テスラの営業戦略から学ぶマーケティング方針
最終更新日:2022年02月25日
テスラは大手自動車メーカーで、急成長している企業です。本記事では、テスラはなぜ成功したのか、成功を勝ち取った営業戦略を紹介しています。競合他社に今一つ及ばないと、営業戦略に悩んでいるなら、この記事を参考に戦略を立ててみてください。
ニーズが多様化し、あらゆる市場での競争が激しくなっているなかで成果を得るには、しっかりした経営戦略の策定が必要不可欠です。その中でも、営業・マーケティングのコスト削減と利益の最大化が重要となっています。下記のページには、今後営業・マーケティングを効率化するための方法を紹介している無料資料を用意しています。ぜひこの記事に合わせて自社の経営戦略策定にお役立てください。
テスラの営業戦略のポイント
電気自動
車といえば、テスラの右に出る者はいないというくらいに、急成長を続けている自動車メーカーです。
テスラの営業戦略は、踏み切るには勇気がいる大胆なものばかりですが、時代に合った手法だといえます。
カッコよさを兼ね備えた電気自動車の開発に着手
テスラを大企業へと押し上げたのは、ロードスターと呼ばれるスポーツカーです。
ロードスターができるまでは、一目で電気自動車と分かるようなデザインのものばかりが流通していました。
しかし、テスラは従来の常識を覆す車づくりにこだわったことで、取り組みが大きく評価されたのです。
開発に4年以上かかったため、一時は倒産のリスクがあったテスラですが、CEOの資産をなげうってでも開発を続けたことが功を奏し、人気メーカーへと成長しました。
テスラのように当初の営業戦略を貫くのは、生半可な覚悟ではできませんが、ブレない軸を持つというのは、成功するうえで重要なポイントだといえるでしょう。
オンラインしかやらない?ネット社会だからこその決断
テスラは、一部店舗を除き、全てオンライン販売に移行しています。
テスラがオンライン販売に踏み切ると公表した2019年2月当初は、批判的な意見が多く見られたものの、2020年10~12月には過去最高の17万9757台を売り上げています。
会社のトップの顔を知ってもらい、メーカーの認知度を高める
テスラは、ツイッターの公式アカウントでは、積極的に情報を発信していません。
しかし、テスラのCEOであるイーロン・マスクは、ツイッターで頻繁に情報を発信し、多くのフォロワーを獲得しています。
トップ自らが会社の顔となり、世に向けて考えを発信し続けることにより、テスラの認知度の向上に成功しているのです。
この手法は、国内の企業ではアパホテルも使っていて、会社の認知度を高めるにはかなり効果的だといえます。
ただし、会社の顔となる分、炎上したときに会社の好感度が下がるリスクはあります。バッシングを受ける可能性を踏まえたうえで、挑戦する覚悟が必要です。
SNSを上手く利用した戦略
テスラはお金をかけて広告をしていませんが、それでも多くの人に会社を認知してもらうことに成功しています。
テスラはSNS戦略が上手く、自社で情報を発信しなくとも、一般の人がテスラについて情報を発信してくれています。
たとえば、2019年11月にサイバートラックを発表した際には、たくさん広告を打たなくても、SNS上で話題となりました。テスラは銃弾にも耐えるとうたい、鉄球をぶつけるという挑戦をしたのですが、宣言とは相反してガラスが割れてしまったのです。
本来であれば嘘をついたと会社の評判は下がりそうなものですが、なんと5日で25万台が売れるという異常事態に発展しました。人々の関心を集めることで、広告費用をかけずに集客を実現しています。
二足の草鞋を履く
テスラのCEOであるイーロン・マスクは、実はロケットを手掛けるスペースXの創業者でもあります。
どちらも倒産リスクを抱えながら、成功を信じて事業を進めてきた結果、スペースXも市場6割のシェアを獲得しています。
テスラが有名になればスペースXの知名度も上がり、スペースXが有名になればテスラの知名度が上がるという相乗効果が生まれています。
テスラのように、相乗効果を狙うというのは一つの営業戦略として有効で、片方の事業が上手くいくとその度に注目度を高めることができます。
テスラの営業戦略まとめ
テスラの営業戦略は、一歩間違えれば炎上するような戦略だといえます。
ところが、CEO自らが矢面に立ち、自身の信じた戦略を打ち続けることで、コアなファンを獲得することに成功しています。
どうすれば人に興味を持ってもらえるのか、人が噂を拡散したくなるような話題は何だろうと模索し続け、常に新しい魅力を提案し続けています。
営業戦略を立てるうえで、他社が真似できないような施策を練るというのはとても大切です。
テスラの事例を参考に、自社にしか出せない魅力を発見してみてはいかがでしょうか。