Webマーケティングの成功事例をリサーチ!成功する戦略のポイントとは
最終更新日:2022年02月16日
この記事では、巧みなWebマーケティングで成果を出している具体的な事例をご紹介しています。さまざまな成功事例を見てみると、まず「誰に」「何を」「どのように」伝えるかというWebマーケティングの基本が守られています。
浅く広くユーザーを狙うのではなく、自社の顧客となりうるユーザーだけを狙ってコンテンツやメディアをつくり上げている点が特徴です。
また、Webマーケィングを進める中で、自社製品やサービスの宣伝も大切な活動ですが、中でもWeb広告選びは特に重要です。広告選びを間違えてしまえば、獲得したいターゲットに届かない可能性があります。さらに、Web広告を出しても「成約に繋がらない」ことに課題を持つ企業も少なくありません。
そこで、成約率に繋げる観点でまとめた「Web広告の選び方」の資料を無料でプレゼントしています。こちらからダウンロードできますので、ご興味のある方は今後のWebマーケティングにお役立てください
Webマーケティングの成功事例
Webマーケティングの成功事例について、どのようなマーケティングを行い、どういった成果につながっているかを紹介していきます。
クラシコムのWebマーケティング戦略
引用元:北欧、暮らしの道具店 公式サイト(https://hokuohkurashi.com/)
株式会社クラシコムの運営する「北欧、暮らしの道具店」は、BtoCのメディア型ECサイトです。
メインターゲットは20代~40代の女性で、日用雑貨や食器などの暮らしに関わるアイテムを、スタッフみずから情報発信。
オリジナル短編ドラマなどコンテンツに合わせて生活テーマに沿った商品を紹介しているため、広告を前面に押し出すような印象をユーザーに与えず、コンテンツのファンを継続的に増やしています。
商品紹介だけでなくスタッフの仕事風景やランチの様子なども発信し、ターゲット層に親近感を与えています。
あくまでも「暮らしの提案をする」というスタイルを貫き、その延長に商品の紹介があるため、ユーザーは純粋にコンテンツを楽しみ、継続的にサイトを訪れることで「北欧、暮らしの道具店」のファンに。
その結果として商品の魅力もしっかりと伝わり、購入へと導いています。
土屋鞄製造所のWebマーケティング戦略
引用元:土屋鞄製造所 公式サイト(https://tsuchiya-kaban.jp/)
株式会社土屋鞄製造所の運営するECサイトは、30代~40代の男女をターゲットとしており、商品情報のほかに製品や工場の風景など、働く人の様子も紹介しています。
カバンや財布、小物などの革製品を取り扱い、商品ページでは商品の情報だけでなく、シーン別の使い方などを紹介してユーザー自身が身につける姿を具体的にイメージしやすいような工夫がなされています。
また、このWebサイトで注目すべきは商品購入までの導線です。
通常であれば、少しでも短いプロセスで購買意欲を刺激したまま購入させたいと考えがちですが、「土屋鞄製造所」はあえてカートに進むまでにワンクッションを設けています。
商品の画像をクリックすると商品のこだわりが書かれた商品情報ページに遷移するようになっていて、商品の魅力をつぶさに伝えようというWebサイトながらの丁寧な接客スタイルに好感を持てるようになっています。
ライフネット生命保険のWebマーケティング戦略
引用元:ライフネットジャーナル 公式サイト(https://media.lifenet-seimei.co.jp/)
ライフネット生命保険株式会社の「Lifenet JOURNAL」は、保険業界で成功しているBtoCのWebマーケティング事例。
これこそコンテンツマーケティングと思わせられる巧みな戦略を実践しているメディアです。
生命保険について常日頃考えることはありません。ただ様々なライフイベントの折に保険について考える機会があります。
この機会にライフネット生命を思い出してもらう、第一想起してもらうこと。その目的を実現するためにこのメディアが功を奏しています。
そのためには生命保険の商品を売り込むのではなく、関連するニュースや情報などを発信し、定期的にユーザーと接触することで名前を覚えてもらう、信頼感を醸成する、ということが重要です。
現にライフネットジャーナルは、保険に強く関連するキーワードでは検索で上位表示されていません。
これはつまり保険が必要になるもっと前の段階、ニーズが明確化していない段階のユーザーにアプローチしている証拠です。
まだ生命保険に強い必要性を感じていない段階のユーザーから認知してもらうことで、長期的な集客につなげる戦略になっています。
マネーフォワードのWebマーケティング戦略
引用元:マネーフォワードビズペディア 公式サイト(https://biz.moneyforward.com/blog/)
株式会社マネーフォワードが運営する「Money Forward Bizpedia」は、会計に関する記事を発信するBtoBのオウンドメディアです。
個人事業主やフリーランス、中小企業をターゲットに各種会計ソフトを提供している会社ですが、このWebサイトでは商品情報ではなく、会計や確定申告、人事・労務などのバックオフィスの効率化に関する情報発信を行っています。
記事内のバナーやホワイトペーパーにユーザーを誘導することでリードを獲得し、同メディア内で詳細の記事を発信して見込み顧客の顧客化や、顧客ロイヤルティの向上につなげています。
また、このWebサイトの特徴としては、体験型の記事で読者に情報を伝えている部分があります。
たとえば運営者自らが税理士のサポートを受けながら実際に確定申告をする記事があり、時系列ごとに確定申告の流れが紹介するなど、ターゲットユーザーが参考にできる、良質な記事で興味・関心を引いています。
FreeeのWebマーケティング戦略
引用元:経営ハッカー 公式サイト(https://keiei.freee.co.jp/)
freee株式会社の運営する「経営ハッカー」は、経営者や個人事業主をターゲットとしたオウンドメディアです。
会計に関すること以外のインタビューやコラム、人事労務や税務、給与計算から企業や会社設立に至るまで、コンテンツが充実していることが特徴として挙げられます。
経営ハッカーの記事は、後継者不足の問題や法人のクレジットカードの活用方法など多岐にわたり、様々な角度から書かれています。
経営や事業に関する情報を発信することでビジネスパーソンにファンになってもらい、会計の問題に直面した際に顧客獲得に繋げる狙いがあります。
顧客と長期的な関係を築いており、BtoBにおける成功事例の一つとして挙げられます。
サイボウズのWebマーケティング戦略
引用元:サイボウズ式 公式サイト(https://cybozushiki.cybozu.co.jp/)
サイボウズ株式会社が運営する「サイボウズ式」は、グループウェアになじみのない人に「サイボウズを知ってもらう」ことを目的に立ち上げられたオウンドメディアです。
20代~30代の次世代のリーダーになるようなビジネスパーソンをターゲットとしており、ライフワークバランスになぞらえたコラムやインタビュー、イベントレポートなどのコンテンツが中心となっています。
働き方やチームワークなど、企業の様々な分野で起こる問題を提唱し、漫画やイラストを活用しながら、潜在顧客に広くリーチできるようユーザーが受け入れやすい表現で情報を発信しているのが特徴です。
ITに関心が薄いユーザー層の場合は、どんなに機能を説明しても伝わらないもの。
そこでサイボウズ式では、その機能などによって「ユーザーが得られる価値」を伝えるコンテンツをつくっています。
そうすることで自分にとってこの機能は価値があるのかと、自分事として記事を読めるようになり、グループウェアの魅力をより伝えられるようになっています。
ナイルのWebマーケティング戦略
引用元:ナイルのSEO相談室 公式サイト(https://www.seohacks.net/)
ナイル株式会社の運営する「ナイルのSEO相談室」は、企業のSEO担当者をターゲットとしたBtoBのオウンドメディアです。
SEOの基本知識から応用的な部分まで網羅し、難しいSEOの知識について、知らない人でもわかるように解説しています。
変化の激しいSEOは、その情報を掴んで整理・理解するのが非常に困難です。
そこでSEOの有益な情報を発信することで、見込み顧客との接触ポイントを生み出すことに成功しています。
良品計画のWebマーケティング戦略
引用元:無印良品インスタグラム(https://www.instagram.com/muji_global/?hl=ja)
株式会社良品計画が運用するInstagramのアカウントは、2021年6月時点でフォロワー数約280万人を誇り、20代~30代の、シンプルで素材にこだわった商品を求める顧客に訴求しています。
コーディネート例の紹介や商品のこだわりなど、無印良品に関わる情報を発信しています。
このSNSを用いたWebマーケティングの特徴としては、20秒以内のショート動画で商品の使用例や魅力を伝えている点が挙げられます。
SNSはユーザーが気軽に情報収集することができ、スマートフォンを所持することが当たり前になっている若者に対して積極的なアプローチが出来ます。
また、マーケティング戦略においても、SNSは動画の再生数=プロモーションへのアクセス数をリアルタイムに知ることができるという利点があります。
さらに、「〇〇という商品を使ってみた。便利なのでオススメ!」などユーザーのコメントや口コミが見られるため、市場やニーズの分析、広報に有効活用できるツールです。
日本コカ・コーラのWebマーケティング戦略
引用元:いろはす公式サイト(https://www.i-lohas.jp/)
日本コカ・コーラ株式会社は、飲料ブランドごとにTwitterのほかにもFacebookなどの主要SNSアカウントを開設し、マーケティング活動に活用しています。
ここでは「い・ろ・は・す」のTwitter公式アカウントの活用例をご紹介します。
新商品やキャンペーンの情報を随時発信しており、2015年10月に発売となった「い・ろ・は・す もも」は予告キャンペーンをクイズ・投票形式で行ったことで話題となり、商品プロモーションに大きく貢献しました。
このキャンペーンによる「新フレーバーに桃味が加わる」という情報のリツイート数(拡散数)は10万件を超えました。
また、キャンペーンの当選者に贈られた試飲ボトルに工夫を凝らしたことで、ユーザーによる写真付きの投稿が増え、初動の売上は他のフレーバーの倍に近いスタートを切ることが出来ました。
TwitterというSNSの特性を上手く活かしたWebマーケティング事例であると言えます。
メルカリのWebマーケティング戦略
引用元:メルカン 公式サイト(https://mercan.mercari.com/)
株式会社メルカリが運営する「mercan(メルカン)」は、採用に特化したオウンドメディアです。
メルカリの社内事情や、メルカリで働くことに興味があるユーザーをターゲットにしており、働く人のインタビューや社内のイベントレポートがコンテンツのメインとなっています。
メルカン独自の記事で採用候補者にアプローチするだけの目的ではなく、YouTubeに動画をアップしたり、Facebookのライブ配信でメルカリのリアルな雰囲気を知りたいニーズに、様々な形で応えている点が挙げられます。
記事などのテキストコンテンツでは感じ取ることが難しい、社内のチームワークをリアルに感じることができます。
ベイジのWebマーケティング戦略
引用元:ベイジの日報 公式サイト(https://baigie.me/nippo/)
株式会社ベイジが運営している「ベイジの日報」は、Web制作の仕事をしているユーザーやWeb制作の仕事に携わりたいと考えているユーザーをターゲットとした採用オウンドメディアです。
特徴的なのはそのコンテンツ内容。日報とメディア名にあるように、実際に働く社員が日々書いている日報をそのまま公開。
日報にはそれぞれの社員が抱える課題や、仕事の進め方のコツなど、実務を通じての悩みや気づきなどが書かれています。
この内容はまさに求職者が知りたいリアルな情報。読むだけで入社後の働き方や仕事の様子などを想像しやすくなります。
ミカタのWebマーケティング戦略
引用元:不動産会社のミカタ 公式サイト(https://f-mikata.jp/)
ミカタ株式会社が運営する「不動産会社のミカタ」は、不動産仲介業者の営業やマーケティング担当をメインターゲットとしたオウンドメディアです。
不動産営業のノウハウやマーケティングのノウハウ、業界時事ネタなど、現場で役立つ実践的な情報を発信しています。
不動産会社のミカタには、「ミカタストア」という不動産会社のための資料が無料でダウンロードできるカテゴリが設けられています。
ホームページ制作や営業支援、集客ツールなど、各々の課題に沿った資料を提供することで、信頼感を醸成するとともに、リードを獲得しています。
この記事のまとめ
Webマーケティングにおける成功事例をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
Webマーケティングは、自社の伝えたいことを一方的に伝えるのではなく、ユーザーが知りたいことやユーザーにとっての価値はなにかを伝えることが重要です。
それが独自性となって他社との差別化が可能になり、場合によっては情報が拡散され、Web集客やブランディング効果も高まります。
自社が提供している独自の価値はどんなものか、それを求めるユーザーはどんな人か、どのような方法や表現ならユーザーに自社のことを認知してもらえるか。
ぜひこの機会に自社のWebマーケティング戦略について見直してみてください。
Webマーケティング戦略でお悩みなら
集客やブランディングにおけるWebマーケティングの重要性は理解しつつも、自社にノウハウやスキルがない場合はなかなか戦略が明確にならない…、と悩んでしまうこともあると思います。
「誰に」「何を」「どのように」伝えるかを考える際には、それぞれにユーザーや市場の分析、自社の分析、各コンテンツや媒体の特徴把握など、分析・調査が必要となり、意外と時間がかかってしまうものです。
このような現状から、「Webマーケティングを早く進めたいのに…」ともどかしい気持ちを持っている方も多いと思います。
そんなお悩みがありましたら、ぜひZenkenへご相談ください!
キャククルを運営するZenkenでは、いままでに120業種を超える様々な業界のクライアント企業の集客・マーケティング戦略を支援してまいりました。
クライアント独自の強みを徹底的に分析した上で、この強みを求めるユーザーはどんな人で、どんなコンテンツが効果的かを考える。
その企業ならではの強みや価値を伝えるマーケティング戦略の提案を得意としています。
各種分析や戦略立案、Webメディア制作・運用までワンストップで対応が可能です。
「自社はどんなWebマーケティングを行っていくべきか悩んでいる」「現状のマーケティング戦略がうまくいっていない」といった際には、お気軽にご相談ください。
ZenkenのWebマーケティング成功事例
Zenkenが得意とするマーケティング戦略「ポジショニングメディア」を導入いただいたクライアント企業の成功事例を、一部ではありますがご紹介します。
製造業での成功事例
Zenkenさんにお願いする前は、Webからの問い合わせは平均2件ほどでした。
ポジショニングメディアを導入してみたところ、2ヶ月めにはWebからの問い合わせが8件に増加。
いま導入3ヶ月めになりましたが、半月ですでに問い合わせが5件に達しています。
問い合わせが増えただけではなく、問い合わせがくる層にも変化がありました。
いままでは別商品からの乗り換えの問い合わせが主でしたが、徐々に「初めて商品を導入する層」の顧客からの問い合わせが増えています。
ポジショニングメディア以外にはWebマーケティング施策は行っておらず、すぐに成果を実感できていることに驚きです。
BtoB系企業での成功事例
いままでは展示会で新規顧客を獲得していましたが、コロナウィルスの流行で大打撃。
営業機会を失ってしまった打開策として、Webマーケティングを進めることとなりZenkenにご相談しました。
これまでは展示会でこと足りていたため、Webからの集客には力を入れておらず、ホームページなどを経由した問い合わせはほぼゼロという状態。
ですがポジショニングメディア導入後は、平均月5件のWebからのお問い合わせがあり、しっかり受注にもつながっています。
インバウンドでも受注ができるという成功体験ができ、今後の売り上げ目標も引き上げることになりました。
注文住宅メーカーでの成功事例
ポジショニングメディアを導入後、最も実感しているのはお客様の質の変化です。
ポジショニングメディアを見てお問い合わせをいただくお客様は弊社の良さを魅力に感じてくれており、相場よりは価格が高いのですが「それでも御社でつくりたい!」といってくださるお客様が増えました。
他社と比較検討した上で「やっぱり御社がよくて…」と戻ってきてくださったお客様もいらっしゃいます。
弊社が建てる家の価値を認知してくれているファンのようなお客様が増えたことで、どんな家にするか、どうやってローンを通すかなど、協力して家づくりを進める関係性を築けています。