BIプラットフォームは、企業が蓄積した膨大なデータを適切に管理するためのツールです。BIプラットフォームを導入することで、データを一元管理するだけでなく、的確に分析・可視化して、企業活動に活かすことができます。
この記事では、各社が提供するBIプラットフォームの特徴や費用を一覧にして掲載したほか、基礎知識やQ&Aも紹介。BIプラットフォームの導入を検討する際の参考にしていただければ幸いです。
おすすめBIプラットフォームの一覧表
ここでは、各社が提供するそれぞれのBIプラットフォームの名称と特徴を一覧にしてまとめました。BIプラットフォームは、製品によってサービス内容や費用が異なります。どれでも良いわけではなく、自社に合ったツールを導入することが重要です。下記一覧表と各社の紹介記事を参考にしながら、自社にマッチするBIプラットフォームを見つけてみましょう。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
GoodData |
大規模利用に最適!ユーザー数・データ量が無制限のBIプラットフォーム
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Rosic経営情報システム |
データを駆使して経営判断を支援!BIツール搭載の経営管理システム
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Microsoft Power BI |
モデル化やビジュアル化も簡単で、パーソナライズしたデータ作成が容易 |
Domo |
インテリジェンスの自動化とリアルタイムのデータ分析が可能 |
Yellowfin BI |
ドラッグ&ドロップの簡単操作でレポートを迅速に作成できる |
Tableau |
データ処理能力を強みとしているツール。膨大なデータ処理も可能 |
LaKeel BI |
ビジネスで実際に行われている業務を想定したテンプレートを多数用意 |
Qlik |
実践的なビジネスにマッチしたデータをリアルタイムに提供 |
Zoho Analytics |
保管場所を問わず、250以上ものデータソースに接続して分析できる |
ThoughtSpot |
検索機能とAIとの対話でデータ分析ができるプラットフォーム |
MotionBoard Cloud |
業務アプリケーションのように簡単にデータ入力ができる |
WebFOCUS |
内製化をサポートする機能が多数搭載されているツール |
BIプラットフォームとは?
BIプラットフォームとは、企業が蓄積したデータを分析・可視化して、ビジネス取引や経営判断に活かすためのツールです。
「データ収集」「取り込み」「一元管理」「可視化」「分析」「更新」「共有」といった機能を備えており、膨大なデータの中から必要な情報を抽出したり、分析によってインサイト(洞察・発見)を得たりすることができます。
BIプラットフォームとBIツールの違い
BIプラットフォームは、BIツールを含む広範な機能を提供するソリューションで、BIツールは、特定のBI機能に特化したソフトウェアです。
それぞれの特徴は以下をご覧ください。
BIプラットフォーム
- データの収集、変換、分析、可視化など、BIプロセス全体を支援するための機能を提供
- 通常、複数のデータソースとの統合が可能で、大量のデータを処理できるスケーラビリティがある
- ビジネスの意思決定プロセスを支援するため、ダッシュボード、レポート、分析、予測などの機能を提供
BIツール
- データの可視化、分析、レポート作成など、特定の作業をサポートするためのツール
- 他ツールやシステムとの連携が可能だが、統合されたソリューションではなく単体で使用されることが多い
BIプラットフォームを利用するメリット
BIプラットフォームを利用することには、以下のようなメリットがあります。
バラバラに散在するデータを一元管理して分析できる
BIプラットフォームでは、組織内に散在するデータを一ヵ所に集約して取り込み、ワンシステムで一元管理できます。それぞれ異なる部門の情報でもワンストップで処理、分析を行い、迅速なレポーティングも可能です。
部品としてバラバラに散在していたデータを一元化することで、各データの本質が可視化され、これまで気づかなかった洞察や発見といったインサイトを獲得できることもあります。
各部署の現状が簡単に把握できる
BIプラットフォームは単なるデータ収集マシーンではありません。抽出したデータを分かりやすく表現するため、グラフや表を自動で作成可能です。これによりデータが可視化され、販売成績など各部署の現状把握が容易になります。
BIツールにもよりますが、グラフや表のテンプレートは豊富な種類が用意され、ニーズに合ったグラフや表を作ることができます。グラフ表現は自動化できるため、専門知識がなくても業務を行うことが可能です。
データ集計・分析にかかる時間と手間を大幅に削減できる
従来、データの集計・分析は属人的に行われていましたが、BIプラットフォームではそれらをシステム化(自動化)することができます。集計、分析、グラフ表現、レポート作成など一連の作業をシステムが行うため、煩雑な作業時間と手間を大幅に短縮可能です。
ツールを利用するにあたって、コードを書くなど専門的な知識やスキルも不要となるため、人材教育にかかるコストと時間を削減できるのもメリットです。
経営上の課題や問題を早期に発見し、迅速に対応できる
BIプラットフォームによって抽出・分析したデータは、必ずしもポジティブなものばかりではありません。その会社に問題点や課題があることを知らせるネガティブなデータが見つかることもあります。
こうしたネガティブなデータからショックを受ける場合もありますが、同時に問題・課題を早期発見したことにもなり、状況悪化を防ぐための迅速な対応が可能です。BIプラットフォームによって、見えないところから忍び寄る会社の危機を回避することができます。
BIプラットフォームを利用するデメリット
BIプラットフォームの導入には多くの利点がありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。詳しくは以下をご覧ください。
コストがかかる
BIプラットフォームの導入には初期投資とランニングコストが伴います。ソフトウェアのライセンス料やハードウェアの購入、専門的なトレーニング、カスタマイズや運用費などです。特に中小企業や予算の制約がある組織にとっては、これらのコストが負担となる可能性があります。
実装が複雑でリソースが増える
BIプラットフォームの導入は、組織内の既存システムやデータソースとの統合、データの抽出・変換・ロード(ETL)、セキュリティの確保など、多くの技術的な課題に直面することがあります。これにより、実装プロセスが複雑化し、期待された効果を得るまでの時間やリソースが増える可能性があります。
BIプラットフォームに関するよくある質問
Q1.BIプラットフォームの費用相場は?
BIプラットフォームの費用には、初期費用と月額費用があります。またBIプラットフォームにはクラウド型とオンプレミス型の2種類があり、提供形態によって費用相場が変化するのが一般的です
「要見積り」となっているケースも多く、正確な相場を知ることはできませんが、概ね初期費用が0円~数百万円、月額費用は数千円~数万円と幅があります。
提供形態で比較すると、初期費用でも月額費用でも、オンプレミス型よりクラウド型の方が価格が安いです。クラウド型の場合、初期費用0円、月額費用1,000円~程度で利用できるケースもあります。
これら基本機能は、宿泊予約システムにデフォルトで搭載されているものです。
Q2.BIプラットフォームを選ぶときの注意点は?
BIプラットフォームは、製品によって機能性や操作性が異なるため、導入目的を明確にしたうえで、自社に合ったツールを選ぶ必要があります。
機能性に関しては、自社に必要な機能を搭載しているかよく確認しましょう。操作性は、定着性を考えて、誰でも簡単に扱えるか?という点をチェックすることが大切です。
また、BIプラットフォームはツールによって費用が異なります。そのため、予算を決めてから各ツールを比較することをおすすめします。
BIプラットフォームのまとめ
BIプラットフォームは、企業が持つあらゆるデータを有効活用し、よりよい経営判断や企業成長に活かすための分析ツールです。自社に合ったBIプラットフォームを導入することで、膨大なデータを集計・分析の上、課題解決のための有効な施策を得ることができます。
一方、BIプラットフォームにはさまざまな種類があります。利用できる機能や使い勝手、費用などは製品によって、業者によって異なるため、十分に比較検討した上で、自社に合ったツールを選ぶことが大切です。
BIプラットフォームを導入してビジネスの成長に活かしたいとお考えの方は、ぜひ本記事の内容をご活用ください。
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- 【免責事項】本記事は、2023年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。