幼児教室の集客・広告戦略を総おさらい【担当者必読】
最終更新日:2021年09月01日
幼児教室が抱える集客・広告課題
幼児教室の集客は、情報をばら撒くだけの宣伝では生徒は集まりません。
これから子どもが産まれる世代、未来の見込み客に宣伝し啓蒙するような長期的な宣伝、エリア内の対象者へダイレクトに情報を届ける短期的な宣伝、このように、目的に応じた戦略が求められます。
多くの幼児教室は適切な集客手法を実践できておらず、適当にブログや SNS を更新するのみで生徒を集められないというのが現状。ではどうすれば集客できるか?集客から入会へ繋げるにはどうすればいいか?
本記事でわかること
- 客観的な分析による幼児教室の現状と傾向
- 対象となる保護者が幼児教室に求めるもの
- 幼児教室の具体的な集客方法と流れ
- 他教室との差別化
- 幼児教室のためのエリア集客 具体的な方法
幼児教室の集客方法はネットが中心
幼児教室の集客ターゲットは決定権をもつ保護者。子どもの教室業務の集客において難しい点は、決定権が本人ではなく保護者にある事です。
その保護者に向けてどのように情報を提供するのか。今の保護者が情報収集に使う主な媒体はスマホでWebによる検索がメインとなります。
保護者目線を捉え、自社の提供する教育カリキュラムをWebメディアに合わせて宣伝する方法を考えましょう。
保護者の不安や悩みに対して適切な媒体で答えを示す
保護者の悩みに対して、幼児教室が提供している知能教育や自ら考える力を育むカリキュラムを正しく認知させる事ができれば、幼児教室への興味関心を喚起する事が可能です。
前述したように、対象がよく使う媒体を通じていち早く信頼性の高い情報を発信し集客に繋げましょう。
SNS発信
SNSによる発信は広く浅く、拡散性は高いですが情報の深掘りはできません。こまめに情報を発信し、面白そう、信用できそう、わかりやすそう、という「〜そう」という興味をひきましょう。更新頻度を多くして鮮度の高さをアピールすることも大事です。
- LINEタイムライン
コンテンツ発信
SNS発信にて興味をひいたら、どこに流入させるかというとコンテンツです。
- ブログ
- YouTubeのような動画
- メルマガ など
情報の続き、深掘り、見る側にとって有用性の高いコンテンツを見せ配信元は信頼できると思うかどうかはコンテンツにかかっています。
ここで幼児教室の紹介をするのでは無く、例えば、「自立した考えを身につけるために必要なのは〇歳までに〇〇を経験させること、その根拠は…」といった有益な情報を提供します。
そうして子どもとって必要な事がわかった保護者は次に行動をするわけですが、あまり興味の無かった保護者でも、このあたりから幼児教室に行ってみようかな…と具体的に考え始めます。
オウンドメディア
SNS、コンテンツからの流入、他には関連ポジショニングメディアや比較サイトへの掲載、Google検索エンジンのリスティング広告の活用など拾われる可能性を広げ、自社のオウンドメディア(ホームページ等)へ誘導します。
ここまで見にくる人は少なくとも幼児教室に興味があるか、何かと比較検討をしているが始めようか悩んでいる人達と見込んで差し支えないはず。
お目当ての車を買いたいと思ってディーラーに来店したお客様のように、あとは提案しだいで気持ちを満たす事ができれば商談が成立するという段階です。
ただしネットの場合、商談は自分でするのでは無く、文章、画像、動画、自分が手掛けたメディアが相手に提案するので、しっかりとサイト構成を考え、申し込みまでの導線をイメージしメディアを作りこみましょう。
質の高いものができれば、かけた労力以上の成果が返ってきます。
ポジショニングメディアに興味を持ち、より詳しく知りたい方はポジショニングメディアについてまとめた資料も別途ご用意しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。
オフライン媒体
チラシ・パンフレットなどのアナログ媒体です。主な活用法としては
- ポスティング
- 新聞折込
- ハンディング
- 掲示板
- 雑誌・フリーペーパー掲載 等
これらの集客方法は効果がないとは言いませんが、対象となるターゲット層を考えると費用対効果が高いのはWeb集客と見るべきです。
オフライン集客にもエリアマーケティングの考え方も必要。地域の年齢層や強い媒体が何かを把握して活用しましょう。
番外編:口コミと紹介
幼児教室のようなサービスにおいて有効だと思えるのが口コミと紹介です。
特に兄弟がいる家庭においては上の子が通っていてとても良かった、となれば下の子も通わせようと思ったり、お友達にも勧めたりしてくれます。
地域によってはWeb集客よりも効果的で、身近な信頼のおける知り合いからのお勧めだからという理由が大きく入会に繋がるケースもあります。
幼児教室に通うとどうなる?未来像を示しましょう
集客方法について触れてきましたが、幼児教室自体が無形物の価値を提供しているため、保護者の中には慎重になる人もいます。
自社の提供する教育カリキュラムを、誤解の無いよう正しく伝えるためには、相手に未来像をイメージさせなければなりません。
ただ「こうなります」とこちらから断言するのではなく、
- 課題(悩み)
- なぜそう思うのか
- 解決に必要なのは〇〇
- だから自分達は〇〇教室をしている
という内容で発信し、保護者自らが未来像をイメージする事が望ましいです。
幼児教室が提供している価値
そもそも幼児教室が提供している価値を、通う前から保護者が理解する事は難しいです。
子どもの知能教育を行使する大人は何も先生だけではありません。むしろ親の関わり方の方が大切な場面もあります。
教室という場所は、日常生活の中だけでは気がつかないキッカケを作ってくれる場所であり、先生はそのサポートを「指導」という形で子どもに提供します。
幼児教室の価値は、保護者自身が子どもの教育面において不安視していることへの解決法を知ることにあります。
幼児教室のファーストゴールは体験レッスン
集客のファーストゴール、まず目指すところは体験レッスンです。実演により体感していただけるのは体験レッスンの最大のメリット。効果的に実施できるよう最後まで気を抜かず進めましょう。
できれば体験レッスン前に一度は直接的な接点を持ち、教室やスタッフの雰囲気を感じてもらうなど体験当日に安心して来られるようにしておくと良いでしょう。
体験レッスンでありがちな断り文句ですが、子どもの反応が良くなかったという理由で終わってしまう場合があります。
初めての場所で、初めての人に出会い、初めての経験をするわけですから子どもの性格やその日の機嫌によって、上手くいかない事も当然あります。
事前の説明で伝えておくことは、子どもの反応だけを見るのではなく、あくまでもカリキュラムの内容を決定者である保護者に理解してもらうための体験レッスンだということです。
保護者が安心して決断できるよう、最後のケアを怠らずにしましょう。
効率よく幼児教室の集客をするならWeb上で両親のニーズへ回答する!
人は意思疎通をはかる際に、非言語コミュニケーションから大半の情報を得ているといいます。ですが、Web上の情報に信頼性が担保されているとは言い切れませんが、ここ数年で馴染み、数年前よりは高まっています。
面と向かって意思疎通をはかるわけではないWeb上での集客。その特性を正しく理解し、Web上での集客を成功させましょう!
自社の強みを打ち出すにはバリュープロポジションという考え方が必要
バリュープロポジションとは、ユーザーのニーズに対して、競合が提供できず、自社だけが提供できるポジションのこと。
いくら価格を安くしたからといって、選ばれるとは限りません。例えば、競合が価格勝負をしているのに対して、高品質な知育を検討しているユーザーがいるのを知っていれば、そのユーザーを狙ったマーケティング戦略を描くということです。
自社の強みと競合状況をしっかり洗い出して確認をしてみましょう。
地域にあるほかの競合教室、どれだけ知っていますか?
「幼児教室 人気 ランキング」といったキーワードで検索すると以下のようなランキングが公開されています。
1位 脳科学と育児を融合したオリジナル教育の教室
入会金 | 20,000円 |
---|---|
月額 | 20,000円 |
授業回数 | 月3〜4回 |
立地 | 駅から徒歩5分圏内 |
2位 受験対策特化、育児や教育の相談もできる教室
入会金 | 25,000円 |
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月額 | 8,000円 |
授業回数 | 月4回 |
立地 | 神奈川エリア・関西に展開 |
保護者は、このように内容も比較をしつつ自分たちの通える範囲にどんな教室があるかを調べていきます。
自社と強みが似通ったところは特に気をつけましょう。自分達が育てた見込客が他所に流れてしまっては本末転倒です。
自社の強みを打ち出す手段を知っておく
強みを打ち出す手段とは、同エリア内の競合他社との差別化にあります。
「教室に通う」という事が最終的なゴールになるため、距離・立地といった物理的な制約はついてまわるからです。具体的な手段は「エリア+幼児教室」キーワードで上位表示をすることです。
長期的な費用対効果を考えると自社ホームページのコンテンツにSEO対策を施す事があげられますが、技術や経験を要します。一時的に費用はかかりますが、広告料の上限を決めてリスティング広告を活用し、徐々に自社SEOのみに切り替えていく事も手です。
GoogleマップによるMEOも使いましょう。幼児教室と単独キーワードで検索し、Googleマップの位置情報をONにしていると、勝手に近くの幼児教室を提示してくれる優れものです。
幼児教室の事を調べるならこのサイト!と認知されているようなポジショニングメディアへの掲載も有用です。(例:clabino、幼児教室ビュッフェ)
Zenkenが提供したWebマーケティング集客事例
クライアント様はリスティング広告やSEO対策、様々なポータルサイトやアフィリエイトサイトに載せている状況で、競合がやっているWeb広告は一通りやっているという状況でした。
そのため、自社も競合も同じように打ち手がない状況なのではないか、と危惧をされていました。しかし、競合と同じプロモーション状況なので、ユーザーを取り合っているような状態。
そこで、弊社がバリュープロポジションや外部環境をしっかり分析させていただいたところ、特にお受験に強い知育を提供しているのが特徴でした。
実際に成約に繋がりやすいお客様もそういった属性でしたので、そのようなお客様像に照らし合わせたマーケット選定からWebマーケティング戦略、施策を丁寧にさせて頂きました。
結果的には、定員オーバーになるまで集客が出来、むしろ断ることが多くなってしまったと嬉しい悲鳴が。そのため、弊社の施策以外全て止めており、Web集客を全てお任せ頂いております。
幼児教室の集客方法まとめ
幼児教室が抱える集客の課題を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか?ここまでの内容をおさらいしておきましょう。
- 幼児教室の集客の課題はWeb上にある
- 保護者の考え、ニーズを理解し的確な情報発信をする。保護者はWeb上で答えを探します
- 幼児教室で得られるメリットを正しく伝える
- 保護者の抱える悩みを知り、解決策を提示するための自分たちの強みを知り、他社との差別化をはかる
子ども達の教育というのは親にとって最も関心の高い項目の一つです。
義務教育と違い、幼児教室だからこそ提案できる事はたくさんあるはず。きっとこれからの社会にとっても必要なジャンルでもあると考えられます。
幼児教室の運営者にとって大切なのはカリキュラムを精査すること。ですので、集客やエリアマーケティングといったことに本格的に始めようとした際、全ての項目を自分達だけでする必要はありません。
- Web上での見せ方、競合他社との差別化をしたい
- エリアマーケティングによる集客を行いたい
このようなご要望をお持ちの方は一度、ぜひZenken集客チームにご相談ください。クライアントの皆さまが、本来の大切なミッションに専念できるよう、集客面をサポートいたします。