【人材紹介・転職エージェントの広告戦略】集客マーケティングで考えるべきポイント
最終更新日:2024年03月18日
この記事では、有料職業紹介事業、転職エージェントなど人材紹介の分野での広告手法や、集客戦略・マーケティング戦略における要点を紹介しています。
※Zenkenが提供するポジショニングメディアについてはこちら(記事の後半へジャンプ)からでも詳しくご覧いただけます。
人材紹介市場の現状(2024年1月時点)
2023年(令和5年)8月に発表された2021年度の職業紹介事業報告書によると、民営の民営職業紹介事業所の有料職業紹介事業は前年比13.5%増加の19,469,696件。
2022年度の発表では14.3%減の17,149,032件となっており、市場としては拡大と縮小を繰り返してきました。
[PDF]データ引用元:厚生労働省 | 令和3年度職業紹介事業報告書の集計結果(https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001078679.pdf)
未曾有の事態であるコロナ禍を経てwithコロナの時代になり、状況は常に変動しています。事業所数の増減に関わらず、淘汰されずに生き残るためには、競合との差別化と適切な広告・マーケティング戦略が必須であることは間違いありません。
人材紹介事業・転職エージェントの広告戦略を考える前に
Web広告・インターネットの活用はマスト
もはや言うまでもありませんが、人材紹介事業においてもWeb広告の活用やマーケティング施策の実施はマストです。
平成30年版の情報通信白書によれば、スマートフォンを保有する世帯割合は8割を超え、インターネット利用率においては9割に迫ります。
データ引用元:総務省 | 平成30年版情報通信白書(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/200529_1.pdf)
若年層および60歳以上の年齢層でも利用率が顕著に伸びているため、ターゲット世代に関わらず、いかにインターネット上で自社の情報に触れてもらえるか、認知してもらえるかというマーケティング戦略が重要になります。
ただ認知してもらうだけの広告では不十分
競合ひしめく現状では、広告さえ出しておけば集客ができる・求職者が集まるとはいきません。
市場シェアの大半は大手が占めている中では、「人材紹介なら▲▲社」「転職なら▲▲社」という大きなくくりで広告を出しても、太刀打ちができません。
重要なのは「〇〇な人材紹介といえば▲▲社」「〇〇な転職なら▲▲社」など、より細かなくくり(セグメント)での広告・マーケティング戦略を考えることです。
上記の〇〇の部分はいわゆる自社ならではの強み、競合との差別化ポイントになります。
そして差別化ポイントを考えるにあたっては、「バリュープロポジション」という考え方を意識してみてください。
バリュープロポジションとは
バリュープロポジションとは、ユーザーや顧客が求めている(ニーズがある)が、競合他社は提供できてない、自社だからこそ提供できる価値のことです。
単に競合他社がやっていないこと、ということではなく、ユーザーニーズを起点として考えることがポイントです。
求職者や顧客企業のニーズを徹底的に分析した上で、競合サービスがどのニーズに応えているのかという点を意識してチェックしていきます。
そうすることで、自社が攻めるべき市場・自社が勝ちやすい市場が見えてくるでしょう。
自社の強みを見せやすい広告を選ぶ
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
自社のバリュープロポジションを明確にしておくことで、どの広告手法・戦略と相性が良いかという観点で施策を検討できます。
そうすることでより効果のある集客・マーケティング戦略を実施することができるでしょう。
また後述しますが、バリュープロポジションを起点としたWeb広告メディアであるポジショニングメディア戦略もぜひご検討ください。
Zenkenでは、貴社のバリュープロポジション分析から、ポジショニングメディアの制作・運用まですべてワンストップで対応が可能です。
集客やマーケティング戦略でお困りの点や課題がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
人材紹介事業・転職エージェントの広告戦略・媒体
リスティング広告
リスティング広告はGoogleなどの検索結果画面に表示される広告のことです。
すでにユーザーは「検索する」という行動を起こしており、一定のニーズを持ったユーザーに認知してもらえる機会をつくることができます。
どの検索キーワードに対して出稿するのかがポイントとなりますが、キーワード選定においても自社の強み・バリュープロポジションを意識しましょう。
つい多数検索されているキーワードに魅力を感じてしまいますが、クリック単価も高くなり、効果に結びつきにくいのにコストがかかってしまうリスクもあります。
自社の強みやサービスに魅力を感じてくれるユーザーは、どういった検索キーワードで検索をするのか。
その点を踏まえて出稿キーワードを検討してみてください。
SNS広告
SNS上に表示される広告は、ユーザーのアカウント情報や行動によって、詳細なターゲティングができることが特徴です。
Twitter、インスタグラム、Facebook、TikTokなど、いまや多数のSNSがありますが、ユーザー属性や効果的な広告表現が異なってきます。
またSNSというくくりではありませんが、YouTubeの動画広告も、ターゲットの興味・関心に合わせて表示できる点ではSNS同様です。
どのSNSを活用するかという検討においても、自社の魅力を的確に伝えられる方法はどれか、という観点を意識しておきましょう。
SNSはユーザーが日常的に触れるため、認知の機会も多くなります。
広告出稿にとどまらず、自社のアカウントを作成して運用・情報発信することも、ブランディングやマーケティング戦略において非常に重要になっています。
求人情報サイト・ポータルサイトへの掲載
個別案件に対して求職者を集めたい場合、もしくは同様の職種で大まかに求職者を集めたい場合などには、既存の求人情報サイトやポータルサイトへの掲載も有効です。
コスト試算もしやすく、成果報酬型であればコストをかけずに情報を掲載することもできます。
ただし掲載されている情報が多くいため、自社の案件や情報が埋もれてしまうリスクも念頭に置いておきましょう。
個別案件の特徴や魅力、自社の強みなどのポイントがわかりやすく伝えられているかチェックしてみてください。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社で保有し運営するメディアのことです。
SNSアカウントやホームページなども広い意味ではオウンドメディアになりますが、主に自社で運用するWebサイトのことを指すのが一般的です。
上述した既存の求人情報サイト・ポータルサイトでは、差別化が難しいことや、検索軸やタグ設定などもサイトの方針に従う形となります。
一方のオウンドメディアでは、自社が伝えたいことや自社の強みなどにあわせたテーマに特化したWebサイトをつくることができ、
ブランディングや認知の向上はもちろん、ユーザーにとって有益な情報を発信しつづけることで、自社に対する信頼感も醸成するこが可能です。
人材系のオウンドメディア事例
それぞれのオウンドメディアが、ターゲットユーザーを明確にしている点が見て取れます。
得意領域や注力したい業界で働く人や企業に対して、自社の専門性をアピールし、転職・キャリアを考える際にも第一想起してもらえるように運営されています。
エンジニアtype
引用元:エンジニアtype公式サイト(https://type.jp/et/feature/)
エンジニアtypeは転職サイトである「@type」を運営する株式会社キャリアデザインセンターのオウンドメディアのひとつです。
エンジニアに向けて、最新ニュースや働き方、役立つスキルなどの情報を発信しています。
エンジニアtype以外にも、女性向け、20代向けなど様々なオウンドメディアを積極的に運用しています。
ジモコロ
引用元:ジモコロ公式サイト(https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/)
ジモコロはエリアに特化した求人サイトを運営する株式会社アイデムのオウンドメディアです。
様々な地域の情報を読みやすく・面白く発信するという、エリアに強い・地元に強いという自社の特徴に合わせたオウンドメディアになっています。
業界・業種だけでなく、こういった形でのセグメント・テーマのメディアもつくれるという良い事例です。
モアリジョブ BEAUTY
引用元:モアリジョブ BEAUTY公式サイト(https://relax-job.com/more/)
「モアリジョブ BEAUTY」は、美容業界の求人情報サイトを運営する株式会社リジョブのオウンドメディアです。
モアリジョブ BEAUTYでは、美容業界で働く人に対して、学びやキャリアに関する記事や、インタビュー記事などを更新しています。
ポジショニングメディア
ポジショニングメディアは、バリュープロポジションの考え方を軸に、市場内・商圏内での自社の立ち位置を示し、自社の強みを魅力に感じるニーズを持つユーザーを集客するマーケティング戦略です。
例えば、あるニーズを持つユーザーにとってはA社がベストだが、このニーズなら自社がベストといった形にセグメントして示すことで、より集客効果の高い構成のメディアになります。
また、自社の強みである特徴やサービス内容の重要性を啓蒙した上で、競合と比較して見せることによって、魅力を感じてくれた温度感の高いユーザーを集客できます。
バリュープロポジションの考え方ではユーザーニーズを起点とするため、強引に自社をよく見せるということにもなりません。
論理的に、根拠のある訴求ストーリーとすることで、ユーザーが納得感を持って自社を選んでくれる状態にできるのが、ポジショニングメディアの特徴です。
またポジショニングメディアをつくる過程で、市場や商圏内での自社の立ち位置を俯瞰的に見ることができるため、差別化のポイントやブランディグの方向性も明確になります。
ポジショニングメディアに興味を持ち、より詳しく知りたい方はポジショニングメディアについてまとめた資料も別途ご用意しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。
人材紹介事業・転職エージェントの広告・マーケティング戦略まとめ
競合の多い市場環境だからこそ、自社のブランディングやポジションを明確にしておくことがマーケティング戦略において重要です。
既存の広告媒体の利用は、実施しやすいものの、他社との差別化が難しくなります。
広告戦略・マーケティング戦略においても、より自社ならではの独自性が求められるでしょう。
オウンドメディアやポジショニングメディアなど、自社の強みに則した集客手法を、競合よりもいち早く実施することを検討してみてください。
人材紹介や転職エージェントは、求職者と求人企業のマッチングサービスともいえます。
広告戦略・マーケティング戦略も同様、ユーザーにとってどの人材紹介会社がよいのかというマッチングを示せていれば、より効果的になります。
Zenkenではこれまで、ポジショニングメディアなどのWebメディアを通じて様々な業界で120業種を超える企業の集客支援実績があります。
どの市場に貴社を露出させるかという市場選定、検索上位に表示させるSEO対策、サイトの制作・運用までマーケティング全般をワンストップで対応可能です。
広告戦略やマーケティング戦略にお悩みでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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