WEBサイト校正ツールを徹底比較!各ツールの機能や費用、導入事例、無料・有料の違いを解説
最終更新日:2024年07月31日
WEBデザイナーやWEBディレクターがWEBサイトを構築する際、メールの返信や素材のやり取りといった複数のタスクを同時進行で行うことがあります。しかし、こうした雑務に追われてしまうと、クリエイティブ領域にかける時間が満足にとれず、品質低下に繋がることも。
こうした課題から、WEBサイト構築における業務効率化として重要視されているのがWEBサイト校正・修正指示ツールです。
この記事では、制作現場で修正のやりとりをスムーズに行うためのWEBサイト校正・修正指示ツールを紹介します。
各ツールの特長や導入事例、費用、メリットについてまとめています。質の高いクリエイティブを制作するために、ぜひご一読ください。
WEBサイト校正・修正指示ツール比較表
ツール名 | ツールの特徴 |
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AdFlow(アドフロー) | 現場での使いやすさにとことんこだわったWEBサイト校正・修正指示ツール |
Brushup(ブラッシュアップ) | GOOD DESIGN賞を受賞した使い勝手のいいUIを実装 |
TOPPAN PRINT ONLINE | 煩雑な校正業務やワークフローをクラウドで一元管理 |
UI Collabo | 修正依頼をブラウザ上で完結できるWEBサイト校正・修正指示ツール |
AKAPON | ペンツールを活用して手書きの校正チェックが可能 |
Naoshite | 面倒な工程なしに修正依頼を作成することが可能 |
AdFlow(アドフロー)
AdFlowの特徴
総ユーザー数16万人の実績を誇るAdFlowは、制作会社でもあるクリエイターズマッチが現場の声を基に開発し、生まれたWEBサイト校正・修正指示ツールです。
校正のみならず、煩雑になりがちなクリエイティブ現場でのタスクをプロジェクト毎に一元管理することができます。
AdFlowを導入することで、ディレクターやデザイナーは対象案件のメールを探す、フォルダを探す・管理する、修正指示書を作る、といったクリエイティブ以外の業務に費やす時間を大幅に削減。管理者はひと目でプロジェクトの進捗を確認することができます。
また、制作物の広告効果の分析機能が付いているのもAdFlowの大きな特徴の一つ。制作物単位で分析ができるため、例えば「バナー画像を変更してからクリック率が2倍になった」というような、具体的な広告効果をすぐに把握することができます。
AdFlowの導入事例
(前略)複数部署の校正内容をまとめる作業が制作物によっては1時間から15分程度に短縮しました。複数の紙を見比べていたのがAdFlowをチェックするだけで良く、紙の無駄も削減できました。弊社のパートナーさまのアカウントを無償で提供いただけるのが非常に助かっています。制作は社内だけに限らず、協力いただけるパートナーさまにも同じ環境をお使いいただけることが、スムーズな進行につながっています。引用元: AdFlow導入事例(https://adflow.jp/interview/2457/)
AdFlowの料金プラン
公式サイトに記載はありませんでした
運営会社概要
企業名 | 株式会社クリエイターズマッチ |
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設立年 | 2007年8月 |
所在地 | 東京都渋谷区笹塚一丁目64番8号 DAIWA笹塚ビル8階 |
URL | https://c-m.co.jp/ |
他にもまだある!WEBサイト校正・修正指示ツール
Brushup(ブラッシュアップ)
Brushupの特徴
Brushupは、Webサイトをはじめ、PDFファイルやイラスト、動画などのデータをWebブラウザ上でフィードバックできるレビューツールです。フィードバックの方法はコメントのほか、手書きにも対応。ブラウザ上ですぐに確認することができるため、IllustratorやPhotoshopなどのアプリケーションがインストールされていないPCからの確認も容易です。
導入企業は14,400社以上あり、企業だけでなく数多くの教育機関でも多く導入されています。快適なデジタル空間での校正作業を実現しているため、大幅なコスト削減・工数削減が可能です。
Brushupの料金プラン
- ENTRYプラン:0円
- LIGHTプラン:1,290円(税込)
- STANDARDプラン:1,694円 (税込)
- ENTERPRISEプラン:要問い合わせ
Brushupの導入事例
以前は、Excel のフォーマットに入力して管理していました。Excel をフォルダに保存するとき、少しでも探しやすいようにフォルダ名を工夫します。しかしそれでも、使いたいファイルのありかを探すのには苦労していました。やっとファイルを見つけたら、そこからメールに移り、やり取りをたどっていって、今、どこまで進んでいるのかを確認する。Brushup の導入によって、このような手間が一切なくなりました。
引用元:Brushup 公式HP(https://www.brushup.net/casestudy/itochufs/)
Brushup会社概要
会社概要
会社名 | 株式会社 Brushup |
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会社所在地 | 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-13-22 |
設立年月日 | 2017年2月1日 |
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UI Collabo
UI Collaboの特徴
UI Collaboは、Webサイトの修正依頼をブラウザ上で完結できるWEBサイト校正・修正指示ツールです。校正する、修正指示を出すといった手間を省けることはもちろん、ペーパーレス化やコスト削減、業務効率化などさまざまなメリットを享受しながら、クリエイティブ向上を目指せます。
注目機能は、校正指示を1つのページに集約し、対応済みとこれから修正する箇所が一目でわかる「修正状況管理機能」がある点。細かい校正指示が飛び交い、ローンチまでなかなか辿り着けないという問題を解決し、業務効率化に貢献します。
UI Collabopの料金プラン
- スタータープラン:0円
- ライトプラン:月額980円 (税不明)
- ビジネスプラン:月額1,980円(税不明)
- エンタープライズプラン:要問い合わせ
UI Collaboの導入事例
公式HPに導入事例は見つかりませんでした
会社概要
会社概要
会社名 | 株式会社ポテンシャルユナイテッド |
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会社所在地 | 大阪府大阪市中央区石町2-3-9 天満橋コードビル6F |
設立年月日 | 2000年10月 |
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AKAPON
AKAPONの特徴
AKAPONは、校正指示業務を一元管理できるWEBサイト校正・修正指示ツールです。初期費用0円、月額0円から利用可能で、用途に合わせて4段階のプランを選択できます。注目機能は、ペンツールがあるため手書きの校正チェックができること。また赤入れツールを活用すればテキスト入力で簡単に指示することができます。
その他にも、メンバー招待やバージョン管理、拡大・縮小機能など充実の機能を備えています。「キャプチャやコピー作業に時間がかかる」「指示書が文章だらけで確認しずらい」「修正前と修正後の比較が面倒」とお悩みの企業におすすめです。
AKAPONの料金プラン
- Freeプラン:0円
- Lightプラン:月額3,300円 (税込)
- Standardプラン:月額19,800円(税込)
- Premiumプラン:月額32,780円 (税込)
AKAPONの導入事例
公式HPに導入事例は見つかりませんでした
AKAPON会社概要
会社概要
会社名 | プロバランス.ホールディングス株式会社 |
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会社所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティW 22F |
設立年月日 | 2016年1月7日 |
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Naoshite
Naoshiteの特徴
Naoshiteは、Webサイトのスクリーンショット撮影から修正依頼、作成までをブラウザ上で行える校正・修正指示ツールです。URLにWebサイトを入力し、画像ファイルを選択するだけで自動でスクリーンショットを撮影します。修正依頼作成画面に自動で移動するため、一から作る場合と比べて面倒な工程を踏まずに修正指示書を作成することが可能です。
修正時にはアイコンが用意されており、アイコンを選ぶだけでどこにどのような修正が必要なのかを指示できます。費用面のメリットも大きく、何人で使っても月額5,500円の定額であることも嬉しいポイントです。
Naoshiteの料金プラン
- 月額5,500円(税込)※利用制限なし
Naoshiteの導入事例
公式HPに導入事例は見つかりませんでした
Naoshite会社概要
会社概要
会社名 | 株式会社セナネットワークス |
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会社所在地 | 大阪府大阪市北区天神橋2-3-16 Axis南森町IIビル301 |
創立年月日 | 2012年9月18日 |
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WEBサイト校正・修正指示ツールとは
WEBサイト校正・修正指示ツールとは、Webサイト構築に必要となるデザインやテキスト、コーディング内容をオンライン上で共有し、校正や修正を行えるツールを指します。従来の校正・修正業務といえば、紙にペンで赤入れを行う手法をとっており、印刷の手間やコスト面、煩雑なやり取りが発生し非効率的になってしまうなどの課題がありました。
紙ベースではなくオンライン上で修正指示を出せるWEBサイト校正・修正指示ツールを使用すれば、手間やコストの削減に役立つだけでなく、業務を大幅に効率化できます。WEBサイト校正・修正指示ツールには制作物のレビューに特化したもの、制作工程全般を管理できるもの、文章のみをチェックできるものなどさまざまなタイプがあるため、自社に合ったツールを選ぶことが大切です。
WEBサイト校正・修正指示ツールの導入メリット
WEBサイト校正・修正指示ツールを導入することで得られるメリットは、主に以下の5つです。
- オンラインでいつでもどこでも校正業務を行える
- 修正内容をリアルタイムでチェックできる
- ひと目で進捗確認できるため修正ミスや修正漏れの防止に役立つ
- アナログ時に発生する非効率な工程を省ける
- ノウハウの共有が容易
WEBサイト校正は、リアルタイムでやりとりができることはもちろん、複数人で同時に作業を行うことで大幅な業務負担の軽減が期待できます。管理の面においても進捗がひと目でわかる点は大きなメリットと言えます。
また、WEBサイト校正・修正指示ツールには「いつ・誰が・どこを修正したのか」といった履歴を残せるツールもあり、修正ミスや修正漏れの防止につなげることが可能です。
WEBサイト校正・修正指示ツールの導入デメリット
WEBサイト校正・修正指示ツールは便利で効率的な一面を持ちますが、いくつかのデメリットも存在します。主なデメリットは以下の通りです。
コンテキストの理解不足 | 専門用語や技術用語などを使用してしまうと文脈理解に限界があるため、適切な構成・修正ができない |
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クリエイティブ領域の判断 | 創造的で定性的なものに対し、適切な校正・修正が難しい |
依存度による検知ミス | ツール依存で校正・修正能力が低下、または構成・修正範囲が広がらない |
インターネット接続の依存 | インターネットが不安定だと使用困難 |
WEBサイト校正・修正指示ツールは利便性が高い一方で、文脈の理解が不十分と感じるところもあり、とくに専門性の高い領域やクリエイティブ領域における対応が難しい場合があります。
また、機密文書の扱いにはセキュリティやプライバシーの懸念が伴い、インターネット接続の必要性が作業の妨げとなることもあります。オンラインならではのデメリットも理解した上で、適切に校正・修正指示ツールを活用することが重要です。
無料版との違いは?高精度な有料WEBサイト校正・修正指示ツール
無料で使えるWEBサイト校正・修正指示ツールがある中で、有料版の価値やポイントは気になるところです。
無料版との違い、そして高精度な機能の違いに焦点を当てて解説します。
機能の利便性と拡張性
有料WEBサイト校正・修正指示ツールは、無料版と比較して機能の利便性や拡張性が高く、解析手段や辞書の数、検出項目、解析速度などの精度が高くパワフルな機能が魅力です。校正においては文書の誤字脱字だけでなく、文脈や表現の適切さまでトータルでチェックでき、品質の高い文書作成が実現できます。
カスタマイズ性の高さ
有料版は企業独自のルールを設定できるといったカスタマイズの柔軟性があります。特定の表現や言い回しに対するチェックを強化し、ブランドメッセージを一貫性あるものに保ちます。自社の体裁やルールに沿った文章作成ができるでしょう。
セキュリティ対策で機密情報を守る
校正や修正指示のやりとりする内容には機密情報が含まれることがあります。有料版は高度なセキュリティ対策を施し、機密情報漏洩のリスクを最小限に抑えます。信頼性の高いツールで安心して利用できます。
自社の機密情報を扱う文書の場合は、有料ツールの活用をおすすめします。
有料WEBサイト校正・修正指示ツールは、無料版では得られない利便性や機能の充実度、セキュリティ面の安心感があります。
簡易的に使用する際は無料版で事足りることもありますが、中長期的に使用することを目的とする際は有料版がおすすめと言えるでしょう。
WEBサイト校正・修正指示ツール導入に関するよくある質問
Q1.オンライン校正とPDFを使った校正の違いは何ですか?
PDF校正は、PDF化した原稿をパソコン上で修正し、校正が終わったものを送信するという手順で行います。よって、進捗の共有がリアルタイムで行えないことや、PDFの閲覧・編集ができるアプリや専用ソフトが必要であることがオンライン校正との違いです。また、オンライン校正では複数のユーザーが同時に文書を編集でき、リアルタイムで変更が反映されることが一般的です。コラボレーションが比較的容易であり、複数の人が同じ文書にアクセスし、コメントや修正を行えます。
一方、PDFを使った校正は、ファイルのやりとりやコメントの管理がオンラインツールよりも複雑になることがあります。修正が行われたPDFファイルが新たに配布され、その都度、修正内容を確認する必要があります。
よって、進捗の共有がリアルタイムで行えないことや、PDFの閲覧・編集ができるアプリや専用ソフトが必要であることがオンライン校正との違いです。
また、オンラインでは1つのページで校正前と後の差分チェックができますが、PDFではできない、もしくは有料の機能であることが多く、校正業務の効率に大きな差があることも特徴です。
Q2.WEBサイト校正・修正指示ツールの選び方を教えてください
1.対応言語と文化
校正ツールがサポートする言語と文化に注意してください。一部のツールは特定の言語に特化しており、また、地域ごとに異なる表現や慣用句を理解できるかも重要です。
2.文法とスタイルのチェック
ツールが文法とスタイルのチェック機能を提供しているか確認しましょう。正確な文法とスタイルは、プロフェッショナルな印象を与えるために重要です。
3.簡易な統合と使用
WEBサイトに簡単に統合でき、使いやすいツールを選びましょう。操作がシンプルで迅速に結果が得られることが大切です。
4.リアルタイムまたはバッチ処理
リアルタイムでの校正が必要な場合、ツールがそれに対応しているか確認してください。また、一括処理(バッチ処理)が必要な場合も考慮してください。
5.カスタマイズオプション
校正ルールをカスタマイズできるかどうか確認しましょう。一般的なルールに加えて、特定の業界や企業に合わせたルールを適用できると良いです。
6.報告機能
ツールが詳細な報告を提供することで、修正すべきエラーや改善点を理解しやすくなります。報告機能が充実しているか確認してください。
7.コストとライセンス
ツールのコストとライセンスモデルを確認し、予算に合ったものを選びましょう。一部のツールは無料で提供されているものもありますが、機能制限があるかもしれません。
8.セキュリティとプライバシー
テキストデータがサードパーティと共有されないように、セキュリティとプライバシーに関するポリシーを確認してください。
これらの要素を考慮して、WEBサイト校正ツールを選ぶことで、より効果的な文書管理と品質向上が期待できます。
WEBサイト校正・修正指示ツールの導入を考えている方は、本ページに掲載している「WEBサイト校正・修正指示ツールの比較表」をご覧ください。
WEBサイト校正・修正指示ツールまとめ
WEBサイト校正・修正指示ツールは、煩雑になりがちなWEBサイトの文章やコンテンツを校正し、誤字脱字や文法の誤り、スタイルの統一性などをチェックするためのツールです。
手動で文章を校正する際の手間を軽減できるため、業務効率化を目指す際はぜひ導入をご検討ください。
本記事は、2003年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。