不動産会社のSEO対策、超重要ポイントについて考える。
最終更新日:2022年01月12日
不動産業界は、大小を含めた多数の企業が存在する業界です。自社サイトのSEO対策を行わなければ、せっかく開設したホームページも、誰の目にも留まらず集客ができない結果にもなり兼ねません。
この記事では、不動産会社における自社サイトの集客に必要なSEO対策のメリットや、具体的な取り組み方などについて解説します。上位表示させるコツを掴んで自社サイトの集客力・認知度アップにご活用ください。
不動産会社で意識するべきSEO対策のキーワードは2種類
御社のWebサイトはどのようなキーワードで検索すると上位表示されるでしょうか?
- 「市区町村名 不動産」
- 「市区町村名 賃貸」
- 「市区町村名 注文住宅」
というキーワードでもしトップ5に表示されるとしたら、それはSEOがとてもうまくいっているということです。おそらく、どの地域でも、大手の不動産ポータルサイトが1位から5位くらいまでを独占しているのが普通です。
もしかすると4位くらいに地元の不動産屋の会社名が見つかるかもしれません。この状況で、自社サイトが検索結果画面で上位表示するのは、簡単だと思うでしょうか?おそらく、やる前から難しそうとあきらめる会社が多いと思います。
しかしです!
地方の不動産会社の場合、あまりSEO対策を意識していないことが多く、結果、難しそうに見える上位表示もあっさりできてしまうことも珍しくありません。(首都圏は競争力が激しいため、SEOの知見とノウハウが必要です。)
そこで、まずはやっておきたい不動産業界でのSEOキーワード対策について説明します。対策すべきSEOのキーワードは「地名」と「物件情報」の2種類があり、特に「地名」が重要です。
この「地名」キーワードを「タイトルタグ」「ディスクリプション」「見出しタグ」を自然な形でしっかり入れてみましょう。
- タイトルタグ…ページの内容を表す短いテキストで「本の題名」のようなもの。30文字以内におさめるのが目安。
- ディスクリプション…検索結果のタイトル下部に表示される、ページ内容を要約したテキストのこと。
- 見出しタグ…文章を読みやすく構成する見出し。h1~h6まで分類されている。
ここがスタートです。地方の競争が激しくない地域では、大手不動産ポータルには勝てずとも、1ページ目には表示される可能性がでてきます。次項では「地名」「物件情報」について、さらに詳しく紹介します。
不動産会社のSEO対策のキーワード(1)「地名」
まず1つ目のキーワードは「地名」です。地名と言っても、不動産情報に基づく地名は様々あります。例えば「新宿」というのは分かりやすい地名ですが、もう少しエリアを広げたいと考える場合には「新宿区」というように、区などの大きな分類で検索することもあるでしょう。
また、「新宿三丁目」「外苑前」のように、駅名で検索される場合もあります。どのような地名が検索しやすいか、ニーズとして合致するかはユーザーの思考次第です。
そのため一言に地名と言っても設定できるキーワードが多く、十分に対策する余地があると言えるでしょう。より検索で見つけてもらいやすくするためには、「町名」などを含めると具体的かつ効果的です。
不動産会社のSEO対策のキーワード(2)「物件情報」
「賃貸」「分譲」といった大きな括りはもちろんですが、不動産情報を検索する際に登場するキーワードは全て検索対象となります。
例えば、セキュリティを重視しているユーザーの場合、「オートロック」「2階以上」といった文言が大きなキーワードになるでしょう。不動産のポータルサイトから検索するという手法はもちろんですが、SEO対策のキーワードとして設定することができれば見つけてもらえる確率は高くなるでしょう。
その他、「駅徒歩〇分」といった距離の条件や、「築年数〇年以内」「独立洗面所」「バス・トイレ別」など様々な条件を設定できます。自社で扱うことが多い物件の家賃帯を見ながら、適切なキーワード設定を行いましょう。そのほか、検索ニーズが高いキーワードとして「子供可」「同棲可」などのキーワードも効果的です。
不動産会社のSEO対策はより具体的なロングテールキーワードを狙う
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、単語での検索ではなく、複数語の検索によって検索上位に表示させる手法を指します。一般的には3~4語を組み合わせると、ロングテールキーワードと呼ぶことができるでしょう。
比較対象として検索母数が大きい「ビッグキーワード」などがあります。しかし大手ポータルサイトが上位表示を独占しており、これから本気でSEO対策に取り組んでも上位に表示されるのは非常に難しいと言えるでしょう。
その点、複数のキーワードを組み合わせるロングテールキーワードの場合、十分に上位表示される可能性が高いのです。
不動産業界と相性が良いロングテールキーワード
一般的にロングテールキーワードでのSEO対策は、不動産業界と相性が良いとされています。検索キーワードを全体で捉えるとビッグキーワードの検索数の方が多いものの、各サイト内での検索などに特化すれば、ロングテールキーワードを用いた検索が数は多いのです。
ユーザーのニーズがより具体化したタイミングで検索されることが多いロングテールキーワードは、細かなニーズに対しては十分にSEO対策を行う価値があると言えるでしょう。
また、不動産業界は「地名 賃貸 駅近 オートロック」のように、複数語を組み合わせた検索を行いやすい点が大きな特徴です。そのため自社の強みを活かしたロングテールキーワードを設定することができれば、SEO対策においても十分に勝つことができる可能性が高いと言えます。
SEO対策と同時にLPO対策も
ここまでご紹介してきたように、不動産業界においてロングテールキーワードは非常に有効なSEO対策ということが分かったかと思います。ロングテールキーワードからの流入をさらに増やすし、来訪したユーザーを問い合わせまでさせる方法をLPOといいます。
LPOとは?
LPOとは、Landing Page Optimization(ランディングページ・オプティマイゼ―ション)の頭文字をとった略語です。ランディングページは、検索キーワードから流入したユーザーが1番最初に見るページのことで、自社のコーポレートサイトの場合もあれば、そのキーワード専用のページを作ることもあります。
LPOは、検索で上位表示させることも重要ですが、初めに見るページから問い合わせに繋げるのが一番の目的です。
- 電話番号
- 問い合わせフォーム
- 自社の所在地を示すマップ
- 自社商材のメリット
等が、ページ訪問者にすぐに理解できるよう最適化していくことがLPOです。条件を絞って検索しているユーザーに対して、最適なLPOができれば、ユーザーが求める情報に適切にこたえたうえで、会員登録や物件への問い合わせに繋げやすくなるでしょう。
適切な情報は丁寧に選定
ただ情報をLPに掲載すれば良いということではありません。LPOのポイントとなるのは、あくまでもロングテールキーワードに対応した必要情報をユーザーのニーズにこたえる形でまとめることが重要です。途中でユーザーが離脱しないようLPを設計することも重要です。
大切なのは自社の強み合ったキーワードかどうか
ロングテールキーワードを設定する際、大切にすべき点は、当たり前ですが、そのキーワードが自社の強みもしくは特徴にあっているかどうかです。極端な話、自社とまったく関係のない地域を対策しても意味がないということです。
まずは検索してみる!そして上位表示しているサイトから学ぶ!
自社で「このキーワードが良いかな?」と思った場合、まずは同じキーワードで検索してみると良いでしょう。その上で勝つ見込みを感じることができればキーワードとして設定してみても良いですが、既に対策が講じてあるキーワードはオススメしません。
勝てるかどうか?については、単純にそのキーワードを検索してきているユーザーのニーズにこたえることができているか?で判断します。
簡単に言ってしまえば、もし800字程度のページが上位表示されているなら、2000字でより詳細、よりわかりやすい説明、情報を提示できれば、そのページに勝つ(そのページより上位に表示する)ことができます。
一方で相手が、10,000字を超えたページで、しかも一次情報(どこにも掲載していないユニークな情報)が満載の情報ページであれば、そのページに勝つことは難しいと考えるべきでしょう。
なお、この「まずは対策したいキーワードで検索する」というのは、SEO対策を考えるうえで、なによりも大切です。
Googleが実際に評価し上位表示されているページから学ぶ、そしてそれを超える。これがSEO対策の基本だからです。
大手ポータルサイトが対策しているキーワードか?
検索した上で、大手ポータルサイトが力を入れているキーワードもあるでしょう。大手ポータルサイトは、大手不動産企業が運営をしています。したがってSEO対策へのノウハウだけでなく、上位表示させるために十分な情報を持ち合わせています。
そのため大手ポータルサイトが力を入れている、言い換えれば自社のサイト上で特集などを組んでいるキーワードを敢えて対策すしても、勝機を見いたすことは難しいかもしれません。
例外もあります。Googleでは該当するキーワードページが少ない場合、それに近いキーワードも検索結果として表示します。こちらがちゃんとキーワード対策をして対抗すれば勝てる可能性大いにあるのです。
ただ、大手ポータルサイトの次に表示できればよいので、必ずしも大手ポータルサイトに勝つことを考える必要はありません。
不動産会社のSEO対策は試行錯誤の繰り返し
ここまで不動産のSEO対策について説明しました。もしかすると「案外上手くいくのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
まずはキーワードが「タイトルタグ」「ディスクリプション」「見出し」にうまく入っていないなら入れる!それだけで順位表示が好転することはとてもよくあることです。
ただし、Webサイトを新設したり、リニューアルしたりする場合、「どのようにキーワードを選定するべきか?」「どこにキーワードを入れるべきか?」等、迷うことがたくさん出てきます。SEO対策が不適切な場合、順位を落とす可能性もあります。
やることはシンプルですが、本当に成果が出るように調整していくことは難しく、最後は、試行錯誤を繰り返しながら精度を上げていく必要があります。
不動産会社のSEO対策が上手く行かずお困りの方へ
SEO対策は、Web担当者にとって最も重要な施策の一つです。どのように実施すれば良いのか、ネット上にはあらゆる情報で溢れています。
しかし、内製で時間と労力をかけてコンテンツを制作しているものの、「順位が上がらない」「流入が増えない」と困っている担当者も少なくありません。
せっかく時間をかけて一生懸命作ったコンテンツですから、相応の結果が欲しいと思うのも当然です。しかし、時間をかけたからと言って必ず上位表示されるとは限りません。
- 自社サイトの順位や流入を増やしたい
- 自社に合う見込み顧客が獲得出来るコンテンツマーケティングを運用・外注したい
- SEOノウハウを学び、将来はコンテンツマーケティング内製化を目指したい
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