記事LPの制作がweb集客にマストなワケ
最終更新日:2021年12月09日
記事LPの制作がWeb集客成果を最大化する
SNS広告からディスプレイ広告まで、記事LPをクッションとして設置するケースが多くなっています。
数年前にはまだ記事LPが広まっていませんでしたが、現在ではターゲットに商品性を知ってもらうために不可欠なものへと変わってきています。
また広告業界では売れる記事LPも日々進化します。
ここでは、下記内容について説明していきます。
- 記事LPとはなにか?
- 最新の記事LPテクニック
- 記事LPの制作方法
記事LPとはどのようなものなのか
記事LPという言葉自体、あまり聞いたことがないというかたが多いと思いますが、簡単に説明すると「記事風のランディングページ」のことを指します。
広告とは関係ない読み物コンテンツと販売や資料請求につなげるLPをつなぐ、いわば橋渡しのような役割を果たします。
記事LPとそのほかのコンテンツの特徴と違いをここで整理しておきます。
LPと記事LP、記事の違い(その関係性)
下記3点の違いと役割を解説します。
LP(ランディングページ)
1ページでユーザーに宣伝したい内容が完結しているものがLP(ランディングページ)です。
LPはリスティング広告やディスプレイ広告の飛び先として制作されることがほとんどで、ひとつの商品・サービスに絞り込まれたものが多いという特徴があります。1ページでユーザーに宣伝したい内容が完結している必要があります。
訴求商品やサービスにより多少の違いはありますが、下記のような要素で構成されています。
- 売りたい商品・サービスの説明
- 商品・サービスに関する「よくある質問」
- 商品・サービスを使っている顧客の声
- CTA(行動喚起)から実際の購入・申し込みへの導線
購入を促す販促内容だけでなく、ユーザーの疑問も解消、美容クリニックなどの場合は「カウンセリング申し込み」などに誘導します。
消費者向けのLPの場合は即購入、即申し込みが原則ですが、最近では回数縛りの通販トラブルを回避するため、広告主がいかに誠実な対応を心掛けているか、安心して注文できるかなど、消費者側のメリットを強調するコンテンツ構成が増えてきています。
B向けのLPの場合は問い合わせや資料請求、商談申し込みなどが目的になりますが、最近では対面型の商談を避け、Web商談システムの活用が広く利用されるようになってきました。
記事LP
いっぽう記事LPはLPにつなぐための中継ページで、宣伝中心ではなくWebメディア記事の体裁をしたLP構成になっています。代表的な特徴を整理しておくと…
- ターゲットがもつ悩みに寄り添い、共感を誘う
- こまごまとした商品説明はせず、宣伝色を薄める
- ユーザーの問題を解決するひとつの方法として商品を紹介する
- おすすめをゴリ押しするのではなく、ユーザーに判断をゆだねる
宣伝に力を入れすぎずに、LPにアクセスしてもらうためのクッション的な役割も担います。
記事LPが必要になった背景には、ユーザーが広告を回避・拒絶できるような仕組みになったことで、以前のような反響が得られなくなったことが挙げられます。
記事
通常の記事では基本的に商品の宣伝や販促プロモーションはしないというのが一般的な共通認識です。
ただし関連ページなどを表示し、訴求商品の記事LPや訴求ページへの導線を設置するケースは多々あります。
記事LPやLPとの大きな違いは、「特定のキーワードやユーザーにとらわれない」こと。潜在キーワード(商品やサービスに直結しないキーワード)や時事ネタ、SNSで話題となったトピックなど、ユーザーが興味関心を抱く内容を記事にします。
- ユーザーがいままさに知りたいトピックを記事化する
- 運営者側の利益に直結しない内容も含む
- 具体的な商品のアプローチがない
記事婚店を豊富に提供する傾向にあるのは、Webメディアやニュースサイト、特定の悩みを解決するポータルサイトなどがあります。
もちろん、ポジショニングメディアやオウンドメディアでも、お役立ちコンテンツや最新ニュースなどさまざまな形式で、記事が提供されています。
記事LPを制作すべき3つの理由とは?
記事LPを活用するとLPがより活きる点があります。
- LPよりも興味をもつユーザーが多い
- 成約率UPでリスティング費用を抑えられる
- 商品に関心をもつターゲットを集めやすい
LPよりも興味をもつユーザーが多い
記事風のため通常のLPよりもターゲットが読み続ける可能性が高く、より多くのターゲットに商品をアピールできます。
成約率UPでリスティング費用を抑えられる
LPの前にワンクッション入るものの、商品の魅力を訴求するため売上の増加につながります。リスティング費用が大きい場合でも売上に直結しやすく費用対効果が上がります。
商品に関心をもつターゲットを集めやすい
ターゲットに共感する内容が中心なのでページを読んだ人は商品に関心をもちやすいです。
記事LP制作時の注意点
記事LPは比較的新しい広告手法であり、今後ますますニーズが高まっていくと思われますが、すべての商品に向いている手法とは言い切れません。自社サイトの構成やターゲットのタイプに合わせて選択すべき手法です。
注意すべきポイントをここでまとめておきます。
記事LPの制作には一定の時間が必要
制作会社に依頼する場合、商品やサービスの理解、ターゲットの選定、テーマの絞り込みなど制作物の方向性を検討するところから作成が始まり、最低でも数週間の制作時間がかかります。
インタビューや体験レポート形式の記事を使った記事LPなら、数か月かかることもめずらしくありません。リスティングの成果を出すために短期間での納品を希望されるケースには、向いていないかもしれません。
サイト内を回遊しない可能性がある
もともとお悩みや興味程度で流入してくるユーザーもいるため、サイト内を回遊してくれる可能性が低くなります。そのため、できるだけ長い時間滞在してもらって、いろいろなサービスにリーチしてもらいたいというケースには、記事LPは向いていません。
広告を嫌がるターゲットには向かない
記事型ではありながらも勘のいいユーザーには、広告臭をかぎつけられる可能性は残ります。
納得して先に進むユーザーを確実に送客する方法としてはすぐれていますが、そのうち客の場合は離脱してしまう可能性があります。
記事LPを制作する方法とは?
記事LPはLPの前に置くページで、LPだけ設置するよりも大きな効果が得られます。制作方法は下記があります。
- 制作会社に依頼
- 記事LP制作ツールを活用する
制作会社に依頼
記事LPの制作は、Web制作会社や広告制作会社に依頼します。ただし、記事LPを専門にしている制作会社は多くありません。
費用は数万円から数十万円程度と幅がありますが、商品のヒアリングや戦略立案なども含めるほど費用は工数がかかるほど費用は高くなります。
納品したあとに記事LPの運用まで行うのか、制作物を納品して終わりかによっても、大きく費用が変わってきます。
また必ずしも費用分の効果があるとは限りません。選ぶ際には下記のポイントをチェックしておきましょう。
- Webマーケティングのノウハウや実績が充実しているか
- 公開後の運用・改修作業もサポートしてくれるか
では、実際に記事LPの制作が依頼できる事業者をリサーチ、以下に5社を紹介していきます。
株式会社猿
画像引用元:株式会社猿公式サイト(https://saru.co.jp/)
リサーチヒアリングも行なった上でペルソナと訴求内容を把握して作成。委託だけではなく、自社で制作を検討している方のサポートも実施しています。
費用目安
3記事同時発注で1記事15万円から
納期
2週間以上、緊急対応も可能
株式会社ブロック
画像引用元:株式会社ブロック公式サイト(https://b-rock.jp/)
デザインからHTMLのコーティングまで対応。記事作成以外にも企画案などメニューが細かく分かれているため、自社である程度内容を固めてから依頼するのも選択のひとつ。内容によっては最短1日で対応してくれる速さも魅力的。
費用目安
企画案:20,000円から
構成:30,000円から
記事作成:50,000円から
オリジナル画像制作:15,000円から
納期
作業開始から最短5日
オリクション株式会社
画像引用元:オリクション株式会社公式サイト(https://www.oriction.com/)
デザインからHTMLのコーティングまで対応し、記事LP以外にもWebサイト制作全般に対応。スマホ最適化を意識したコーティングも可能で、作成開始ではなく依頼から最短5日と急ぎの方にも有り難い納期設定です。
費用目安
構成原稿:100,000円から
全て対応:200,000円から
納期
依頼から最短5日
株式会社Frieheit
画像引用元:株式会社Frieheit(https://peak-creative.net/)
納期によって費用が変動し、作成が含まれる内容は変わらない2つのプランを用意。動画の埋め込みから特定商取引法のページ、購入後のサンクスページなど全て依頼可能な内容です。漫画やイラストを最大限に使った広告感の薄いプランもあります。
納期と費用(通常)
即日:348,000円
1週間:248,000円
納期と費用(漫画、イラストベース)
1週間:348,000円
2週間:248,000円
Appmart株式会社
画像引用元:Appmart株式会社公式サイト(https://appmart.co.jp/)
さまざまなインターネットコンテンツの制作を行なう会社。サービスの特徴把握を行ない、ペルソナ設定から戦略設計まで一括で対応してくれます。
費用目安
200,000円から
納期
打合せ後、3、4週間
記事LP制作ツールを活用する
LPが制作できるツールを使えばHTMLやCSSなどの知識がなくても製作できます。無料で使えるサービスもあり、下記の場合に向いています。
- 広告費用をかけられない
- まずは反応をテストしたい
自社で記事LPを制作する
サイト構築が可能な会社なら自社で一から制作、または自社で構成を検討し、ページ作成のみ依頼するのも選択肢のひとつです。
記事LPを外注しない際は、ページにより役割が異なることを認識して作成しなければいけません。
- 記事:悩みの解決をし、積極的な広告誘導はしない
- 記事LP:悩みに共感しつつ商品へ誘導
- LP:商品宣伝に特化
自社サイトで連携する戦略を立てて、構成を考えなければいけません。
また制作前に実際のLPをチェックしておき、イメージを掴むのがおすすめです。
キャククルが提供している下記サイトは、ランディングページの事例を紹介しているサイトでも多くの事例が掲載されていると評価を受けています。ぜひ参考にしてください。
おそらく日本でもっとも多くのLPページを集めており、サイト全体のカラーイメージでも絞れるため、自社のイメージカラーに合ったデザインを探せます。
サイト名:ランディングページ集めました。
サイトURL:http://lp-web.com/
記事LPの制作手順
記事LPを制作するのに必要な手順を解説します。内容を理解した上で、自社で作業する範囲、もしくは全てを依頼するか検討してください。
記事LPの制作は下記手順で進みます。
- 記事LPの訴求内容を検討
- 構成を検討
- 記事PL内でのゴールを考える
- 検討内容を元に作成
- データを元に修正
記事LPの訴求内容を検討
記事LPで商品を訴求する内容を検討する際には、事前調査が必要です。BDFリサーチの上、ペルソナ設定をしてからペルソナに沿った構成を検討しましょう。
BDFリサーチとは、下記の3点を調査することです。
- 固定観念
- 要望
- 感情
いずれも商品購入に関連するマーケティングで重要なポイント。
構成を検討
記事LPを制作するにあたり、まず必要なのはワイヤーフレーム。必要に応じて画像や動画素材を準備します。イラストや漫画などを採用すれば広告さが薄まりますが、制作に費用が発生することを認識しておきましょう。
会社へ委託した際にはモックと呼ばれるイメージ図などを使い、製作側が依頼顧客に問題がないかを確認した上で制作に入ります。
構成を検討する際には下記を意識しましょう。
- ターゲットが求めている情報はなにか
- 商品を紹介する流れ
- 最後まで読んでもらうための工夫を考える
記事PL内でのゴールを考える
記事で共感してもらうのがゴールではありません。調査した感情や固定観念をもとに、
悩みの解決→商品購入
へとつなげる道筋をゴールとして設定しましょう。
検討内容を元に作成
ゴールが設定できたら設計通りに作成します。
データを元に修正
記事LPは制作して終わりではありません。運用後のデータを元に記事内容に問題点がないかをチェックしましょう。
効果が感じられない場合、下記が考えられる要因例です。
- ネガティブな内容がないか?
- 信頼感が得られる内容か?
- 飽きやすい設計になっていないか?
- 理解しにくい記事ではないか?
- そもそもターゲット設定はあっているか?
記事LPを作成してみたけれど効果が感じられない、かつ要因が分からない場合には、問題点を記事LP制作会社へ相談してみるのもひとつの方法です。
記事LPを読ませるテクニック
記事風で広告感が少ないとはいえ、しっかり最後まで読んでもらうための工夫をしなければターゲットは離れてしまいます。
タイトルと見出しのキャッチコピーを考える
LPの冒頭部分で興味が無くなってしまえば途中の内容がよくてもターゲットは離れてしまいます。最初にがっちりと惹きつけて、内容を読んでもらいましょう。
- 2フレーズに分ける
- 記号を活用する
- 数字で訴求する
2フレーズに分ける
フレーズを2つに分けることでリズムがよくなり、興味を惹きます。
記号を活用する
また【】などの記号を活用すると、内容を理解しやすいです。
数字で訴求する
数字は具体的な凄さがよくわかり、くいつきがよくなります。
記事内容の工夫4点
タイトルと見出しで心を掴んだら次は記事内容で飽きられないようにする工夫を仕掛けます。
- ひらがな、カタカナ、漢字のバランスを整える
- 文字数は1,500文字程度
- 画像、図を活用する
- 重要なポイントは目立つように
ひらがな、カタカナ、漢字のバランスを整える
いずれも文字ばかりを見ていて飽きてしまいがちな心理を抑える工夫です。漢字2割、平仮名7割、カタカナ1割程度が読みやすくなる割合とされています。
文字数は1,500文字程度
全体の文字数も1500文字程度が丁度よい長さ。しかし高額商品ほどターゲットは慎重になりやすいため、多少文章を増やして詳細に説明し、信頼感を与えるほうがよいです。
画像、図を活用する
画像は図は通常のホームページでも運用しているケースがあるでしょう。文字ばかりが並んでいると読むのに飽きてしまうため一瞬で理解できる画像や図を活用します。
1内容につきひとつ、図や画像を挿入するのがよいバランスです。
重要なポイントは目立つように
重要な部分が目立つようなカラーリングや装飾がされていると、見ている側もメリハリがつきやすいだけではなく、重要なポイントだと認識して頭に入りやすくなります。
多少文章を飛ばして読んでいるケースでも重要な部分が頭に残りやすく、商品購入へとつながりやすいです。
信頼感を与える工夫
記事LPでも宣伝文句があるだけで、信頼感をなくしてしまうユーザーも珍しくありません。購入をつなげるためには記事LP内にて信頼感が高まる情報を導入しましょう。
- 客観的なデータ
- 記事を描いた人物の情報
- 売り込みしすぎない
客観的なデータ
自社ではなく第三者の統計を取ったデータなどを挿入します。特に公的機関であれば信頼性がより高まります。
記事を描いた人物の情報
記事を作成したライターの情報を挿入することも信頼感を高めるポイントです。経歴、趣味などのプロフィールが提供商品に合っている人物を選びましょう。
売り込みしすぎない
記事LPのポイントはターゲットがもっている悩みに寄り添いアプローチできる点なので、強く売り込みをしすぎないことが大切です。見る人物がほしい情報を入れ、併せて商品も紹介します。
割合としては役立つ情報3割、商品アプローチ3割程です。
行動してもらうための工夫
記事LPはLPにつなげるクッションなので、LPにつながる仕掛けが売上を左右します。
- 内容にそったテキストリンクを設置
- 直接商品にリンクせずLPを挟む
- 限定をアピール
内容にそったテキストリンクを設置
直接購入を促すようなボタンではなく、詳細を確認すると思わせる文章がおすすめです。いきなり強い宣伝になってしまうとターゲットは離れやすくなります。
直接商品にリンクせずLPを挟む
商品内容によりますが記事LPを読んだ段階では商品内容の理解度がまだ低いため、すぐに購入につながらない場合も多いです。
記事LPでターゲットの心をつかみ、LPで購入させる意思決定をさせる流れを意識しましょう。
限定をアピール
人数や期間を限定することで今すぐ申し込みしようと思わせ、購入の意欲を掻き立てられます。
記事LPの制作がWeb集客にマストな理由まとめ
記事LPは下記の特徴があり、今後Webの宣伝方法として主流となることが予想されます。
- LPよりも成約率が高い
- 記事風のためLPより読んでもらいやすい
しかし、成功させるために下記も重要です。
- 自社サイトやLPを踏まえ構成を検討
- 読ませる、信頼感を与えるテクニックを活用する
- データを元に改善を実施する
制作会社に依頼をする際には、テクニックやノウハウをもつ実績があるのか、データを元に改善作業も行ってくれるかを事前に確認しておきましょう。
弊社が制作・運用しているメディアのひとつに「ランディングページ集めました(http://lp-web.com/)」がありますが、あまりにも多くのLPや記事LPの選択肢があるため、なにを判断の基準とすべきか、お悩みになるかもしれません。
そのような場合は、弊社で一度詳細をうかがうことも可能です。下記フォームより一度、お問い合わせください。