税理士・会計事務所のホームページ集客・営業方法まとめ
最終更新日:2020年05月21日
税理士集客のポイント
Webでの情報収集があたりまえの今、ただホームページを開設しただけでは税理士事務所の集客にはつながりません。
事務所の強みを明確にして、顧客に見つけてもらえる集客方法や営業活動が必要になります。
税理士はどのようなホームページを制作すればよいか
税理士事務所のホームページは、大きく分けて2つあります。「主に事務所の紹介を目的としたもの」と「主に仕事の獲得を目的としたもの」です。
両方を目的としてしまうと、ホームページの情報量が多くなってしまい、見込み客の心を掴むことは難しくなってしまいます。
安定した集客をベースにした事務所運営をするならば、面倒かもしれませんが、初めから戦略的に考えて動くことが必要です。
ご存知のとおり、現在はホームページを見て税理士に相談する人は増加しています。
昔よりお客が少なくなったという税理士事務所は、ホームページ(Webページ)での集客方法を見直してみることをおすすめしたいです。
税理士事務所のホームページ「事務所案内型」
主に事務所の紹介を目的とした税理士事務所のホームページのことを、事務所案内型といいます。
この型は、「あなたの氏名でネット検索してサイトに来る人」を想定していて、たとえば、セミナーや営業などで名刺交換した人や、友人に税理士の知合いがいると聞いて相談しようとした人などを狙ったホームページです。
事務所案内型ホームページを見た人は、あなた(税理士)に大変興味を持っています。そのため、業務範囲に加えて、
- 今までのキャリア
- どんな趣味があるか
- 物ごとに対する考え
- 愛する家族のこと
などを記載するようにするのがいいでしょう。
業務範囲に関しては、あまりにも情報量が多いと、見た人が嫌気を出してしまう場合があります。そのため、主要な業務をいくつか絞りアピールするのが好ましいです。
税理士事務所のホームページ「専門業務特化型」
主に仕事の獲得を目的とした税理士事務所のホームページを、専門業務特化型といいます。
この型は、自分の専門はどこなのかに的を絞っているので、専門性の高さをアピールしやすいです。
知りたいことをスピーディーに探せるという特徴があるため、閲覧者はストレスがかかりません。そのため、閲覧が面倒だという理由で、他の税理士事務所に行かれることを防ぎやすくなります。
たとえば本気で家具を購入しようとした場合、家具屋とホームセンターどちらを選ぶ人が多いでしょうか。家具に精通したスタッフがいて、いい物を購入できる家具屋を選ぶ人が多いはずです。
専門業務案内型は、先にあった家具屋に該当し、「特定の分野で集客したい」場合に向いている税理士事務所のホームページといえます。
ホームページを持つ以外に税理士が集客のためにできることがある
税理士事務所のホームページを専門家に依頼して制作したあと、何もせずにボーっとしてお客が来所するのを待つのは好ましいことではありません。
税理士の集客方法は、ホームページだけにとどまらず、他にもあります。
税理士事務所の場合たとえば、
- ブログ
- SNS
を活用して集客することが可能です。
税理士(または事務員)自らが集客をするので、もちろん、ホームページ制作会社へ支払う費用はありません。
ブログを書いたりSNSで情報発信をしたりしたことがある人は分かるかもしれませんが、結構楽しいですよ。仕事の息抜きにもなるでしょう。
専門的なことを素人に分かりやすく説明するために、どうしたらいいのか考えるので、かみ砕いた説明ができるようになります。
そのことは、通常業務にの顧客へアドバイスする際にも活かされるでしょう。
税理士事務所はブログで集客できる
税理士に依頼したい人は、先生の人柄に興味があります。「話しをきちんと聞いてくれそうか」「コミュニケーションが取れそうなのか」など。
そういった不安を払拭するには、私的なことをどんどん開示するのがよく、それを可能とするのがブログです。
ブログをみたその人には、信頼感や安心感が生まれますよ。もちろん、専門的知識があるということをアピールする場としてもいいです。
ただし、ブログをする場合にはちょっと注意したいことがあります。
それは、ホームページがごちゃごちゃしてしまうので、同一のサイトなのに別なサイトのような設定をするのが良いでしょう(サブドメイン)。設定は、税理士事務所のホームページ作成より簡単です。
税理士事務所はSNSを活用して集客できる
税理士事務所がホームページを持ち、ブログをやっていれば、それで集客は十分だと思う先生もいるかもしれません。
しかし、加えてSNSを活用した集客も行うのが好ましいといえます。それは、SNSにて情報発信することで、見込み客と多く接触できるからです。
接触が多くなると好感を持ってくれることが期待できます(ザイアンスの単純接触効果)。
また、多くの人がスマートフォンを利用していてSNSを楽しんでいます。休憩時間にSNSを利用して気分転換している先生も、多いのではないでしょうか。
SNSは気軽に利用できるのが魅力です。たとえばTwitterなら、ちょっとした内容の投稿なら60秒もあればできるでしょう。気軽にできる集客方法として優れているといえます。
Twitterでの集客
Twitterは情報の拡散力が高く、それを利用する個人事業主やフリーランス、ベンチャーの経営者などが、アプローチできるターゲットとしては多いでしょう。
あまり税制に詳しくないため、プロならではの税知識を発信するといいでしょう。またフォロワーの多い方の発言をプロ目線で後押しすると、認知のチャンスが広がります。
facebookでの集客
もうひとつ、facebookを活用した集客を考えてみます。facebookを利用しているのは40~50代が多く、税務・税制を身近に感じる年代やターゲット層へアプローチができます。
情報発信だけでなく、コミュニティの機能が充実しているため、接点をつくって集客するのにもおすすめです。
税理士事務所のホームページではSEO対策が重要
SEO対策とは、インターネット検索時、自分の税理士事務所のWebサイトを上位に表示させ、また、より多く露出させるための対策です。
今の時代seo対策をしない税理士事務所は、多くの売上を上げることは難しくなっています。
というのも、Webサイトを上位表示できなかったり多く露出できなかったりすると、顧客に自分の事務所のことを知ってもらえないからです。
たとえ、自分が相続手続関連業務に精通し、財産調査・相続税還付・税務調査立会などを行え、依頼者に多くの利益を出せるとしても、依頼が無いと話が始まりません。
SEO対策は自分でもすることは可能なのかもしれません。ただ、今の時代は個人で対応できる範囲には限界があります。そのため、プロに依頼した方がよいでしょう。
ワードプレスのサイトを用意するのが集客にはgood
ワードプレスは、機能やデザインのカスタマイズが比較的容易なため、全世界の人たちが利用しています。このワードプレスは、税理士が集客するのに向いているので、おすすめです。
その理由は、ワードプレスはブログと同じように容易に情報の発信ができ、また、プラグインという色々な機能を追加する仕組みがあり便利だから。
さらにいうと、検索エンジンGoogleに評価されるための対策の多くが自動的にされるからです。Googleに愛されると、ネットでの集約においてかなり優位に立てます。
まとめると、
- 簡単に情報発信が行える
- 機能がとても豊富
- SEO対策になる
という魅力が、ワードプレスにはあります。とても魅力的なので、まだ利用していない人は利用してみてはいかかでしょうか。今対応しておくと、数年後の客数に変化を与えるかもしれません。
コンテンツマーケティングを意識した集客を
SEO対策を考える上では、どのような検索キーワードに対策をするのか、というのも重要なポイントです。
コンテンツマーケティングとは、ターゲットに対して最も有効な手段を用いて、価値のある情報を届けることで認知や集客につなげる手法です。
例えば相続に関連する顧客をメインターゲットとするのであれば、相続に関する情報を発信し、相続関連の検索キーワードで見つけてもらいやすいようにします。
また発信の方法もホームページのほか、snsなのかブログなのかと、ターゲットの特性を踏まえて選択するようにしてください。
差別化を軸にした税理士の広告手法
税理士のWeb集客を考える上でおすすめしたいのがポジショニングメディア戦略です。
これはバリュープロポジションという、競合にはなく、ユーザーニーズに合致した、自分だけの強みのことです。
商圏内で独自の強みを見つけ、それを軸にしたWebサイトを立ち上げることで、商圏での自身の立ち位置を明確にして、相性の良い顧客を獲得できる手法です。
詳しくは以下記事もご覧ください。
セミナー集客
一般的な人にとっては、いきなり税理士事務所に直接訪問するのはハードルが高いことです。
まずは興味のあるテーマで気軽に参加できるセミナーを、最初の一歩として用意してあげましょう。
直接接点を持つことで信頼感を増し、何かあったときには頼ってもらえるようになります。見込み顧客の集客にも有効な方法です。
チラシ広告・ダイレクトメールによる集客
飛び込み営業やテレアポ営業に比べて時間効率が良く、一度に多くの見込み顧客にアプローチができます。
ただしチラシを配る範囲やDMの送り先などは吟味しましょう。望んでいないターゲットに対して配っても、それこそ時間とお金の無駄になってしまいます。
例えば新規開店したお店や会社、近隣の資産家などは、ニーズも多いでしょう。
紹介による顧客獲得
紹介による税理士の集客は一般的ですが、多数の税理士がいる中で自身を紹介してもらえるような工夫が必要です。
また「顧客をぜひ紹介してほしい」という要望は常に伝えるようにしてください。もし遠慮をされてしまっていたら非常にもったいないです。
自身を紹介してもらえるように明確な強みを持っておきましょう。上述のバリュープロポジションなどの考え方も参考にしてみてください。
ポジショニングメディアの紹介資料
Webマーケティング戦略のひとつである、当社のWebサービス「ポジショニングメディア」について、税理士業界のものを資料にしました。すでに導入されたお客様の声や、一般的なWeb集客手法の課題もまとめています。