記事広告・タイアップ広告とは?webメディアの媒体事例別に特徴を解説
最終更新日:2022年10月19日
記事広告やタイアップ広告という言葉はよく耳にするものの、具体的にはどのようなものかイメージがわかない、というかたもいるかもしれません。
キャククルにも記事広告の掲載が可能ですが、その前にまずは各広告の定義について簡単におさらいしていきたいと思います。
もしキャククルに記事を掲載したいとお考えでしたら、本記事を読む前に下記ボタンよりお問い合わせいただいてもかまいません。
本記事ではWebメディアにおける記事広告・タイアップ広告について、その特徴やPR記事との違い、記事広告のメリットやデメリット、Webメディアの記事広告事例などについて説明していきます。
まずはじめに、2020年のデータではありますが、日本の広告業界の動向について確認しておきましょう。
インターネット広告はコロナの影響を受けにくい
新型コロナウイルス感染症により緊急事態宣言が発令された2020年4月頃、外出自粛が徹底され、あらゆる業種が影響を受けました。広告業界も同じです。
特に2020年の4月期から6月期に関しては、イベントの中止や広告販促キャンペーンの延期などもあり、広告費全体が大幅に落ち込みました。
先日株式会社電通が発表した「2020年日本の広告」によれば、2020年7月以降は少しづつ数字が戻っていき、10-12月期には前年並みに回復。ただし通年では6兆1,594億円(前年比88.8%)という数字で着地しました。
2020年通年でネット広告は前年比105.9%の成長
インターネット広告は毎年右肩上がりの成長を見せてきましたが、コロナの影響を受けてマスコミ四媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)同様、数字が落ち込みました。
ただ、インターネット広告の回復はめざましく、最終的にはマス四媒体総額に迫る2.2兆円規模の市場となり、前年比では105.9%という結果でした。
ひとことでインターネット広告といってもさまざまなタイプがありますが、特に成長が大きかったのは、アマゾンや楽天などのECサイトに掲載される広告の費用と、「マスコミ四媒体由来のデジタル広告費」だったといいます。
※参照元:株式会社電通「2020年日本の広告」(https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0225-010340.html)
マスコミのデジタル広告の多くは、タイアップ広告やPR記事といった体裁をとった企画が多く見受けられます。それでは記事広告について説明していきます。
記事広告(タイアップ広告)の特徴とメリット・デメリット
記事広告、PR記事、パブリシティの違い
まず、記事広告、PR記事、パブリシティの定義について整理しておきます。広告代理店などの提案を受ける際、それぞれの違いがわかりにくいというかたもいるのではないでしょうか。
- 広告:広告は、企業が広告主となり、企業マターで商品情報やメッセージを伝達
- PR:企業や官公庁が一般大衆に向け公共的価値や事業内容を知ってもらうための宣伝広告活動
- パブリシティ:マスメディア主体で、消費者に商品やサービス、トレンドなどの情報を発信
- ペイドパブリシティ:マスメディア主導で広告主の商品やサービスの情報を盛り込む
広告は企業発信なのに対し、パブリシティはマスメディア発信です。PRはいずれの活動をも包括しています。
ペイドパブリシティのように有償のパブリシティもあるものの、基本的にはパブリシティはマスメディア主体の情報発信が行われるため、企業はその内容をコントロールすることができない、という特徴があります。
記事広告(タイアップ広告)の特徴とその目的
記事広告とは、その名の通り記事の形をした広告です。また、タイアップ広告という名の通り企業がメディアと協力し、記事の形で広告を出稿します。目的別に記事広告の特徴を見ていきましょう。
認知獲得
最も一般的な記事広告の活用方法は、認知獲得を目的にしたものです。記事を通して商品の認知獲得をすることが狙いです。
また記事広告の場合、読者はニーズが潜在的な状態でも抵抗なく読むことができます。そのため記事広告を通じてニーズを顕在化させることも可能です。
コンバージョン獲得
BtoBの場合、コンバージョンの獲得を目的とした記事広告を作成します。キャククルにも記事広告が掲載できますが、BtoBカテゴリーを読むユーザーが興味を持てば、当然その企業の情報がもっとくわしく読みたくなります。
「〇〇公式サイトでさらにくわしく読む」という導線が自然に設置できる点も、記事広告ならではの特徴です。
ブランディング
「〇〇のメディアで紹介された商品」「〇〇経済誌オンラインにインタビューが掲載されました」といった告知をホームページ上ですることにより、ユーザーの信頼や認知獲得がを期待できます
自社ホームページではなく第三者組織であるメディアに掲載されることによって、広告宣伝に対する拒絶反応を回避することができます。
記事広告(タイアップ広告)のメリット
第三者目線の広告に仕上がる
記事広告はメディアに掲載されるため、メディアに属するライターをはじめとするプロが記事を仕上げます。客観的な視点で記事化されるため、読者にとって受け取りやすい形の情報として発信されます。
また、バナー広告などと異なり情報量も多く、説得ではなく納得したユーザーを獲得できるというメリットもあります。バナー広告やディスプレイ広告では自社の商品が伝わりにいと感じているのであれば、記事広告を試してみることをおすすめします。
メディアの力を活用できる
発売したての商品で認知度がない場合、どれだけ良い商品であってもバナー広告やディスプレイ広告、検索型広告ではクリックしてもらえない可能性があります。しかし記事広告の場合、そのメディアのファンや利用者が一定数存在しているため、広告に対する防御姿勢が薄れ、自然に記事から情報に導くことができます。
さらに既存メディアは愛読しているユーザーの属性がわかっています。商品やサービスのターゲットがしっかり定まっているのであれば、そのターゲットたちがよく読むWebメディアを選択することによって、ほかのネット広告よりも効率よくリードが獲得できるはずです。
記事広告(タイアップ広告)のデメリット
時間がかかる
バナー広告の場合、バナーを作成し、受け皿となるランディングページがあればすぐに広告を出稿できます。しかし記事広告の場合は、ゼロから記事を作成しなければなりません。Webメディアの企画によっては、インタビュー取材や撮影なども必要です。
アピールポイントを決め、構成を決定し、必要に応じて取材を行い文字化するという工程は、かなりの時間を要します。今すぐに広告を出稿したい場合には、記事広告は向いていません。
費用がかかる
記事広告の制作にかかる時間が長いだけでなく、制作の工数もかかります。ライターだけでなくカメラマンやデザイナーなど関わる人が多いため、そのぶん費用が高くなってしまいます。記事広告の制作費用とが広告掲載料とは別にかかる場合も少なくないので、最初に必ず確認してください。
掲載期間が限られる
記事広告が掲載された雑誌は消えてなくなりはしませんが、Webメディアに掲載された記事広告は、掲載期間が1か月から3か月程度で終わります。長く掲載してもらうためには、別の記事広告を制作するなどさらに広告費用がかかる仕組みになっています。
まれにいったん掲載された記事がずっとアーカイブされるWebメディアもありますが、ニュース記事やプレスリリースのようなタイプのものが多い傾向にあります。掲載期間が短い点は、オンライン上の記事広告のデメリットといえます。
日本インタラクティブ広告協会(JIAA)によるWeb広告規制に注意
記事広告を作成してしまえば、手軽に商品のPRができます。しかし、読者が安全に商品を購入できるよう、サービルが利用できるように広告主にはステルスマーケティングへの配慮が必要です。
広告枠内に [広告]、[PR]、[AD] 等の表記を⾏う。⽂字の⼤きさ、⽂字や背景の⾊、表⽰する位置など、わかりやすい表⽰となるよう留意する。技術上の制約がある場合でも広告枠内に広告表記を⾏うことが望ましいが、広告の主体が明らかで、リンク先のタイアップページに明確な広告表記があり同⼀の広告主体者の明⽰があれば、リンク先と⼀体として広告とみなすことができる。
※引用元:一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)「行動ターゲティング広告ガイドライン」(https://www.jiaa.org/wp-content/uploads/2019/11/JIAA_BTAguideline.pdf)
記事広告をWebメディアに掲載する場合、「AD」や「PR」と明記するかどうか、メディアの編集部に確認しておきましょう。
記事広告の事例
それでは実際にWebメディアの記事広告にはどのようなものがあるか、具体的な事例をいくつか紹介していきましょう。
キャククル
画像引用元:キャククル(https://www.shopowner-support.net/)
キャククルの特徴
年間200万PV!Webマーケティング課題を解決したい決定権者が読むメディア
キャククルは、独自のWebマーケティング戦略による集客支援サービス、AI技術開発などを手がけるZenkenのオウンドメディア。BtoB・BtoCを問わず、様々な業界におけるマーケティング課題を解決するコンテンツを2000記事以上掲載しています。
2019年のリリース以来、右肩上がりで伸び続け、現在では年間200万PVを超えるまでに成長。おもなユーザー層として、製造業(メーカー・システム・加工など)やコンサルティング業といったBtoBビジネスで自社のマーケティング課題を解消したい役職者(課長職以上)の方々に読まれています。
既に上位表示している記事を貴社向けにリメイク
キャククルの記事広告は、貴社の取りたいマーケットに合わせて記事を展開。
既に上位表示する記事を貴社用にリメイクし、商材に興味を持ったユーザーから資料請求を獲得
することができます。また、記事がなかったとしても貴社向けに新しく記事をイチから作り上げ、早期の上位表示を実現させることも可能です。もし、
- 「ニッチな商材なのでマッチする広告媒体がない」
- 「掲載できるのか一括資料請求や見積もりサイトだけなので、比較される前提のリードしか取れない」
- 「自社サービスを大々的にPRできる広告枠を検討している」
とお考えであれば、キャククルを貴社商材やサービスの広告ツールとしてぜひご活用ください。
キャククルの広告掲載料金
記事広告には初期費用が無料の「スタンダードプラン」、PR費用が必要ですが、商材理解を深めたリードが獲得できる1件当たりの営業効率を高められる「プレミアムプラン」の2種類があります。
掲載に興味がおありでしたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
キャククルの問い合わせ先
- 運営会社:Zenken株式会社
- 広告掲載について:https://www.shopowner-support.net/kyakukuru-ad/
LIG
一見するとまとめ記事のようですが、こちらは記事広告です。エンジニアスクールを展開する企業が記事内容の情報を提供し、LIGが記事化しています。
読者はエンジニアスクールを探していると、自然と企業情報にたどり着くようになっています。
LIGの記事や記事広告の特徴は、人の顔を出して情報に信ぴょう性を持たせる点です。またひとつのテーマをさまざまな角度から読みやすい記事にする能力にたけている点も魅力です。
LIGの問い合わせ先
- 運営会社:株式会社LIG
- お仕事の依頼:https://liginc.co.jp/contact/business
マイナビウーマン
心理テストをフックにしたコンテンツですが、心理テストと商品を巧みに結び付け、自分の守り神となる動物がわかると該当する動物のグッズが「守り神アニマル」として表示される構成です。
単純な商品紹介ではなく、自分の守り神アニマルを心理テストで導き出し、自分事として記事が読めるように工夫されています。
マイナビウーマンの問い合わせ先
- 運営会社:株式会社マイナビ
- マイナビメディアお問い合わせ:https://go.woman.mynavi.jp/marketing-tips_bg/inquiry
LISKUL
動画のプラットフォームというユーザーが関心を抱きそうなテーマに対し、広告主を専門家として登場させてインタビュー。自然な流れで広告主の情報に到達できるような構成になっています。
技術系や特定の専門分野がコンテンツのテーマである場合、専門性や権威性をうまく利用した記事広告を制作することによって、説得力が増す傾向が強いです。
LISKULの問い合わせ先
- 運営会社:SO Technologies株式会社
- LISKUL記事広告:https://liskul.com/sponsored-content
withnews
映画の舞台となった土地を取り上げ、一見コラムのような雰囲気を醸し出していますが、こちらも記事広告の一種です。隠岐諸島と「島留学」という導入から始まる記事なので、映画の電電記事であることに気付かず読み進められる構成になっています。
映画に関連する地域やテーマを展開すれば、自然と映画にも興味がわく、という流れです。記事広であれば、このようなアレンジも可能です。
withnewsの問い合わせ先
- 運営会社:株式会社 朝日新聞社
- 朝日新聞デジタルメディアガイド:https://mb-lp.asahi.com/inquiry
Webメディアの記事広告・タイアップ広告まとめ
記事広告やタイアップ広告と聞くだけで腰が引けてしまいそうになりますが、切り口や見せ方さえ間違えなければ非常に有効な広告手段であることは間違いありません。
ただし気を付けなければいけないのは、媒体によっては記事広告の掲載期間が限定されてしまうということ。紙媒体のような印刷物と異なり、記事の露出期間が限定されることが多いのです。
また、キーワードの選定や記事を掲載する場所、シーズン要因や記事の内容などによっては、まったく注目されないまま終わってしまうこともあります。
記事広告もタイアップ広告も、かなり大きな費用をかけて制作・運用する広告です。
失敗しないためには記事広告を得意とする広告代理店に依頼するか、コンテンツマーケティングやSEOを熟知しているマーケティング系の外部パートナーに委託するのがかえって近道です。
ほかの広告同様、目的と費用対効果、自社公式サイトやオウンドメディアとの連動性、販促プロモーションの全体像などを整理したうえで、記事広告を検討するようにしましょう。
記事広告を含めWebマーケティングにこれから注力したいと考えていらっしゃるのであれば、下記よりご要望をお寄せください。
8,000サイト以上の制作・運用のノウハウを活かしたコンテンツマーケティングのご提案をさせていただきます。