CPQシステム7選を比較!おすすめ製品の機能や費用・料金、導入事例と口コミ評判を紹介
最終更新日:2024年12月26日
CPQは、「Configure(構成)」「Price(価格)」「 Quote(見積書)」の略であり、構成が複雑な製品を見積もるためのシステムです。
CPQシステムの導入により製品やサービスの構成、価格設定、見積書作成の効率化が可能です。製造業やBtoB分野の営業プロセスにおいて、重要な役割を果たしています。
本記事では、CPQシステム7選を紹介。選び方や導入メリット、既に導入されている各CPQシステムの特徴も紹介します。CPQシステム導入を検討している企業のご担当者は、ぜひ参考にしてみてください。
CPQシステム比較表
システム名 | システムの特徴 |
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Cincom CPQ | 複雑な見積もりにもスピーディに作成!営業効率・提案力強化につながるCPQシステム |
Salesforce CPQ | 適切な価格を管理して受注できるCRMプラットフォーム |
Oracle CPQ Cloud | 専門的かつ正確な見積書を作成できるクラウドベースのアプリケーション |
Infor CPQ | 価格設定、見積作成業務を自動化・効率化して顧客体験を向上 |
Tacton | リアルタイムで正確な見積を作成してスピーディーに提示 |
Fleacia CPQ | 初期投資とリスクを抑えながら素早く導入可能 |
SAP CPQ | 直感的な構成プロセスで複雑なビジネスオファリングの見積を作成 |
各社のCPQシステムをチェック
Cincom CPQ
Cincom CPQの特徴
統合型CPQソリューションのCincom CPQは、複雑な製品やサービスに対応したCPQシステムです。製品の最新情報や価格を一元管理しているため、商談中にミスや手戻りのない見積書を作成できます。
柔軟なビジネスルールエンジンによって、製品やサービスの提案、価格設定を自動化できるので、販売プロセスの工数や手間をできるだけ抑えた運用が可能です。インターフェースの自由度が高く、企業独自のカスタマイズや複雑な仕様や製品にも対応できます。
詳細な価格情報やオプションなど、見積作成についてのすべてのチャネルから情報を取得・分析し、レポートを作成することもできます。
Cincom CPQはこんな企業におすすめ
- 見積提出に非常に時間がかかってしまい、営業機会の損失が多い
- 見積作成の知識やノウハウが属人化しており、営業効率が悪い
- 製品構成が複雑で、営業が設計や製造部の専門家に問い合わせないと見積書が作成できない
Cincom CPQを選ぶべき理由
【理由1】複雑な仕様の製品見積でも使えるため、多くの業種や独自性の高い製品にも対応
ビジネスの成功には、適切なタイミングで正確な見積を作成することが欠かせません。Cincom CPQの見積作成機能は、見積プロセス全体をトータルでサポート。複雑な仕様の製品でも、スピーディーに見積が作成でき、営業チャンスを逃さず素早いセールス展開を可能にします。
通常、商談から見積作成には数日の時間や人員が必要です。しかし、Cincom CPQでは各分野の専門家に属人化されていた製品構成のルールや見積作成のノウハウをシステム化し、体系化・自動化するほか、製品情報の一元管理により、設計プロセスの変更や価格材料の変動があった場合にも即座に共有。
見積もりのプロセスに時間をかけることがなく、顧客がいる場所で、すぐに正確な見積もりを出すことができます。
【理由2】CRMやERPと連携でき、営業活動を効率化!
Cincom CPQは、MicrosoftDynamics®、Salesforceといった各種CRMシステムと統合させることで、営業効率を最大化。複雑な製品仕様も独自にカスタマイズでき、さまざまな種類・規模の取引にも柔軟に対応が可能です。
Cincom CPQが連携できる主なシステムと、連携によるメリットは以下のとおりです。
- CRM…顧客情報だけでなく、製品や価格情報にも素早くアクセスできるようになります。
- ERP…在庫の把握や注文の管理が容易になるほか、注文プロセスの自動化ができます。
- PLM…製品の設計や材料、エンジニアリング仕様などの詳細情報を管理し、見積もり時に正確なデータを得ることができます。
また、BOMや3Dモデルの自動生成を活用することで、営業担当者が顧客と話しながら製品イメージを共有し、具体的な提案や商談を行いやすくなるのもポイントです。さまざまなシステムとの連携により、クロスセルとアップセルの機会を最大化させ、商談ごとの利益率を向上させます。
【理由3】コーディング不要!プログラマーでなくてもメンテナンスが可能
CPQシステムの運用は、特定のエキスパートに依存しがちですが、製品情報の更新やシステム上のアップデートに時間がかかることで、営業の機会損失につながってしまいます。
しかし、Cincom CPQならコーディング不要のため、プログラムの専門的な知識がなくてもメンテンナンスが可能です。これまでのように専門スタッフの育成にも手間がかからず、システム運用の属人化もありません。企業独自のカスタマイズや構成ルールについても、コーディングなしで開発することができます。
また、Cincom CPQは海外で開発されたシステムですが、日本国内でも40年以上の実績を保有。国内向けの製品マニュアルやシステムの日本語対応も備わっているほか、グローバルサポートによるカスタマーサポートも備えています。
Cincom CPQの導入事例
コンフィグレータ導入で提案書作成が40%増加(Spirax Sarco社)
導入前の課題
Cincom CPQ導入以前は、Excelを使用してバルブを構成し、見積を作成していましたが、運用は限界に達していて、構成や見積にエラーが出始めました。このExcelでの運用では次の3つの課題がありました。
- ミスなどが多いことによる追加費用の増加と利益率の低下
- 見積に時間がかかることによる納品の遅延
- 顧客の信頼低下
導入後の効果
- システムの迅速な浸透
- 優れたカスタマイズ性
新しいソリューションを従業員はすぐに利用する事ができて、より自立して見積作成ができるので、信頼できるシステムを大いに活用できるようになりました。特に海外の販売代理店は、本社のエキスパートを頼って構成内容の確認をしたり、時差に縛られたりする必要がなくなったと喜ばれています。
※引用元:Cincom CPQ公式ホームページ(https://www.cincom.co.jp/blog/cpq_case_spirax-sarco)
Cincom CPQの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
Cincom CPQの運営会社概要
企業名 | シンコム・システムズ・ジャパン株式会社 |
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所在地 | 東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル7F |
創立年 | 設立1976年 |
資本金 | 1億円 |
URL | https://www.cincom.co.jp/products/cpq |
Salesforce CPQ
Salesforce CPQの特徴
Salesforce CPQは、見積の自動化をはじめ、適切な価格の管理、受注できるCRMプラットフォーム。全ての工程を素早くスムーズに行えます。クリックだけで適切なSKUに辿り着くことが可能で、価格設定や割引、承認も合理的。
スプレッドシートやメールにおける作業も、時間をかけることがありませんので、案件の受注や提案など、お客様に対する活動に時間を割けることができます。
また、Salesforce CPQ上で、各仕様に合わせた見積提案書を作成して提出。毎回見積に入れるべき文言を追加しておけば、より簡単に作成できます。
Salesforce CPQの導入事例
顧客情報と観光コンテンツ。すべてのデータ統合で、お客様一人ひとりに寄り添える仕組みを
このプロジェクトは、要件定義からおよそ1 年でシステム稼働に漕ぎ着け、その後わずか1か月半で全国100 拠点へと展開。情報をデジタルで管理できるようになったことで、業務品質が向上。
すべてをWebで完結できるようになったことで顧客の利便性も高まり、セルフサービス化により情報収集スピードも向上しました。 カスタマイズ商品である法人向けツアーでは、すべての要件を統一することはできません。その際にはHerokuを使って専用Webページを整備するなど、柔軟性にも富んだシステムが完成しました。
引用元:Salesforce CPQ公式ホームページhttps://www.salesforce.com/jp/resources/customer-stories/jtb/)
Salesforce CPQの料金プラン
CPQ:9,900 円/ユーザ/月(年間契約)(税込み)
CPQ+:19,800 円/ユーザ/月(年間契約)(税込み)
Salesforce CPQの運営会社概要
企業名 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
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所在地 | 東京オフィス 東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー |
創立年 | 設立2000年 |
資本金 | 1億円 |
URL | https://www.salesforce.com/jp/products/quote-to-cash/overview/ |
Oracle CPQ Cloud
Oracle CPQ Cloudの特徴
Oracle CPQ Cloudは、製品やサービスを適切に組み合わせ、専門的かつ正確な見積書を作成し、顧客の価格ニーズを素早く満たすことが可能なクラウドベースのアプリケーション。営業担当者が構成プロセスをスピーディーに行えるようナビゲートし、見積もりをワンクリックで作成可能です。
また、やカスタマイズの基礎として、一般的な製品モデルを使用していますので、わかりやすい画面で、直感的に操作できるのも魅力。パートナー販売、直接販売、顧客セルフサービスのチャネルを改善に導きます。
Oracle CPQ Cloudの導入事例
RFDS、Oracle Autonomous Database上に命を救うITアーキテクチャを構築
リアルタイムのデータ・メッシュ・プラットフォームを提供するOCI GoldenGateのレプリケーション機能により、オフラインで取得されたデータが、接続のリストア時に他のヘルスケア・システムと確実に同期されるようになります。
OCIのこれらの機能や、ヘルスケア業界への実績のある取り組みにより、RFDSのリーダーシップはOracleが最適な選択肢であると確信するに至りました。
引用元:Oracle CPQ Cloud公式ホームページ(https://www.oracle.com/jp/customers/rfds/)
Oracle CPQ Cloudの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
Oracle CPQ Cloudの運営会社概要
企業名 | 日本オラクル株式会社 |
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所在地 | オラクル青山センター 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター |
創立年 | 記載なし |
資本金 | 記載なし |
URL | ttps://www.oracle.com/jp/cx/sales/cpq/ |
Infor CPQ
Infor CPQの特徴
Infor CPQは、価格設定、見積作成業務を自動化し、効率化できる高度なシステムで、ビジュアルな製品構成で顧客体験を向上させます。複雑な製品コンフィグレーションを簡素化することによってマスカスタマイゼーションに対応。マルチチャネル販売の見積・注文をはじめ、販売会社への価格変更、マージン管理を素早く行い、2D/3D画像を活用して、1人ひとりに合わせた顧客体験を提供します。
Infor CPQの導入事例
Midsona社:システム標準化を実現し、カテゴリーリーダーとして健康市場での成長を加速
ミッドソナ社がライセンスコストを削減し、外部コンサルタントへの依存を軽減し、オペレーションを迅速化させるためには、一元化されたプラットフォームが必要であることが明らかになりました。
同社は、5つの異なるERPシステムを1つの標準化されたプラットフォームに統合することを課題とし、クラウド上のインフォア®の技術への移行を決定しました。
引用元:Infor CPQ公式ホームページ(https://dam.infor.com/api/public/content/2f0ad85473fa4940936fd88639d8e313?v=b64864d0&_ga=2.260044170.1034475235.1699492743-977066258.1699492743)
Infor CPQの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
Infor CPQの運営会社概要
企業名 | インフォア |
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所在地 | 東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル16F |
創立年 | 設立2002年 |
資本金 | 記載なし |
URL | https://www.infor.com/ja-jp/solutions/service-sales/configure-price-quote |
Tacton
Tactonの特徴
TactonCPQは、工業製品や個別受注品などの製品構成の他、組み合わせルールが複雑な製品モデルであっても、簡単にコンフィグレーションの仕組みを構築することが可能です。そのため、製品知識の少ない営業担当でも、リアルタイムで正確な見積を作成することができます。
多言語対応をはじめ、代理店向け設定についても標準機能で搭載しているTactonCPQは、自社の営業担当だけでなく、世界中の拠点などの販売チャネルにも展開可能。また、既存の自社Webサイトへの組み込むこともできますので、人を介さず、スピーディーにお客様に見積を提示することを可能としました。
製品の構成については、製品仕様データと組み合わせルールのインプットだけで完結できるシステム。プログラミング開発が必要ありませんので、構築後のメンテナンスも簡単に行えます。
Tactonの導入事例
リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社
新しいRMGTブランドの印刷機の見積業務を効率化・標準化すべく、エクサが提供するTactonセールスコンフィグレーターを導入。営業部門の課題とニーズに特化して取り組むことで、Tactonでの実装を3ヵ月という短期間で完了。
経験や商品知識の差によらず、すべての営業担当者が正確な見積を迅速に作成可能となり、関係部門や上司による見積内容精査も効率化され、見積リードタイムが大幅に短縮されました。
営業担当者がお客様に見積提出するタイミングを早め、営業活動に費やす時間をさらに充実させて、お客様満足度の向上をもたらす営業力の強化を図っています。
引用元:Tacton公式ホームページ(https://www.exa-corp.co.jp/cases/tacton_ryobimhi.html)
Tactonの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
Tactonの運営会社概要
企業名 | 株式会社エクサ |
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所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス2F |
創立年 | 設立1987年 |
資本金 | 1,250百万円 |
URL | https://www.exa-corp.co.jp/solutions/manufacturing/tacton/index.html |
Fleacia CPQ
Fleacia CPQの特徴
日本製造業の実際の改革で産まれた
マスカスタマイゼーションに適用可能なCPQ
YDC共動創発が開発したFleacia CPQ は、ハイエンドなCPQ。長年の間、個別受注型製造業の「マスカスタマイゼーション改革」を手掛けてきた経験と豊富なノウハウを活かして設計されています。
SaaSソリューションとして提供することで、初期投資とリスクを抑えながら導入できるFleacia CPQは、経験豊富なコンサルタントが、仕様選定ルール作成のトレーニングなどを行うルール定義支援メニューを用意しているのも特徴の一つ。そのため、導入時の立ち上げも素早く行えます。
Fleacia CPQの導入事例
導入事例は、公式ホームページに記載がありませんでした。
Fleacia CPQの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
Fleacia CPQの運営会社概要
企業名 | 株式会社ワイ・ディ・シー |
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所在地 | 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー |
創立年 | 創業/設立:1972年/2000年 |
資本金 | 2億5000万円 |
URL | https://www.fleacia.ydc.co.jp/cpq |
SAP CPQ
SAP CPQの特徴
ものの数分で、複雑なビジネスオファリングの見積を作成できるSAP CPQは、直感的な構成プロセスによってすべての販売チャネルで成果を出すことが期待できます。SAP CPQを導入すれば、販売チームとパートナーの能力を強化できるだけでなく、複雑な製品構成でも簡単に提供できます。
また、最適化された価格設定の他、見栄えがよくわかりやすい提案も、スピーディーに簡単に提供可能です。
任意のプラットフォーム上で、任意のチャネルを介した販売を実現する接続機能を搭載していますので、組み込み AIが高速で自動的に見積。そうすることで、業務のスマート化にもつながります。
SAP CPQの導入事例
導入事例は、公式ホームページに記載がありませんでした。
SAP CPQの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
SAP CPQの運営会社概要
企業名 | SAPジャパン株式会社 |
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所在地 | 東京都千代田区大手町1-2- 1三井物産ビル11・12F(受付:2F) |
創立年 | 記載なし |
資本金 | 記載なし |
URL | https://www.sap.com/japan/products/financial-management/cpq.html |
CPQシステムとは?
CPQとは、Configure(仕様選定)、Price(価格算出)、Quote(見積作成)の略。構成が複雑な製品を見積もるためのシステムのことをいいます。このCPQは、複雑な組み合わせルールを制御するためのコンフィグレーションエンジンが核です。
CPQシステムは、コンフィグレーションエンジンによる仕様の組み合わせの制御の他にも、仕様と同じく価格を正確に算出し、営業担当には欠かせない見積書・注文書を作成する機能を搭載。複雑な製造業における見積もりには、CPQシステムが役立ちます。
複雑な製品や掛け合わせの見積もりに関しては、その一つ一つを人間がやろうとすると、多くの時間がかかってしまうだけでなく、合計金額を間違えたり、製造できない仕様を選定したりする危険があります。オプションの豊富さも嬉しいポイントですが、豊富であればあるほど、見積もりをミスしてしまう可能性があるのです。
CPQシステムなら、組み合わせの可否をCPQのコンフィグレーションエンジンが制御。どんなにバリエーション豊富で複雑な製品でも、オーダーメイドやカスタマイズの自由度が高いものでも、正確にスピーディーに見積もることができます。
そうすることで競合との差別化を図り、営業・設計・製造リードタイムの短縮も実現することが可能です。
CPQシステムの導入メリット
属人化を防止
これまで、製造業など、複雑な製品の見積りを作成するためには、製品の知識はもちろん、長年の勘や経験が求められていたため、属人化が大きな課題でした。CPQシステムを導入すれば、担当者だけに頼ることなく、正確な見積りを素早く作成可能です。一連のプロセスをツール上で簡単に実施して、属人化を防止できます。
顧客満足度の向上・信頼獲得につながる
対応する人が違えば対応の差が発生することがあり、「前の担当さんは早かったのに・・・」といった顧客の不満が出てしまうケースも。
CPQシステムを導入すれば、製品選定から見積もりまでの工程を一定の品質で提供可能です。そのため、顧客満足度の向上・信頼獲得につなげられるメリットもあります。
精度向上・時間短縮できる
幅広い製品仕様・構成を扱っている製造業においては、顧客のさまざまなニーズに対して何を提供するかを判断しなければいけません。
そのため、複雑な情報処理に手間と時間がかかり、時には見積もり金額を間違えたり、要望とは違う製品を選定してしまったりするなどのミスが発生する恐れもあります。
その点、機械的に情報処理できるCPQシステムなら、効率的に、精度の高さを保ちながら業務を行うことができます。
営業活動の強化
営業活動において、スピード感と正確さは信頼につながる第一歩。担当者に頼らず、素早く正確な見積り書を作成できれば、スムーズな営業活動を行うことができます。
たとえば、複数の会社に相見積りを取る際、返事が早ければ契約を獲得できるケースも出てきます。CPQシステムなら、価格はもちろん、顧客のニーズに対応した見積りを作成できますので、新規開拓する場合にも大いに役立ちます。
このように、営業活動の負担を減らしながら、安定した品質のサービス・製品を提供できるCPQシステムは、イメージアップをはじめ、自社の売上向上にも貢献します。
CPQシステムの選び方
CPQの需要の高まりに比例して、さまざまなタイプのCPQシステムが存在しています。どんなシステムでも得意不得意がありますので、ポイントを押さえて選ぶようにしてください。
システム連携、カスタマイズの柔軟性
CPQシステムは、見積もりに特化したツール。そのため、CRMやERPなどの既存のシステムと連携できるかどうかを確認しておく必要があります。3DCADと連携できるものなら、製品仕様を3Dモデル化して提出することもスムーズに行えます。
クラウド型のCPQシステムなら低価格ですぐに導入できます。システム連携やカスタマイズを行いたい場合は、あらかじめ予算を決めておき、運用方法を明確にしてから検討することをおすすめします。
メンテナンスが簡単に行えるかどうか
CPQシステムを選ぶ際は、プログラミングや専門知識は不要かどうかや、仕様、価格、品番、ルールを感覚的に整理できるかどうかも、十分に確認しておく必要があります。
また、CPQシステムは製品の構成とルールを定義するマスタが重要な役割をもつツールですので、マスタが適切に整理されていなければ効果が発揮されません。初めてCPQシステムを導入する時は、マスタメンテナンスを簡単に行えるかどうかも、チェックしておいてください。
サポート体制の充実度
システムを利用するにあたり、システム障害やトラブルが発生してしまう場合もありますので、サポート体制が充実しいているかどうかも重要なポイントです。
トラブルが起こったり、何か聞きたいことがあったりした際に、チャットや電話など、どのようなサポートをしてくれるかも、事前にしっかり確認しましょう。
料金・価格相場の確認
CPQシステムは、「月額従量課金タイプ・月額固定費用タイプ」の2つの料金プランがあります。自社に必要な機能と要件が搭載されているかどうかを確認すると同時に、料金についても確認しておく必要があります。
月額従量課金タイプは、1ギガバイトごとに245円~程度、月額固定費用タイプは、9,000円~程度が相場の費用です。
CPQシステムに関するよくある質問
Q1.CPQシステムは他システムと連携できますか?
システムにより異なります。CRMやERPなどの既存のシステムや、3DCADと連携できるものもあります。
CPQシステムの導入を考えている方は、本ページに掲載している「CPQシステムの早見表」をご覧ください。
Q2.CPQシステムはどんな業界で導入されていますか?
主に機械や製造、住宅設備などの業界の各種メーカー、商社などに導入されています。必要な機能やシステムは業界や企業によって異なるため、自社のスタイルに合うシステムを選ぶことが大切です。
Q3.クラウドとオンプレミス、どちらがおすすめですか?
CPQシステムには、クラウド型とオンプレミス型があり、それぞれでシステム形態や導入する際の工数、費用なども大きく変わります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、自社の状況や運用方法に合わせて選びましょう。
一般的に、クラウド型は導入コストが安価で導入期間が短く、システムベンダーが運用するため運用効率が良いことが特徴です。その代わり、月々のランニングコストや自社でのカスタマイズが難しいという点があります。
対してオンプレミス型の場合、クラウド型に比べて導入コストや期間がかかります。一方で、自社内での運用となるため、社内に運用やシステム担当がいる場合は運用の自由度が高く、自社に合わせたシステム設定が可能です。
CPQシステムサービスまとめ
CPQとは、複雑な構成の製品やサービスを見積もるためのシステムのこと。核となるのは、複雑な組み合わせルールを制御するためのコンフィグレーションエンジンです。
その他、価格を正確に算出して見積書・注文書をスピーディーに作成する機能もあります。CPQシステムのメリットは、属人化防止、顧客満足度の向上・信頼獲得につなげられる、精度向上・時間短縮できる、営業活動を強化できる点が挙げられます。
選び方については、CPQの需要の高まりに合わせてさまざまなタイプのCPQシステムがありますので、システム連携・カスタマイズの柔軟性をはじめ、メンテナンスが簡単に行えるかどうか、サポート体制が充実しているかどうかなどのポイントを押さえておいてください。
あわせて、料金・価格相場も重要です。「月額従量課金タイプ・月額固定費用タイプ」の2つの料金プランがありますので、自社の目的や必要な機能をあらかじめ明確にしてから検討するようにしてください。
本記事は、2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。