人材派遣会社のSEO対策の基本と具体的な施策を紹介
最終更新日:2022年01月06日
人材派遣会社は、日本全国に数多く存在します。自社サイトのSEO対策を行わなければ、せっかく開設したホームページも、誰の目にも留まらず集客ができない結果にもなり兼ねません。
この記事では、人材派遣会社における自社サイトの集客に必要なSEO対策のメリットや、具体的な取り組み方などについて解説します。上位表示させるコツを掴んで自社サイトの集客力・認知度アップにご活用ください。
SEO対策で知っておきたい基本知識
最初に、人材派遣会社が知っておきたいSEO対策の基本知識について解説します。SEO対策のメリット・デメリット、スマートフォンに対応したSEO対策の概要などがわかります。
SEO対策とは
SEOとは「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼ―ション)」の頭文字をとった略語で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」となります。検索エンジン最適化とは、特定のキーワードで検索されたときに自社のホームページを上位表示させるための取り組みです。
つまり、上位表示させるため、自社のホームページを検索エンジンが理解しやすいように最適化する取り組みをSEO対策というのです。具体的には、ユーザーが求める情報をわかりやすく提示する、被リンクが自然に集まる質の高いコンテンツを制作するなどが求められます。
SEO対策の基本的な方向性は、「Googleが掲げる10の事実」を参考にできます。「Googleが掲げる10の事実」を参考にできる理由は、日本国内で主流となっている検索エンジンがGoogleだからです。
SEO対策を取り入れるメリット
SEO対策に取り組む代表的なメリットとして以下の点が挙げられます。
- 自社のホームページが検索結果の上位に表示される
- 広告費をかけずに安定した集客を望める
- 検索行動からの集客はコンバージョンにつながりやすい傾向がある
- 上位表示を継続することで、業界内で一定のポジションを獲得できる
注目するべきポイントは、「検索行動からの集客はコンバージョンにつながりやすい傾向がある」です。
検索行動でホームページに訪問したユーザーは、「問題を解決したい」「疑問を解決したい」などの意思があるため、コンバージョンにつながりやすいと考えられています。人材派遣会社にとっては魅力的なメリットといえるでしょう。
SEO対策を取り入れるデメリット
SEO対策には、注意したいデメリットもあります。代表的なデメリットは、以下の通りです。
- SEO対策には専門的な知識が必要になる
- SEO対策を本格的に行うとある程度の費用がかかる
- 結果が出るまで時間がかかる
- 検索エンジンのアルゴリズム変更などで順位が変動する
SEO対策でホームページを上位表示させるには、ある程度の費用と時間がかかります。だれでも簡単に上位表示させられるわけではありません。また、ホームページの検索順位が、検索エンジンのアルゴリズム変更などで、急下降または急上昇することもあります。
スマートフォンに対応したSEO対策
近年のSEO対策で、忘れてはならないのがスマートフォンへの対応です。2015年の時点で、モバイルデバイスでの検索がPCでの検索を上回っています。スマートフォンに対応していないホームページは、ユーザーにとって利便性の低いホームページとなってしまいます。
以上の流れを受けて、Googleは「モバイルファーストインデックス」の採用を発表しています。モバイルファーストインデックスとは、モバイル版のホームページを優先的にクロール・インデックスして、評価をする仕組みのことです。つまり、モバイル版のホームページが評価の主軸となっているのです。
人材派遣会社がSEO対策に取り組むときは、スマートフォンへの対応を意識しましょう。スマートフォンを使って求人情報を探す傾向があるためです。スマートフォンへの対応が、コンバージョンを獲得するうえでの重要なカギになってくると考えられます。
ターゲットユーザーに求められる人材派遣サイトの特徴
SEO対策の基本は、ユーザーが求める情報をわかりやすく提示することです。ユーザーは、どのような情報を求めているのでしょうか。ユーザーに求められる人材派遣サイトの特徴を紹介します。
ユーザーが求めるノウハウや情報を網羅している
人材派遣サイトを訪れるユーザーの主な目的は、求人情報を調べることです。まずは、ユーザーが探している求人情報を見つけられる状態にすることが重要といえるでしょう。
したがって、さまざまな求人情報を掲載しなければなりません。そのための取り組みのひとつといえるのが、新規案件の獲得です。人材派遣会社のSEO対策は、営業と連携して行わなければならないこともあります。
また、人材派遣サイトを訪れるユーザーの中には、就職や仕事などに関するノウハウを知りたいと考えている方もいます。このようなニーズに応えることも重要です。
オリジナルコンテンツを定期的に更新している
人材派遣サイトの上位表示争いは非常に厳しい状況です。中小人材派遣サイトが大手人材派遣サイトと同じ情報を掲載しても、上位表示される見込みは少ないといえます。したがって、大手人材派遣サイトとは、異なる切り口でオリジナルコンテンツを提供することが重要です。
例えば、大手人材派遣サイトが積極的に扱っていないニッチな業界の求人情報に絞って業界NO.1を目指す、求人情報ではなくターゲットユーザーが興味を持ちそうなコラムなどで集客して求人情報へ誘導する、などが考えられます。
いずれにせよ、定期的に更新して最新の情報を提供し続けることが欠かせません。ユーザーの利便性が高まるため、SEO対策における良い影響が期待できます。
人材派遣サイトに適したSEO対策とは
続いて、人材派遣サイトが取り組みたい具体的なSEO対策を紹介します。どのような対策に取り組めばよいのでしょうか。
人材派遣サイトに必要なキーワードをタイトルタグに加える
人材派遣サイトのSEO対策では、各ページのタイトルタグに必要なキーワードを加えます。必要なキーワードとは、会社名や職種など、ユーザーが求人情報を探すために入力すると考えられるキーワードです。
タイトルタグに、必要なキーワードを加えておかないと、検索結果の上位に表示されることは難しくなります。ただし、キーワードをたくさん詰め込めばよいというわけではありません。同じキーワードを何度も加えるなどすると、Googleにタイトルを変更されることやGoogleからスパム判定を受けることがあります。
タイトルと記事の中身は同じ内容に統一する
また、タイトルは記事の内容を反映するものでなければなりません。ユーザーの利便性を損なうため、SEO対策における良い影響を期待できないからです。記事の内容を反映していないタイトルの例として以下のものが挙げられます。
タイトル | 記事の中身 |
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業界大手!B社の求人 | B社と業界は同じであるものの中小企業C社の求人 |
以上は極端な例ですが、タイトルが記事の内容を反映していないケースは少なくありません。タイトルと記事の内容がずれる理由として、検索ボリュームが大きいキーワードを使いたい、記事の中身に統一性がないためタイトルをつけづらいなどが考えられます。
どのような理由にせよメリットはないので、ページのタイトルは記事の内容を反映したものにしましょう。
タイトルは32文字以内でわかりやすくつける
タイトルの文字数にも注意が必要です。必要なキーワードを盛り込む場合も、長すぎるものはおすすめできません。タイトルが長すぎると、検索結果で省略されてしまうことがあるからです。最適な文字数はケースで異なりますが、一般的には32文字以内といわれています。
同様に、短すぎるタイトルもおすすめできません。例えば「会社名」だけ「求人情報」だけだと、タイトルから内容を推測できないからです。タイトルは、ユーザーが内容を推測できるようにつけましょう。
わかりやすい例として「株式会社○○の求人情報+求人情報の特徴」で構成されるタイトルが挙げられます。「求人情報の特徴」は、最も大きな特徴をひとつあげる、あるいは複数の特徴をまとめて抽象化するとわかりやすくなります。
ディスクリプションを設定する
人材派遣サイトでは、ディスクリプションの設定も欠かせません。ディスクリプション(meta description)とは、記事の概要を説明する文章です。検索結果のタイトルの下に表示される文章と理解すればよいでしょう。ディスクリプションを設定する理由は、ユーザーに記事の内容を詳しく伝えるためです。
タイトルの補足情報として、ディスクリプションを設定します。直接的なSEO効果は期待できませんが、クリック率の改善や滞在時間の改善につながる可能性があります。
ディスクリプションの最適な文字数もケースで異なりますが、一般的には120文字以内といわれています。特に、前半の70文字程度までが重要と考えられています。スマートフォンで検索すると70文字程度しか表示されないからです。
したがって、70文字以内で記事の概要、記事を読むことで得られるベネフィット、記事を読むことで解決できる悩みなどを記載して、残りの50文字で補足情報を記載するとよいと考えられます。
見出しタグの優先順位を守る
SEO対策では、見出しタグの優先順位を守ることも重要になります。見出しタグとは、検索エンジンとユーザーにコンテンツの構造を伝えるHTMLのタグです。見出しタグの優先順位を守らないと、検索エンジンにコンテンツの構造を正しく伝えられません。
検索エンジンの混乱を招くため、コンテンツを正しく評価してもらえない恐れがあります。コンテンツ構造を伝える以外の目的で、使用しないようにしましょう。
見出しタグは、h1~h6で構成されます。hのあとに続く数字は重要度を表します。具体的には、数字が小さいほど重要度は高くなります。したがって、見出しタグは、h1~h6の順で並べます。最初にh1、その次にh2が来るのです。
h1の次にh3、h2の次にh4が来ている場合は、構造を正しく表せていないと考えられます。重要度が同じ見出しが続く場合は、同じ見出しタグが続いても構いません。以上の優先順位を守り、コンテンツの構造を検索エンジンとユーザーに正しく伝えます。
Webサイトの更新性を担保する
Webサイトの更新性は人材業界でSEO対策を成功させるうえで必要不可欠な要素です。大手の人材派遣会社やポータルサイトを見ると、毎日様々な求人情報が更新されています。
もし、毎日何案件も求人情報をピックアップしていくが難しいようでしたら、商圏内のSEOで勝てるレベルである更新性であるか確認をしてリソースを割けるかチェックしてみましょう。
もし仮に勝てないのであれば、派遣の仕事を検討していて仕事内容に関する情報を探している、将来的に登録してくれそうな潜在的ユーザーへアプローチをするなど方向性を変えてみるのもアリです。
GoogleforJobsに対応する
求人情報をGoogleで検索していると、検索窓下部にGoogleしごと検索が出現するようになりました。このGoogleしごと検索には一定の条件さえ揃えてしまえばどのWebサイトでも掲載することは可能です。
表示に必要な求人情報やページ構成を作り表示をさせることで、ニーズの強いユーザーがアクセス=滞在時間の長いアクセスを獲得でき、間接的にSEO対策につなげることができます。
また、SEO対策のついでにノーコストで求人検討者から応募獲得ができるので、GoogleforJobs(Googleの求人情報機能)に対応できる余地があれば検討しておきたいところです。
SEO対策が上手く行かずお困りのWebご担当の方へ
SEO対策は、Web担当者にとって最も重要な施策の一つです。どのように実施すれば良いのか、ネット上にはあらゆる情報で溢れています。
しかし、内製で時間と労力をかけてコンテンツを制作しているものの、「順位が上がらない」「流入が増えない」と困っている担当者も少なくありません。
せっかく時間をかけて一生懸命作ったコンテンツですから、相応の結果が欲しいと思うのも当然です。しかし、時間をかけたからと言って必ず上位表示されるとは限りません。
- 自社サイトの順位や流入を増やしたい
- 自社に合う見込み顧客が獲得出来るコンテンツマーケティングを運用・外注したい
- SEOノウハウを学び、将来はコンテンツマーケティング内製化を目指したい
といった要望がございましたら、Zenkenにお問い合わせください。120業種及び8,000件以上のWebコンサルティング実績と知見をベースに、ペルソナ設定から、検索キーワード選定、検索意図を組み込んだコンテンツ設計・制作等、SEO対策から貴社サイトへの流入を増やす戦略的なコンテンツをご提案します。詳しくは下記より資料がダウンロードできます。