レッドブルのプロモーション戦略を調査!
最終更新日:2022年01月18日
レッドブルのプロモーション戦略のポイント
レッドブルといえば「翼を授ける」というキャッチフレーズが有名なエナジードリンクです。
マス広告ではなくSNSや口コミを活用したり、目立つサンプリング活動をしたりするなど、今までとは異なる取組を多く行ってきた結果、今では若者を中心に「テンションを上げたいときに飲むためのもの」という認識が広まっています。
本記事では、レッドブルのプロモーション戦略について詳しく紹介します。
新たな取り組みに成功したレッドブルのプロモーションを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
口コミやSNSの活用
レッドブルはエナジードリンクを、栄養ドリンクのように疲れを癒すために飲むものではなく、スポーツでのパフォーマンスを高めるため・テンションを上げるために飲むもの、という定義で展開を始めました。
その定義を広げるために、レッドブルはテレビ・雑誌を使ったマス広告ではなく、SNSや口コミを利用したプロモーションに目をつけたのです。
これによって、若者たちの間ではレッドブル=イケてる飲み物というイメージがSNSにより広まり、定着しました。
エクストリームスポーツとのスポンサー契約
エクストリームスポーツとは、危険さ・過激さ・華麗さなどの要素を持っているスポーツの総称です。
レッドブルは、1988年にトレイルラン・パラグライダー・カヤック・マウンテンバイクの4種目をリレーする競技「ドロミテマン」へのスポンサー契約を皮切りとして、モータスポーツ・ウィンドサーフィンなどとのスポンサー契約を行っています。
メジャーとはいえないエクストリームスポーツのスポンサーを務めているのは、レッドブルに対する「先駆者」というイメージを根付かせるためなのです。
また、レッドブルが求めているのは単なるスポンサーとしての立ち位置ではなく、主催者・選手のバックアップする「協力者」としての立場です。
実際に、メジャーではないものをレッドブルが広報を務めて世間に広め、才能のある若手を世界的なアスリートへと育成するプログラムを運営しています。その結果、レッドブルはスポーツファンに対し「先駆者」というイメージを定着させることに成功しました。
レッドブル・エアレースの開催
レッドブルのプロモーション戦略において、最も象徴的なのはレッドブル・エアレースです。
レッドブル・エアレースは世界最高の飛行技術を持つパイロットたちが、最高時速370㎞・最大重力加速10Gの中で操縦技術や体力、精神力など力の限りを尽くしてタイムを競う、3次元モータースポーツです。
通常の飲料メーカーなら、すでに実施されている大会に協賛することが多いですが、レッドブルの場合は自らが主導して企画を行い、「翼を授ける」というキャッチフレーズを象徴するかのような大会を実現させています。
より強く、多くの人にレッドブルを印象付けることができるマーケティング戦略といえます。
人目をひくサンプリング活動
街中で巨大なレッドブルの缶を荷台に乗せている宣伝カーを見たことがある、という人は多いはずです。実はこの人目をひくサンプリング活動にも、レッドブルのプロモーション戦略が詰まっています。
宣伝カーが活動しているのは、イベント会場・街頭など場所を問いません。サンプリングでは女性が缶を渡してくれるのですが、その際に彼女たちは「プルトップを開けましょうか?」と声を掛けます。
お願いすると、彼女たちは指ではなくレッドブルのモチーフが飾られた指輪を使って開けてくれるのです。
それを見ていた人から「その指輪は?」と自然と質問したくなり、ユーザー側からコミュニケーションをとる良いきっかけになるでしょう。
通常、サンプリング活動は、配布するだけという受動的なプロモーションになりがちです。しかし、指輪をきっかけとして自然に会話が始まればユーザー側としてもインパクトが残り、レッドブルという存在を認識しやすくなるはずです。
レッドブルのプロモーション戦略まとめ
レッドブルは、「翼を授ける」というキャッチフレーズを使い、多くの人目につくようなプロモーションを行ってきました。
スポーツを主催したり、目立つサンプリング活動をしたりなど、他の飲料メーカーが思いもよらない方法で差別化をはかり、優位性を実現したプロモーション戦略を行っているのです。
もっと効率よく集客をしたい、差別化をはかって他にはないプロモーション戦略で知名度を上げたいとお考えなら、まずは今のプロモーション戦略の問題点を検証してみましょう。
以下のページでは、プロモーション戦略にまつわる概要・特徴を解説しています。プロモーション戦略を成功させたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。