ショールーム集客の二大潮流「コロナ仕様」「デジタル仕様」を解説
最終更新日:2021年09月14日
ショールームの集客について、コロナ禍対策をしている企業の事例を紹介。ウィズコロナ時代のショールームのデジタル化についてもわかりやすく解説しています。
ショールームの集客状況はコロナ禍による二極化が進んでいる!?
ショールームは実際の商品を見せることで、顧客は具体的なイメージを抱くことができリフォームやリノベーションの決め手として機能していました。
しかしコロナ禍の影響により、密を防ぎ、ソーシャルディスタンスを要求されている今は対策なしでは集客ができない状況となり、業界担当者の皆さんは頭を悩ませたのではないでしょうか。
今まで通りに顧客をショールームへ呼び込み、リフォームやリノベーションの受注に繋げる機会は減っています。
コロナ禍が始まり数ヶ月、そんなショールームの現場ではコロナ対策を徹底した「コロナ仕様」と、そもそもコロナの影響を受けない「デジタル仕様」に二極化している傾向が見受けられます。
今ショールームの集客に求められることは何か?本記事では二極化しているショールームの集客を客観的に分析、解説していきます。
コロナの影響で変化したショールーム市場の動向
まずはコロナ仕様とした、コロナ対策を徹底しショールームに集客、活用する手法です。
各店舗でも様々な対策が練られており例えば、
- オンライン接客によるデザインの提案や打ち合わせ
- 完全予約制とし消毒、換気を徹底
- 移動型のショールームをつくり顧客のもとへ出向く
- ショールームで対面の接客をせず、スマホを使って商品説明をする
上記の移動型ショールームというのは、「フルハイトドア」を扱う神谷コーポレーション株式会社です。「夢はこ」というトラックにはフルハイトドアが搭載され全国各地をまわります。
画像引用元:夢はこ公式サイト(https://www.fullheight-door.com/showroom/yumehaco.php)
このように自社の製品の特性を理解し、新しいショールーム様式として販売戦略を構築しなければなりません。扱う製品によってできることも違います。他にもコロナ仕様として取り組んでいる事例を見ていきましょう。
全室空調システムをショールームでアピール
マンションのリノベーションを手がけるToivoは、新たにオープンする予定のショールームに「全室空調システム」を採用。これは同社の特徴的な技術で、天井裏にとりけたエアコンが、管理輻射熱を利用し一年を通して全室の空調・温度を一定に保つというもの。
ショールームでは温熱環境を研究する場にもする計画があり、他にはないショールームを目指しています。さらに資料請求してきた人に対してオンラインセミナーを行い、本気で会社にお願いしたいと思う人をショールームへ誘導し、お互いが納得していくという形をとっています。
コロナの影響で見学会は行えなくなっていた中でも、上手くオンラインを組み合わせることでショールームを活用した集客ができています。
コロナ対策も万全にできる可変式オフィスリノベ
リノベーション事業を手がける大阪の「9」は可変式オフィスリノベーション「RORロア」を展開しています。
特徴は3つあり、一つめは可変式の組み立て家具によるオフィスの縮小・拡張への即時対応ができること。
2つめはソーシャルディスタンスに適したレイアウトで、アクリルの遮蔽板、カーテン、ガラスの仕切り室内にもう一つの空間をつくるといったことができます。
3つめは、換気・清浄・殺菌システム。0.02μmのコロナウィルスが除去できる空気清浄・室内殺菌システムをつくっていることです。
スマホによる入室管理にも対応できるので、ITを活用したコロナ対策も可能となっています。オフィス自体をコロナ対策のできる仕様にリノベーションしてしまうという正攻法な事例といえるのではないでしょうか。
テレワーク仕様のリノベ・リフォーム
コロナ禍で需要の高まった在宅テレワークの需要に合わせたリノベーションもコロナだからこそ効果的な提案です。
今までの暮らしでは想定していなかった急な在宅ワークは、一時的なもので終わらず選択肢の一つとして定着しつつあります。
ただ、子どものいる家庭では落ち着いて仕事のできるスペースの確保が難しい自宅もあり、これを機にリフォームをする家庭も増えています。
ポイントは家族の新しい生活様式に寄り添ったリフォーム。
共有スペースであるリビングに半個室のような作業スペースをつくったり、間仕切りの壁には大きな窓を採用しオープンな空間を保ったりと、業務効率と家族の距離感を大事にしたリノベーションやリフォームは魅力的な提案として人気を集めています。
デジタルショールームにシフトする
次にご紹介するのはリアルなショールームではなくデジタルショールームへと変化している会社の事例をご紹介していきます。
ある意味究極のコロナ対策ともいえ、集客施策としてデジタルに注力する企業は今後も増えていくと予想されるので、先進的に取り組む事例をご紹介していきます。
IKEA Tokyo-Bay デジタルショールーム
画像引用元:IKEA Tokyo-Bay デジタルショールーム(https://www.ikea.com/jp/ja/stores/tokyo-bay/digital-showroom-tokyo-bay-pub51709b1b)
IKEAでは画像の通り、実際の店舗に足を運ばずとも店内に展示された家具を見ることができます。触ることはできないものの、商品に表示されたアイコンをクリックすると説明の詳細が出てきます。
Amazonや楽天といったネットショップでの買い物が当たり前のように浸透している今なら、メーカー、素材、サイズの説明を読むことでイメージを持つことに抵抗がなくなってきている風潮もあるので、コロナの影響で未だに外出もままならない東京のような場所では十分に機能しているといえます。
BMWデジタルショールーム
画像引用元:BMWデジタルショールーム(https://www.bmw.co.jp/ja/topics/brand-and-technology/digital-showroom.html)
大手車メーカーのBMWは、店内のショールームというよりは車本体のエクステリア・インテリアをデジタルで体験することができます。
デジタルカタログのダウンロードから、コンフィギュレーターによる車のカスタマイズを行い、その場で360°回転し内装を隅々まで確認でき、試乗以外のことはほぼ全て完結します。
デジタルツインショールーム(DMG森精機)
画像引用元:DMG森精機株式会社公式サイト(https://www.dmgmori.co.jp/sp/dtsr/)
工作機器や精密なロボットを使った自動化システムの構築など、様々なテクノロジー書リューションを展開しているDMG森精機株式会社。デジタルツインショールームを2020年7月に立ち上げました。
実際の工場とデジタルショールームは瓜二つで、実際にショールームを訪れたかのようにショールームを見て回ることができます。今は商談用の資料として活用していくとのことですが、今後は機械の周囲を360°確認できる機能や、ショールーム内での新製品の発表会なども予定しているとのことです。
ショールーム集客の二大潮流まとめ
コロナ禍の二大潮流として、コロナ様式とデジタル様式とに分けて解説してきました。
コロナ禍のショールーム対策において、両様式に共通しているのは「顧客に製品を選択させるための課題を解決」しようとしていることです。
今回ご紹介したショールームを用いた集客事例がそのまま、自社のサービスに当てはめられるかは取り扱うプロダクトの種類や質、事業規模、戦略によっても異なります。
表面上のやり方を真似するのではなく、その手法に至った考え方を参考にしていただけたら幸いです。
アイデア次第で新たなリード開拓も可能に
例えば、ショールームの案内一つでも「大きな駅を経由せずにショールームにアクセスできる方法」を紹介したり、ショールームの消毒や空調システムを動画でアップしたりすれば、リード獲得を後押ししてくれる立派な施策になり得ます。
コロナ禍の影響で行動もマインドも変わっているのは、企業だけでなく消費者も同じです。どのようなサービスや提案が企業間取引の相手や消費者に届くのか。同業界のアプローチを見て学ぶことは多いと思います。
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