化粧品のプロモーション戦略・重要ポイントを紹介
最終更新日:2021年05月13日
従来、化粧品のプロモーションと言えばテレビCMや雑誌とのタイアップがメインでした。
しかし、インターネットが発展し、誰もがスマートフォンを手にするようになった現代の化粧品業界では、SNSや動画を活用したオンラインによるプロモーション戦略が主流となりつつあります。
本記事では化粧品の効果的なプロモーション戦略や手法について紹介していきます。化粧品の販促でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
化粧品を効果的にプロモーションするには?
化粧品は「なりたい自分」になるために使うもの。もっとかわいく・もっと美しく…、そのため化粧品選びでは使用感が重要です。
そのため店舗に行って試しながら選ぶ方法が、従来の化粧品の選び方でした。
しかしインターネットが当たり前になり、動画の品質向上で伝えられる情報量が増え、ライブコマースなどの仕組みが整った今、オンライン上で化粧品選びができる時代になっています。
動画を活用したプロモーション
化粧品と動画は相性が良く、化粧品の効果的なプロモーションが可能です。ブランドや商品のコンセプトをビジュアルで伝えられるので、実際に化粧品を使用したときのイメージをしてもらいやすくなります。
例えば、化粧品を実際に使用している動画をリリースすれば、使い方やキレイに見せるテクニックを伝えられます。
従来の活字を利用したプロモーションでは消費者にわざわざ読んでもうらう必要がありましたが、動画であれば伝えたいメッセージを短時間で効果的に伝えられるでしょう。
また、動画で多くの人の興味や関心を引きSNSなどで共有されれば、バズマーケティングに発展させることも可能です。
インフルエンサーの起用やタイアップ
動画プロモーションの有効性はいまや当たり前となっており、ほとんどの化粧品メーカーが自社の化粧品の動画を作成しています。
しかしこのような動画があふれてくると今度は、自社の商品に興味を持ってもらう・見てもらうための戦略が必要になるわけです。
そこで次に、動画の語り手・だれに商品を紹介してもらうかという点が重要になります。
テレビ離れが叫ばれる中で、有名俳優を起用した従来の化粧品CMでは、商品のメリットを消費者に届けにくくなっています。
そこで、注目されているのがインスタグラマーやYouTuberとして活動するインフルエンサーの存在です。
インフルエンサーは芸能人と一般人の中間に位置する存在であり、消費者の目線から商品の紹介やレビューを行ってもらえます。フォロワーや視聴者は親近感や憧れを持ってインフルエンサーをフォローしているため、そのレビューに対する信頼や影響は絶大です。
加えて、一般人と言えどもインフルエンサーの中にはフォロワー数が10万人を超える方や、登録数が100万人を超えるチャンネルを運営している方もいます。
多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーは、そもそも自分自身のブランディングやプロモーションが上手なので、効果的な動画プロモーションを行ってもらえる可能性が高いです。
アカウントやチャンネルのテーマ性が明確なことも多いため、どのインフルエンサーが自社化粧品のターゲット層をフォロワーに抱えているかも分かりやすいでしょう。
化粧品のプロモーションに効果的な動画の種類
化粧品のプロモーション動画にはいくつかの種類があり、それぞれ伝えるべきメッセージが異なります。まずは動画の種類ごとの特徴やメリット・デメリットを理解して、目的に応じた動画作成を行いましょう。
ブランドイメージを伝える動画
ブランドイメージを伝える動画では、商品の特徴ではなくブランドの世界観を消費者に伝えることを主軸としています。例えば、美しく着飾ったモデルやキレイな風景などインパクトを与える映像を流し、最後のカットにさりげなくブランド名を入れるような構成が一般的です。
ブランドのコンセプトやイメージを消費者に伝えることを目的として動画を制作するため、視聴者の興味や関心を惹きつけられる内容の動画を企画しなければなりません。
化粧品ブランドの中には商品を全く出さないCMを流しているものもあるため、ブランドイメージを伝える動画がどのようなものなのか実際の動画をチェックしておくと良いでしょう。
化粧品の使い方をレクチャーする動画
化粧品の使い方をレクチャーする動画は、すでに商品に関心を持っている消費者をターゲットとしています。
消費者に訴求したい化粧品を使って、メイクする動画を作成することで実際に使用したときのイメージもわきやすくなるのがメリットです。この手法は若年層をターゲットとした、プチプラ化粧品のプロモーションとしてよく見かけます。
化粧品のレクチャー動画は、化粧品ブランドのオウンドメディアで文章とともに動画も掲載するのがおすすめです。化粧品の使い方に興味を持つのはメイクを始めたばかりの若い世代が中心。商品の使い方をレクチャーしつつ、メイクのポイントやコツも伝えられれば新規顧客の獲得に繋がります。
消費者の感想を紹介する動画
化粧品のプロモーションを行う上では、一般消費者による口コミも重要です。例えば、「肌なじみは良いけれど、イエローベースの私の肌には合わない」「化粧水を使い続けたおかげか、肌の調子が良くなってきた」などメリットもデメリットも集まるのが口コミの良いところでしょう。
動画の視聴者に一番リアルに映るメッセージは、同じ消費者の目線で語られた言葉と言えます。企業側が商品の特徴やメリットをどれだけ語るよりも、消費者の体験談ほど説得力のあるものは他にないのです。
ライブコマース
上記の様々な動画プロモーションは、撮影したものを編集して公開する形ですが、ライブ映像を配信して化粧品を販売するライブコマースも強力なプロモーション戦略になっています。
ライブコマースとは、まさにオンラインの実演販売。動画以上の双方向性が特徴で、視聴者が気になることを質問し、その場ですぐ配信者が答える。
まさに店頭でスタッフに質問をしながら化粧品を選ぶように購入ができるわけです。
オンラインにプロモーションの戦場が変わったことで、化粧品メーカーの商機も広がっています。店頭ではスタッフとお客様は1対1の関係でしたが、動画やライブ配信では1対多数で商品の魅力を伝えられるため効率的です。
トレンドを押さえたプロモーションも重要
化粧品のプロモーションでは時代のトレンドを押さえることも重要です。2020年ごろから流行する新型コロナウイルスの影響で、消費者の化粧品に対するニーズも移り変わってきています。
例えば、ウイルスの流行でマスクが必要不可欠となったため、2019年と比べてファンデーションのニーズと売上は下がっています。しかし、マスクによる肌荒れに悩む消費者が増えたことで、化粧水など基礎化粧品へのニーズは増え続けているのです。
このように、世の中の状況に合わせて消費者の新たなニーズがどんどん誕生しています。化粧品のプロモーションを企画する際には、トレンドについても留意しておきましょう。
うまく消費者のニーズに応えられる化粧品であることをPRできれば、多くのユーザーに知ってもらうチャンスにもなります。
自社化粧品の伝えたいメッセージを明確にしよう
動画やライブコマースはあくまでユーザーに伝える手段です。ではその手段を通じて伝えたい自社商品の魅力やメッセージは明確でしょうか?
まずマーケテイング的に考えたときには、化粧品のバリュープロポジションが何かという視点が必要です。
バリュープロポジションとは自社だからこそ提供できる価値のこと。ユーザーニーズはあるのに、競合は提供できていない、自社独自の強みともいえます。
このバリュープロポジションが明確になっている状態は、競合商品との差別化ポイントが明確であり、すなわちユーザーが自社商品を選ぶ理由もまた明確になっているということです。
またその化粧品をつくった想いやストーリーも差別化ポイントになり得ます。ユーザーの悩みに寄り添い共感してもらえるようなストーリーはそれだけでブランディングになるでしょう。
化粧品のプロモーション戦略でお悩みなら
Zenkenでは業界を問わず、7,000件以上のWeb集客の支援実績があります。
クライアントのバリュープロポジションを軸にしたマーケティング戦略の提案や、競合との差別化ポイントを明確に伝えられるポジショニングメディア戦略を得意としています。
Webメディアの制作・運用はもちろん、社内には動画制作専門のチームもあり、Webサイト・Web広告・動画といったプロモーション戦略を一括して対応することが可能です。
自社化粧品をどう認知向上していくか、どうやって魅力を伝えていくか。戦略にお悩みでしたら、ぜひご相談ください。