おすすめのDICOMシステム8選を徹底比較!

最終更新日:2025年01月31日

DICOMとは、医療施設で、CD ・ MRI ・内視鏡・超音波などの画像診断装置を使用し、デジタル画像データの通信や共有、保存をする方法を定めた国際標準規格です。医療画像機器のメーカーや機種に関わらず、診断画像や付随情報の相互通信ができて、DICOMシステムを導入すれば診療効率アップの向上が期待できます。

この記事では、DICOMシステムを提供している各社のサービスを紹介。さらに、DICOMシステムの費用相場や選び方もご覧いただけます。ぜひ、参考にしてください。

DICOMシステムの一覧表

ここでは、各社が提供するDICOM システムを一覧で紹介しています。システムごとに異なる特徴があるため、費用と合わせて比較し、自施設にあったものを見つけてください。

会社名 サービスの特徴

LOOKREC

保管検査画像数280万人分以上!医療情報共有をリアルタイムで

Array AOC

快適な操作性をコンセプトとした総合管理ワークステーション

リベルワークス

DICOM画像ビューアと画像サーバの開発・医療機器プログラム認証を実現

SYNAPSE QA

周波数処理・ダイナミックレンジ、圧縮処理など高度な画質調整も対応

Abiertoシリーズ

院内用の医療情報統合システムと診療・カンファレンスを支援するシステムを提供

DICOM Manager

全機能が利用できるお試し版が用意されている

GATEWAY

ストリーミング方式を採用。高画質のまま動画の視聴ができる

Sonic DICOM

汎用的な機能を中心に搭載することによって低コストを実現

LOOKREC

保管検査画像数280万人分以上!医療情報共有をリアルタイムで

LOOKRECは、クラウド型ICデータプラットフォームです。現役医師とIT専門家がタッグを組んで開発した医療情報管理共有システムで、医療現場のさまざまな課題を解決に導くお手伝いをしてくれます。

LOOKRECは、導入費・更新費0円でDICOMデータをクラウド保管できるため、インターネット環境さえあれば、専用設備不要で利用可能。これまで煩雑になりがちだった画像やデータの保存もLOOKRECでまとめてできるため、レポート作成後の転記作業なども不要になり、人的ミスやトラブルを未然に防げます。

LOOKRECの会社概要

会社名 株式会社エムネス
所在地 広島県広島市南区東雲本町1-2-27
URL https://mnes.life/

Array AOC

快適な操作性をコンセプトとした総合管理ワークステーション

Array AOCは、便利なローカルデータベースや使いやすいビューアーだけでなく、豊富なDICOMサービス・柔軟なDICOMデータ編集機能など、多彩な機能が搭載された総合管理ワークステーションです。画像ファイリングソフトとして、診断画像のフォルダ分けや画像の検索も思いのままに使いこなせます。

また、画像に付帯するDICOM情報も編集可能。画像に注釈を付けたり、DICOM情報の一部をマスキングした離といった作業も簡単に行えます。

Array AOCの会社概要

会社名 アレイ株式会社
所在地 東京都渋谷区代々木3-42-10
URL https://www.array.co.jp/

リベルワークス

DICOM画像ビューアと画像サーバの開発・医療機器プログラム認証を実現

リベルワークスは、医療機器メーカー・ヘルスソフトウェア開発ベンダー・製薬会社・医療機器サプライヤーへのDICOM規格対応の画像サーバや画像ビューア、医療情報GateWayなどの開発支援をしている会社です。

また、医療機器プログラム認証支援のサポートサービスも提供。リスク管理やスタッフへのトレーニング・教育など、専門知識が必要な分野のサポートも期待できます。

リベルワークスの会社概要

会社名 株式会社リベルワークス
所在地 東京都文京区関口一丁目47番12号 江戸川橋ビル
URL https://www.liberworks.co.jp/

SYNAPSE QA

周波数処理・ダイナミックレンジ、圧縮処理など高度な画質調整も対応

デジタル画像診断の検査画像を院内配信するためには、画像を正しく最適な状態にする必要があります。SYNAPSE QAは、院内配信前の検査画像を確認・修正が可能。また、分割・結合・画像調整・画像の並び順の修正もできるため、よりスムーズな読影フローが期待できます。

撮影件数の多い施設では、スピーディーな検像が必要なため、操作性もシンプルでなければなりません。SYNAPSE QAなら、周波数処理・ダイナミックレンジ、圧縮処理など高度な画質調整も対応が可能です。

SYNAPSE QAの会社概要

会社名 富士フイルム株式会社
所在地 東京都港区赤坂9-7-3
URL https://www.fujifilm.com/

Abiertoシリーズ

院内用の医療情報統合システムと診療・カンファレンスを支援するシステムを提供

Abiertoシリーズは、院内の医療情報を統合するシステムと、統合された医療情報を表示し、診療やカンファレンスを支援するシステムの2つがあります。ベンダーや部門システムごとに独立していた画像や文書などの診療データを統合・管理し、表示や加工が可能。医療従事者が複数のシステムを開いて必要な情報を探す手間を省き、患者情報の確認及び診療の効率化をサポートします。

Abiertoシリーズの会社概要

会社名 キヤノンメディカルシステムズ株式会社
所在地 栃木県大田原市石上1385番地
URL https://jp.medical.canon/

DICOM Manager

全機能が利用できるお試し版が用意されている

DICOM Managerは、他の医療機関から送られてきた画像のIDを変更したり、個人情報を削除したりする場合に不要となるタグ情報を簡単に編集・削除できるソフトウェアです。

オンライン上で修正ができるため、間違えて入力した場合や仮発行したID情報も簡単に変更が可能。データの一元管理が実現でき、医療現場で効率アップが測れるのも嬉しいポイントです。DICOM Managerには、全機能が利用できるお試し版が用意されています。まずは無料版を試してみてはいかがでしょうか。

DICOM Managerの料金プラン

製品版:198,000円
※税込価格です。

DICOM Managerの会社概要

会社名 株式会社 ミウラ
所在地 広島県広島市中区南千田東町3番9号
URL https://kkmiura.com/

GATEWAY

ストリーミング方式を採用。高画質のまま動画の視聴ができる

GATEWAYは、データ容量が多く、高速なデータの転送が必要となる動画データによる診断を可能にしたソフトウェアです。動画でのデータを圧縮率の高いmpeg4 H264に変換し、今までの映像データの40分の1に圧縮。DICOMデータとしての保存を可能にしました。

また、データを取り込みながら再生できるストリーミング方式を採用しており、高画質のまま動画の視聴ができます。MP DICOMサーバーを使用すれば、内視鏡やX線の動画であれば約1万件、腹腔鏡手術の場合は約500件のデータの保存が可能です。

GATEWAYの会社概要

会社名 株式会社小沢医科器械
所在地 岡山県倉敷市中島2355-10
URL https://www.ozw.co.jp/

Sonic DICOM

汎用的な機能を中心に搭載することによって低コストを実現

Sonic DICOMは、インターネット環境でもCDやMRIなど大量の画像も素早く表示し、快適な閲覧を可能にするインターフェースを兼ね備えたソフトウェアです。タブレットやマウス操作で簡単に使用でき、インターネット環境があれば、時間や場所問わずPACSにアクセスが可能。働き方改革にも対応している点が注目ポイントです。

また、使用頻度の高い汎用的な機能を中心に搭載することによって低コストを実現。端末の買い替えや追加も容易にできるため、導入しやすいPACSといえます。

Sonic DICOMの料金プラン

ライト: 13,200円
スタンダード: 20,900円
プレミアム: 37,400円

※すべて税込価格です
※月額料金です
※バージョンアップは無料です

Sonic DICOMの会社概要

会社名 フジデノロ株式会社
所在地 愛知県小牧市多気南町361番地1
URL https://www.fujidenolo.co.jp/

DICOMシステムとは

DICOMとは、CD ・ MRI ・内視鏡・超音波などの画像を関連施設に送付したり、保存したりする方法を定めた国際標準規格です。1915年にACR (北米放射線学会)とNEMA (米国電気工業会)によって制定され、1993年に新しい規格としてDICOMと名付けられました。

DICOM規格の製品には、画像ネットワークで必要となるさまざまな機能がありますが、主に画像受送信・画像プリント・画像検索などの分野にまとめられています。

DICOMシステムの選び方

DICOMシステムを選ぶ際は、まずDICOMサーバーとWebベースのDICOMビューアー機能を備えたソフトかどうかを確認しなければなりません。また、医療画像の共通規格であるDICOM形式に対応しているかどうかも大切なポイントです。さらに複数のモダリティから取得したデータの保存ができ、診断や研究に必要な情報の書き込みができるものがオススメです。

DICOMシステムには、患者情報のセキュリティ対策も必要であるため、患者データの暗号化やアクセス制御ができるものを選んでください。また、将来的なニーズの変化に対応できるよう、拡張性の有無も重要なチェックポイントです。

DICOMシステムの費用相場

DICOMシステムの接続に関する一般的な費用は、1接続あたり15万円〜50万円が相場です。これは、送信側依頼端末と院内PACS側の双方の接続が発生するため、このような金額になります。

また、DICOMシステムの実装に関する価格は、具体的なプロジェクトや業者によって異なるため、見積もりが必要です。自施設にとってメリットのある業者が見つかった際は、詳しいヒアリングを依頼し、見積もり査定を受けてください。

DICOMシステムのまとめ

DICOMシステムは、医療施設間でデータ交換をする際に定められている国際的な規格です。画像の取得保存・送信・共有を効率的に行い、医療診断や治療に大いに貢献することが期待されています。

診断精度を向上させつつ、患者情報のプライバシーが守れるシステムを選び、医療分野における画像データの安全な管理の実現・ヘルスケアの品質向上に寄与する現代医療に欠かせないツールといえます。

免責事項
本記事は、2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。