。そのためチラシにも、実際の同線などがイメージしやすい間取り図の掲載が好まれる傾向にあります。
注目されやすいハウスメーカーのチラシとは
ハウスメーカーのチラシは、買い手や見込み客に安心感を与えるものでなければなりません。具体的にどのようなチラシが注目されやすいのか、確認していきましょう。
価格が分かりやすいチラシが一番注目されやすい
戸建てやマンションなどの物件は、多くの買い手にとって人生でトップクラスの高い買い物となります。そのため「価格」を重視して情報を集めている方が多くみられます。
土地を買ってゼロから家を建てる場合も、その土地の価格が信頼できるのか、予算内に収められるのかといった部分は重要なポイントです。
ただしここで注意したいポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 全体の値段だけでは不十分
- 価格をわかりやすく載せている
- 価格が高すぎないこと
チラシに「3,500万円」とだけ書かれていたとき、本当に3,500万円で購入できるのかがわかりづらいため、オプションの記載があるととても親切なチラシになります。
また価格表示がわかりづらいと、買い手としてはあまり良い気持ちがしないものです。家は一生のうちもっとも高い買い物のひとつですから、買い手目線でわかりやすく表示する配慮がなければ、見込み客は離れていってしまうでしょう。
どれほど良質なチラシでも、価格が高すぎると買い手にとっては手が出ない物件になってしまいます。買い手の興味を引くためには、その物件が購入可能な価格帯であることを意識する必要があります。
価格を大きく打ち出す際は、相場よりもかなり低価格なお値打ち物件など価格そのものがアピールポイントである場合です。
価格に対して見合う価値がある、価格以上の価値がある、と納得してもらえる情報量は必要になるでしょう。
信頼性が高いメーカーも注目されやすい
情報が的確であり買い手目線で物件が掲載されているチラシは、その会社の信頼性を高めることにも繋がります。「この会社は信頼できそう」と思えたら、見込み客は数多くある不動産の中から自社を候補に入れ、物件の比較を行います。
反対に、信頼性の低い会社の場合はネガティブなイメージに繋がります。「予算以上にお金がかかりそう」「気持ちの良い買い物ができなさそう」と思われ、結果として見込み客が離れていくリスクがあります。
知名度がなかったとしても、信頼を裏付ける実績や資格、会社の経営姿勢などを伝えられるといいでしょう。
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チラシを展開するメリット
チラシを展開することによって、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
新規顧客を獲得しやすい
チラシは見込み客だけではなく、潜在的なユーザーを引き寄せる効果があります。「いつになるかわからないけれど将来的に家を買いたい」「今はまだ考えていないけれど近いうちに引っ越すので家がほしい」と考えている人にも効果を発揮します。
掲載期間が決まっているような広告とは対照的に、誰もが手にとりやすく保管が効き、ユーザーを選ばないこともメリットです。
ネットにアクセスして情報を取捨選択していくユーザーは自分自身での判断基準を持っていますが、インターネットを使わないアナログのユーザーも情報を必要としています。
そうした潜在的ユーザーを新規顧客に引き込むためにも、親切かつわかりやすいデザインのチラシが役立つのです。
認知度やブランド力をアップできる
WebサイトやWeb広告とは別に、チラシを制作することによってインターネットにアクセスしない(できない)層にも情報を届けられ、自社の認知度アップに繋げることができます。
一部の人にしか知られていない状態と、誰もが知っている状態では販売促進活動に大きな差がついてしまいますし、ユーザーから認知されるほど支持される可能性もアップしていきます。
魅力的なチラシや、情報がわかりやすい買い手目線のチラシ作りを心がけていきましょう。
手元に保管してもらえる
チラシは物理的に手に取れる情報媒体なので、「いつでも読める」「人にも見せられる」というアドバンテージがあります。
Web上の広告などは掲載期間が決まっているため、買い手の目に必ずしも触れるとは限りません。一方チラシは確実に手元に行き渡るので、情報を届けるのにふさわしい媒体といえるのです。
いくつかのチラシを集めてあとから読む人や、チラシを家族に見せてみんなで話し合って決めるケースもあり、手元に置いてもらえる割合が高いのもチラシの利点です。
低コストで集客ができる
チラシはCMなどの広告よりも低コストで集客ができます。Web上の広告も、ターゲット層に広くアプローチする場合あらゆるWebサイトに広告を出さなければならないので、コスト面で悩ましいところです。
チラシは1枚あたりの単価が安いので、大量に印刷して配布するだけでも集客効果を発揮します。
チラシを作成する際のポイント
チラシの持つ高い集客効果について紹介しましたが、実際にどのような観点でチラシを作成する必要があるのでしょうか。
配布するターゲットを明確化
チラシは不特定多数の人に見てもらえる媒体であるからこそ、ターゲットを明確にしたうえで配布を行いましょう。
漠然としたターゲティングでチラシを制作すると、「誰に伝えたいのかがわからない」状態となり、買い手の興味を引きづらくなるおそれがあります。
「ファミリー層」をターゲットとするなら、さらにファミリー層のイメージ像をクリアにしていきます。
- どのエリアに住んでいるファミリー層なのか
- 高齢者がいる世帯→介護を受けている高齢者か
- 子供を育てている家族→何人で何歳くらいの子供がいるか
と絞り込んでいくと、ターゲットに向いた物件をピックアップしやすくなります。
すでに紹介したい物件が決まっている場合は、物件の特徴を踏まえてそこに居住するユーザーのイメージ像を明確化する必要があります。
チラシは対象者が手にとった際に「自分の必要としている情報だ」と思ってもらえることが重要ですから、ターゲティングを丁寧に行うことが大事です。
掲載画像は勧めたいポイントを大きく掲載
チラシの画像は、その広告の中でもっとも勧めたいポイントを取り上げて掲載します。住宅の外観や立地が良ければ引きの画像や住所をアピールし、駅などから徒歩○分であることを大きく表示します。
標準的な売り出し価格よりも安い物件なら、価格を数字として全面的にアピールしたうえでその他の情報も盛り込むようにしましょう。
ただし、掲載画像の選定については以下のポイントに注意が必要です。
- 掲載画像をたくさん並べすぎない
- わかりづらい画像はあえて載せない
- 部分的な写真より大きく映したものを選ぶ
掲載画像を並べすぎると、どれをアピールしたいのかが伝わりづらくなります。棚やクローゼットはどこをどのように写したものかがわかりづらいため、引きで撮影するか掲載を見送って間取りで表現するなどの工夫が必要です。
トイレや玄関などの部分的な写真は物件のアピール材料としては少し弱いため、「リビングと隣の部屋」「廊下とリビング」など複数の場所が同時に写っている写真をピックアップしましょう。
キャッチコピーもメリットを大きく記載
チラシの効果を最大限に引き出し、買い手の注目を引くためにキャッチコピーは欠かせない要素です。情報を正確に相手に伝えるためには「刺さるキャッチ」作りが欠かせません。
チラシを見た瞬間にキャッチコピーが刺さらなければ、そのチラシは廃棄されるかほとんど情報を確認されないまま終わってしまう可能性があります。
キャッチはフォントなどの「見やすさ」を工夫することと、訴求したいことを的確に表現する「内容」の工夫が必要です。
ターゲットをあらかじめ明確にしたら、物件の情報の中でもっともターゲットに刺さる部分をピックアップしてキャッチコピーにします。
避けたいキャッチコピーの例として「どんな人にもぴったり」「誰にでもおすすめ」のように漠然とした内容です。
あまりにも対象範囲が広すぎると、キャッチコピーは呼びかけとしての意味をなしにくく、見た人が「自分への呼びかけだ」と気付きにくいので、受け流されるおそれがあります。
「物件内部の特徴」「物件の価格」「物件の立地や周辺環境」など、訴求できる強みをピックアップして絞り込み、買い手や見込み客に語りかけるコピーを作ってください。
長文や小さな文字、写真やイラストよりも目立たないキャッチは訴求効果が薄れるため、見栄えやコピーの位置にも注意して大きく記載します。
チラシとWebマーケティングの併用で宣伝効果を高める
注文住宅などを扱うハウスメーカーでは、魅力的かつわかりやすいチラシ作りが必須です。一方で、チラシをほとんど受け取らないユーザーも一定数いるため、Webマーケティングが効果を発揮することもあります。
またスマホがありネット検索が当たり前というユーザーが増えていくにあたり、チラシだけでは決め手にならず、チラシの情報を元にネットで検索をかけてより詳しい情報を見にいくという購買行動も増えています。
そういった意味でもチラシで興味を持って検索するユーザーに対する決め手になる、Webマーケティング施策も並行して行っていくことがより重要になるでしょう。
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