ユニクロのプロモーション戦略について調査

ユニクロのプロモーション戦略について調査
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1984年の広島で「ユニーク・クロージング・ウェアハウス」として、その歴史が始まったユニクロ。

現在では日本・中国・韓国・シンガポールなどのアジア圏だけでなく、アメリカ・イギリス・フランス・ロシアなど世界中に2,000店舗以上を展開しています。

順調に業績を伸ばし世界進出まで果たしたユニクロですが、創業からずっと右肩上がりに成長を続けてきたわけではありません。

広島から始まった小さなアパレルショップは、一体どのようにして世界的なファッションブランドへと成長できたのでしょうか?

本記事では、ユニクロが日本発のファッションブランドとして世界に進出するために、施策してきたさまざまなプロモーション戦略について詳しく紹介しています。

世界で知名度を上げるファッションブランドのプロモーションを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ユニクロのプロモーション戦略のポイント

ユニクロの公式サイト画像
引用元:ユニクロ「https://www.uniqlo.com/jp/ja/」

ユニクロは、GAPを代表とする欧米のアパレルブランドを参考に企画・出店されました。
1990年代に日本で初めて中国での委託生産体制を構築したのもユニクロの功績です。

日本で成長を続けるユニクロは、テレビCMと同時に折込チラシによる広告も行っており、この戦略はインターネットが発展した現代でも続けられています。

また、2001年ごろからは海外進出にも力を入れており、世界20カ国以上で2,000を越える店舗を展開。
日本発の世界的なファッションブランドとして認知されるまでになりました。
ユニクロがここまでの大企業に成長できたのは、グローバルアンバサダーの起用やインフルエンサーとのタイアップによる国や地域ごとのマーケティングが実を結んだからでしょう。

イメージの構築と販売を組み合わせた広告

ユニクロの創始者である柳井正氏が広告の役割について述べた言葉に以下のようなものがあります。

「お店や企業は、売っているものは何かを伝えなければならない。」

広告はお店や企業が消費者に提供できるメリットを明確に伝えるためのものです。
テレビで放送されるCMの中にはとにかくインパクトを重視したものもありますが、企業が伝えたいメッセージが正しく伝わらないと顧客が見当違いの認識に至ってしまう可能性もあります。

一度定着してしまった認識やイメージを回復するには時間がかかるため、商品のメリットは的確に伝えなければなりません。

また、柳井氏は広告についてこのようにも答えています。

「商品のどこがどのようにいいのか、いくらで販売しているのか?いつから購入できるのか?といった実質的な情報だけでなくイメージも付与することがコマーシャルでは重要。」

世界的なファッションブランドとなり価格イメージの定着したユニクロでは、今は商品の品質に焦点を当てたCMを放送しています。

実質的な情報はもちろん、その時々で消費者に与えたいイメージもプラスαで広告に組み込むことで、ユニクロはブランド力を上げているのです。

テレビCMだけでなく折込チラシにも注力

ユニクロでは「チラシはお客さまに対するラブレター」という考えのもと、毎週金曜日に新聞の折込チラシを入れています。

Web広告が主流になりつつある令和の時代にもかかわらず、折込チラシに注力するのは単純接触効果を狙っているからです。

毎週決まった曜日にユニクロの広告チラシを目にすることで、消費者のユニクロに対する好感度や印象が高まります。

一般的に単純接触効果は7回目で購買行動が増えると言われており、チラシを入れ続けることで、顧客が商品を選ぶ時にユニクロを選んでもらいやすくしているのです。

グローバルアンバサダーの起用で知名度を拡大

ユニクロは2001年に日本発のファッションブランドとして世界進出を果たしましたが、思うように業績を上げられませんでした。

そこで、世界での認知度を上げるために実施したのがグローバルアンバサダープログラムです。

2012年に男子テニスの世界王者であるノバク・ジョコビッチ選手をグローバルアンバサダーとして起用したことは、大きな話題となり、世界にユニクロの名が知れ渡るようになりました。

また、ジョコビッチ選手と5年間のスポンサー契約を結んだことで、ユニクロの名前とロゴの入ったユニフォームが多くの人の目に触れるようになります。

アンバサダー戦略は起用する人物の知名度が高いほど、プロモーションにかかる費用も高額です。しかし、ブランド名を世界中の人に知ってもらうためには有効的な手法でしょう。

インフルエンサーとのタイアップで地域別にマーケティング

世界での知名度アップに成功したユニクロは、そこからローカライズされた戦略を実施していきます。

地域や文化の違いごとにインフルエンサーとのタイアップを行い、現地に合わせた商品のプロモーションやキャンペーンを企画したのです。

地域ごとのインフルエンサーとタイアップした商品は、InstagramなどのSNSを通して瞬く間に人々の間に広がります。

この他にもメッセンジャーアプリを利用したインフルエンサーによるライブ動画配信の企画なども行いました。

世界に進出するうえで、オンラインを活用したマーケティング戦略のローカライズは欠かせない項目であると言えます。

ユニクロのプロモーション戦略のまとめ

ユニクロは小さなアパレルショップから始まり、世界進出を遂げたアパレルブランドです。

国内で企業規模を拡大する中で培ってきた広告戦略をもとに、海外でも消費者に対して「商品のメリットを的確に伝える」ことを実践してきました。

また、インフルエンサーとのタイアップなど先を見据えた戦略が、話題を生み出すマーケティングにつながっています。そんなユニクロの今後の戦略からも目が離せません。

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