不動産会社が導入すべきWeb広告の種類とそのメリットを調査

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不動産会社がWeb広告を導入すべき理由

不動産業界では近年、紙媒体などのオフライン集客方法に加え、会社ホームページやポータルサイトへの物件掲載、リスティング広告など、Webを活用した集客が活発になっています。

社会的・経済的変化が多い現在では、売り物件も買い物件も動きが早く、最新の情報を更新するのも獲得するのも、インターネットに勝るものがないからです。

いまではユーザーは店舗へ直接足を運ばなくても、インターネット上でいつでもたくさんの情報の中から気になる物件を検索し、じっくりと比較検討することができるようになりました。

チラシ広告やDMといった紙媒体よりも効率的に多くのユーザーにリーチして訴求できるWeb広告を活用していない事業などない、と言っても過言ではありません。各業者ともさまざまなWeb広告媒体を使って効果をあげようとしており、Web広告の活用は不可欠と言えます。

ここでは、不動産が導入すべきWeb広告の種類を解説しながら、それぞれの広告のメリットについて紹介していきます。

多様化する不動産業界の集客方法を知りたい方、複数の媒体をうまく組み合わせて、広告効果を最大限に高めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産会社が活用できるWeb広告の種類

不動産会社が活用できるWeb広告の種類

不動産会社が活用できるWeb広告には、大きく分けて「自社や委託会社で掲載から運用までを行う広告」と「外部のメディアやサイトに掲載する広告」の2つのタイプがあります。具体的にどのようなWeb広告があるのか、代表的なものを見ていきましょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、事前に選定したキーワードがGoogleやyahoo!などの検索エンジンで検索された際に検索結果画面の上位に表示させる広告です。自社のウェブサイトやLPを上位表示させることができます。

狙った検索キーワードとユーザーが探しているキーワードがマッチした時点でリーチするため、ターゲットに届きやすい広告と言えるでしょう。

リスティング広告のメリット・注意点

不動産情報は、「○○区 賃貸」「△△市 中古マンション」のように複合キーワードを使って検索される傾向にあります。狙ったキーワードが最適であれば、自社サイトへのアクセスを効率的にアップさせ、問い合わせの確立も高まります。

ただし、リスティング広告は、大手不動産会社やポータルサイトも多額の広告費をかけて同じように出稿しています。広告枠には限りがあり、基本的に最も高い金額で入札している方が上位に表示されるため、人気のあるキーワードだと競争が激しくなる可能性が高くなります。

さらに競合性の高いキーワードの場合、クリック単価が高くなるため、リスティング広告の運用費は上限を定めて運用する必要はあります。

また、広告の掲載順位は入札価格や広告の品質によって日々変動するため、こまめな運用が不可欠です。クリックされない限り広告費は発生しませんが、無駄にクリックされて費用対効果が悪いケースも想定しなければなりません。

リスティング広告の運用はプロに任せるか、社内にリスティング広告運用の人員を配置する必要があるため、ある程度の予算を確保してから体制を整えるようにしましょう。

バナー広告

特定のメディアの広告枠を買い取り、そのメディア内のバナー部分に広告を掲載する方法です。

購入意欲の高いユーザーを持つメディアにバナー広告を出すことで、ターゲット層に興味を持ってもらえます。また、期間単位で購入するため、入札に負けて広告が表示されないといった心配もありません。メディアへのユーザー流入数によって費用相場が異なるため、メディアの選び方次第では費用対効果を上げることができます。

バナー広告のメリット・注意点

メディアに集まっているユーザーは、不動産に関する情報を求めている人たちです。広告に高い興味を示すため、問い合わせ率が高くなるメリットがあります。また、クリック率で広告の効果検証がしやすいため、仮に広告効果が低かったとしても、PDCAを回して改善することもできます。

ただし、不動産のバナー広告を出すには、最低でも50万円はかかると考えてください。バナーを掲出する位置や大きさによって価格が変動するため、目立つ位置に広告を出稿したい場合や長期間広告を出稿する場合には、相応のコストがかかります。

記事広告

特定のメディアに、コラムや記事という形で広告を掲載することです。伝えられる情報が多いため商品やサービスを理解してもらうのに最適で、高い問合せ率にもつながる傾向があります。

記事広告は、記事が見られる数(PV数)によって出稿費用が変動します。人気のあるメディアほど広告単価が高くなりますので、大手不動産メディアのコストは広告出稿費が非常に高いと考えてください。

記事広告のメリット・注意点

記事をしっかりと読みこんで興味が深まった人の問い合わせが多いため、成約率の高い「良質なリード(見込み客)」が獲得できます。ただし、紹介される記事の内容いかんでユーザーの心に響くか、それとも読み飛ばされてしまうかが左右されるという特徴があります。

クリック率を高めたい場合は、記事タイトルや記事内容の質を高めなくてはなりません。記事作成をプロに依頼するとなると、追加コストが発生すると考えておきましょう。

SNS広告

SNS広告

FacebookやInstagramなどのSNSを広告に活用することもできます。Instagramは写真や画像、動画投稿で物件を紹介でき、視覚的な訴求に向いています。若い世代への訴求にも向いていますし、広告費をかけずに投稿できるため手軽にはじめられるでしょう。

Facebookは、ターゲットを指定しながら情報量の多い配信ができます。比較的年齢層は高いですが、利用者が多い点では広告媒体として有効です。

SNS広告のメリット・注意点

物件を紹介する上で、視覚情報はユーザーにとって有益です。デザインがユニークな物件や見た目が特徴的な物件を取り扱う不動産会社なら、すでにInstagramを活用している企業も多いのではないでしょうか。

一方でFcebookは、ターゲット設定によってリーチする確率を高められますが、資料請求などの問合せ率が低い傾向にあります。Facebookを見ている人は「不動産情報が知りたい」と思っているユーザーとは限らないため、広告から問合せにつながりにくいのです。その分、広告費用はバナー広告や記事広告に比べて安めと言えます。クリックされた分だけ課金される配信方法もあるため、ターゲットを絞って設定しておくと、認知度アップに役立つ可能性はあります。

ポータルサイトへの掲載

地域や路線、間取りなどから物件を検索できる不動産情報専門のポータルサイトに掲載すれば、サイトを訪れたユーザーに対して物件を紹介し、集客につなげることもできます。

不動産ポータルサイトには、大手不動産会社が運営するものから特定の地域に特化したサイトまで数多く種類があり、それぞれ契約形態が異なります。

無料で掲載し、問合せなどが発生した時点で費用がかかる「成果報酬型」や物件情報を掲載した時点で料金がかかる「定額型」など、選び方次第でコスト管理がしやすいのも特徴です。

ポータルサイトのメリット・注意点

ポータルサイトを訪れているユーザーは、近いうちに「引っ越ししたい」「物件を借りたい・売りたい」と考えている顕在顧客である可能性が高いです。ポータルサイトに情報を掲載することで、見込み客と直接マッチングできる確率を高められるでしょう。

ただし、同じように物件を掲載している不動産会社も多いため、情報が埋もれてしまう可能性があります。物件が選ばれるためには、ポータルサイトへの掲載だけでなく、他の集客施策も組み合わせて行うのがおすすめです。

自社でWebメディアを運営する

不動産仲介や不動産の仕入れ・物上げなどで地域密着型など、競合の不動産会社に勝てる強みや優位性がある、と自負している不動産会社の場合、自社でメディアを制作・運営するという「奥の手」があります。

運営方法には、自社が制作会社に依頼してつくったメディアを自社で運営するケース、制作から運営までを外部パートナーに委託するケース、会社名義のメディアにはせず、監修という立ち位置で運用にかかわるケースなど、いくつかのパターンがあります。

不動産仲介という大テーマではなく、エリアやターゲットの属性、住宅の特徴など絞り込んだテーマでWebメディアを制作するのが、集客を成功させるコツです。

自社Webメディアのメリット・注意点

自社でWebメディアを持つメリットは、まず中長期的な集客が可能になる点です。ほかのWeb広告は広告掲載期間が限られていますので、長いスパンで集客できるというメリットは大きいです。

また、他社Webメディアの場合は情報の更新ができないことがほとんどですが、自社Webメディアであればそれが可能です。また問い合わせや見学の申し込医率が悪ければ、コンテンツの追加や送客導線を見直して改善することもできます。

Webメディアを自社で制作・運営する場合の注意点は、まずWeb集客専門の外部パートナー探しが必要である点。社内にWeb戦略にくわしいマーケターがいる場合でも、すべてを社内でまかなうのは工数的にも無理があります。

制作・広告運用を含め外部パートナーに委託すると、ある程度の広告バジェットが必要になります。またメディア制作に時間がかかること、運用を始めてから一定の期間を経て成果が出てくるという特徴があるので、いますぐ客を増やしたい、という場合には不向きな広告戦略です。

不動産会社が導入すべきWeb広告の種類とそのメリットまとめ

不動産会社が導入すべきWeb広告の種類とそのメリットまとめ

Web広告は、種類によっては広告コストを抑えつつ、効率的な集客につなげられるという特徴があります。顕在層にアプローチするのに有効な広告戦略であり、潜在層の獲得にもつなげられます。

初期費用をかけず、気軽にはじめられる広告もあるため、取り組めそうなWeb広告には積極的に取り組んでみることをおすすめします。

しかし、やみくもに広告を出すだけでは成果や効率を最大化できません。

重要なのは広告で何を伝えるのか、そしてそのメッセージを伝えるために最適な広告はどれか、という視点です。

自社のバリュープロポジションを見直そう

バリュープロポジション

自社に合わせた広告を考える際は、まずバリュープロポジションを明確にしてみましょう。バリュープロポジションとは、「自社独自の提供価値」のことです。

自社がユーザーのどんなニーズや想いに応える価値を提供できているかを整理してみましょう。そして、数ある不動産会社の中で競合とどのような差別化ができているか、という観点で分析してみてください。

【漫画で解説!】
バリュープロポジションとは

Zenkenでは、バリュープロポジションを軸にしたマーケティング戦略をご提案しています。

とくに、競合との差別化ポイントや独自の強みを示すことができる、ポジショニングメディア戦略ならお任せください。

自社の強みを示しながら集客も実現する、実践的なマーケティング戦略に興味がございましたらぜひご相談ください。

またホームページも広告として成果が出せる武器となります。Web広告の制作だけでなく、ホームページのリニューアルやリスティング広告のLP制作もご相談ください。

下記フォームより依頼したい内容や集約課題などを簡単にご記入いただければ大丈夫です。ご要望があればオンライン商談システムを使った打ち合わせも可能です。

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