中途採用は、企業にとって重要な人材の獲得手段です。採用時期を自由に決められるほか、すでに就業経験のある人材をリクルートするため、人材育成や教育コストを削減できます。
しかし、中途の採用業務を全て自社で行うと、リソースが割かれ人事担当者がコア業務に専念できなくなる可能性が高くなります。そのため自社で行うより、中途採用代行サービス会社にアウトソーシングすることで、不要なコストを抑えつつ必要な採用活動が可能です。
この記事では、中途の採用代行に対応する会社を一覧で紹介しますので、自社のニーズに合ったサービスを探してみてください。
会社名 | サービスの特徴 |
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ヒトトレ採用 |
採用戦略から人事向け研修まで一気通貫で任せられる完全成果報酬型サービス
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採善策(さいぜんさく) |
10年以上の求人広告ノウハウ!100種類以上の媒体を活用した採用支援
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TARGET |
専属採用チームがサポート!伴走型の採用代行サービスで成功へ導く
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HR BUILD |
この会社の選考を受けて良かった!」最高の選考体験を提供
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i-recruiting |
リピート率96%!返金保証付きで安心して利用できる採用代行サービス
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変革RPO |
採用ノウハウのデータベースを活かした提案力をもつ |
ONE |
オーダーメイド型の提案で低予算で依頼可能 |
マイナビ転職 |
採用のプロが専任体制でフルサポート |
パソナ |
各業界に精通した専門コンサルタントがトータルサポート |
マンパワーグループ |
オフサイト型の採用代行サービスを利用したい大企業におすすめ |
ランスタッド |
世界70カ国以上における採用実績!多言語対応可能なスタッフが海外拠点での採用をサポート |
アデコ |
広範囲・多人数にも対応!プライバシーマーク取得企業でセキュリティ面も安心 |
まるごと人事 |
ダイレクトリクルーティングの実績豊富!年間10万通以上のスカウト送信 |
コンシェル&マッチ |
採用業務は全て専属コンシェルジュが対応 |
キャリアマート |
RPA・AI活用で365日フル稼働の採用支援 |
プロジェクトHRソリューションズ |
テクノロジー領域に強い!戦略立案から面接代行までワンストップ |
カケハシスカイソリューションズ |
ターゲット設定からコンセプト作成まで包括して支援 |
アールナイン |
新卒・中途の両方に対応!1,000名の採用プロが実務を代行 |
ネオキャリア |
母集団形成から歩留まり改善まで!月10万円~導入可能 |
ダイレクトソーシング |
求人票の作成・更新など採用オペレーション代行サービスを提供 |
ツナグ・ソリューションズ |
採用業務代行で330社/90,000店舗の実績 |
中途採用における採用課題
中途採用における採用課題とは、中途採用に際しての障壁となる数々の問題のことです。具体的に以下のような採用課題があります。
- 採用活動の時間が取れない
- 採用ノウハウが不足している
- 採用ミスマッチが起きる
- 求人応募が少ない
- 内定後に辞退される
採用活動の時間が取れない
小規模企業や繁忙期の場合には、採用担当者が複数の業務を同時にこなしているケースも多く、採用業務に時間が取れないことがあります。そのため、面接結果の合否を知らせる通知が遅れてしまう可能性が高いです。
採用ノウハウが不足している
必要なタイミングで必要な人材を確保するためには、採用ノウハウが欠かせません。採用ノウハウとしては、採用市場の分析から採用戦略・計画の立案、母集団形成、募集、面接、育成、フォローなどの知識が必要です。採用ノウハウが不足していると、ニーズに合った中途採用ができない可能性があります。
採用ミスマッチが起きる
採用ミスマッチとは、自社が求める人材と実際に採用した人材が噛み合わないことです。応募数が多い場合は自社に合った人材を見つけるのが難しくなるため、採用担当者による「見極め」が重要になります。
求人応募が少ない
応募者が少ないとは、採用候補者の数(母集団)が少ないことを意味しています。すなわち人材を選ぶ際の「選択肢」が少なくなるため、質の良い採用活動ができなくなります。質の高い中途採用をするためには、安定的な母集団の形成が必要です。
内定後に辞退される
面接と内定通知も行った後で、ターゲットから内定を辞退されることもあります。内定後の辞退はそれまでに費やした時間・コスト・労力が無駄になるため、企業にとっては深刻です。防止策として、内定者に対する内定後のフォローが必要となります。
中途採用代行サービスを利用するメリット
中途採用代行サービスを利用することで、以下のメリットが得られます。
- コア業務に集中できる
- 効率化&コスト削減ができる
- 自社に適した人材を確保できる
- 採用率を向上できる
コア業務に集中できる
採用業務を部分的又は全体的にアウトソーシングすることで、ノンコア業務への自社負担が減り、面接や選考などコア業務に専念できるようになります。結果、自社が求める人材を獲得しやすくなるのがメリットです。
効率化&コスト削減ができる
中途採用代行サービス会社は、プロの知識とノウハウを駆使して効率よく採用業務を行うことができます。その結果、自社で全て行う場合より早く・効率的な人材確保が可能となり、採用にかかるコストを抑えられる利点があります。
自社に適した人材を確保できる
中途採用代行サービス会社は、単に採用業務を効率化するだけではありません。クライアント企業の魅力をターゲット人材に効果的に伝えるノウハウや手法を提案することができます。その結果、自社が求める人材を確保しやすくなることは、クライアント企業にとって大きなメリットです。
採用率を向上できる
内定後の辞退を防ぐためには、内定後の候補者へのきめ細やかなフォローが必要です。内定者と定期的に連絡を取ったり、必要な情報を伝えたり、コミュニケーションを密にするなど、中途採用代行サービス会社が培ったノウハウを用いることで、内定辞退を防ぎ採用率を向上できます。
中途採用代行に依頼できる業務内容
中途採用代行サービス会社には、以下の業務を依頼できます。
- 採用計画の策定
- 求人広告の作成と掲載
- ダイレクトリクルーティング
- 説明会の代行
- 書類選考によるスクリーニング
- 面接代行
- 内定者フォロー代行
採用計画の策定
採用計画は、採用活動を実施するための基本方針です。採用時期や募集人数、採用方法など全体の戦略策定を代行会社に依頼できます。特に採用コンサルティングを提供する会社が得意な分野です。
求人広告の作成と掲載
各種媒体への求人広告を作成し掲載する業務です。自社でも行えますが、代行会社のノウハウを活用することで、ターゲット人材を惹きつける魅力的な求人広告を作成できます。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、ターゲット人材に直接アプローチする採用手法です。各求人サイトでDMやスカウトメール配信が可能なほか、代行会社によっては、RPA(ロボット)を用いた自動配信が行えます。
説明会の代行
候補者に対して行う会社・職種説明会は代行会社に依頼できます。説明会の日程調整から会場の設定、運営、プログラム作成までフロー全体に対応可能です。候補者に伝えるメッセージや面接の要否は採用担当者と代行会社が話し合って決めます。
書類選考によるスクリーニング
応募者が多い場合は、採用にかかる時間やコストを削減するため、面接の前に書類選考によるスクリーニングを行います。書類選考自体にも時間がかかりますが、代行会社に依頼することで効率のよいスクリーニングが可能です。
面接代行
面接の業務には候補者と会話するだけでなく、面接をいつ・どこで行うかについて候補者への確認、ヒアリングといった日程調整も含まれます。採用代行会社では面接日程調整から実施まで一貫した業務代行が可能です。
内定者フォロー代行
内定者フォローは、内定者の離脱を防止するための施策です。内定者への定期的な連絡、会社に関する情報発信、管理、入社前後の教育、研修を実施するなどの施策を行うことで内定辞退を防げます。
中途採用代行サービスを選ぶポイント
料金プラン
料金プランの選び方は中途採用代行を利用する際の重要なポイントです。どの会社のどの料金プランを選ぶかによって、採用コストや費用対効果が変わります。
特に注意すべきは、代行会社によって料金体系が異なることです。作業内容ごとに月額料金を算出する「月額一律料金制」もあれば、業務内容ごとに料金を支払う「従量課金型」や、採用決定や面接の実現(成果)ごとに料金が発生する「成果報酬型」もあります。
無駄な支出を避けるためには、予算計画と費用対効果を考慮しながら、自社に合った料金プランを選ぶことが大切です。
中途採用の支援実績
一口に採用代行サービスといっても、得意分野や実績は会社によって異なります。新卒採用の支援が得意な会社もあれば、中途採用に特化した代行サービスもあるなど一括りにはできません。
中途採用代行サービスを選ぶ場合は、当然ながら中途採用代行を得意としており、かつ支援実績が豊富な会社をピックアップすることが重要です。その上で、料金面やサービス面で自社のニーズとマッチする会社を選ぶのが理想的です。
サービス内容と対応範囲
中途採用代行サービス会社が、全ての採用業務に対応するとは限りません。会社によって代行できるサービス内容や対応範囲は異なっています。全ての採用業務で代行を依頼する場合はもちろんですが、部分的に代行を依頼する場合でも、委託したい業務に対応できるか否かを確認する必要があります。
自社の採用課題を明確にした上で、その点をクリアできるサービスを提供している会社はどこか?という視点で業者選びを進めていくことが大切です。
採用代行(RPO)の費用相場は?
採用代行サービスの費用の目安は以下の通りとなっています。
- 新卒採用:5万円~70万円/月
- 中途採用:10万円~70万円/月
- アルバイト・パート採用:1万円~30万円/月
※実際にかかる費用は採用人数や依頼する内容、委託業者によって大幅に異なります。あくまで目安として参考にしてください。
依頼する業務範囲ごとの費用相場についてもまとめました。
- 業務のみ:5万円~10万円
- ノンコア業務を中心に、コア業務も含む:15万円~30万円
- 採用業務全般:30万円以上
こちらもあくまで目安となっています。採用代行サービス導入を検討する際は各サービスの料金を確認するようにしましょう。
業務内容ごとの料金例についてもまとめました。
- 面接日時のセッティング:5万円/月
- 面接:1万円/回
- 評価シートの作成:3,000円/回
- 応募者への合否連絡:2万円~/月
- 次回の面接日時セッティング:2万円~/月
- 入社意志の確認:2万円~/月
- 内定通知書発送:2万円~/月
※委託業者によって設定している金額は異なるので、こちらも事前によく確認するようにしましょう。
中途採用代行サービスを利用する際によくある質問
Q1.中途採用代行サービスを利用すれば何が依頼できますか?
採用計画の策定から求人広告の作成・掲載、ダイレクトリクルーティング(DM・スカウト配信)、会社説明会の代行、書類選考によるスクリーニング、面接代行、内定者フォロー代行等、多岐にわたる採用業務の代行を依頼できます。
ただ、代行会社によってサービス内容や対応範囲、得意分野、実績などが異なるため、自社が委託したい業務がサービス内容に含まれているかどうかを会社ごとに確認しなければなりません。
Q2.中途採用代行サービスのメリットを教えて下さい
中途採用代行サービスを利用すれば、ノンコア業務を代行会社に委託することで、自社はコア業務に集中できます。また、プロのノウハウを活かした無駄のない採用活動が行えるため、効率のよい採用とコスト削減が可能です。
第三者目線でターゲット人材に対して自社の魅力を効果的に伝えられるので、自社が求める人材を獲得しやすくなります。さらに、代行会社のノウハウを活かしたきめ細かい内定者フォローを行うことで、内定辞退を防ぎ採用率を向上できるのもメリットです。
中途採用代行サービスの導入を考えている方は、本ページに掲載している「中途採用代行サービスがひと目で分かる早見表」をご覧ください。
中途採用代行サービスまとめ
中途採用代行サービスを利用することで、採用活動の効率化やコスト削減、採用率の向上などが実現できます。しかし、代行会社は数が多く会社によって対応業務や料金プランが異なるため、自社のニーズに合った会社に代行を委託することが重要です。
中途採用代行サービスを利用することで「何を実現したいのか?」「どんな業務を委託したいのか?」「どこでどんなサービスが提供されているのか?」といったことを、予算や費用対効果と照らし合わせながら比較検討することで、自社に適した会社が見つかりやすくなります。
- 免責事項
- 本記事は、2023年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。