オンコールは介護施設であれば入居者の健康状態によって対応が変わりますし、医療機関であれば患者の傷病の緊急度や重症度に応じて対応が変わるので、自施設に合ったオンコール代行サービス選びが重要です。
ここでは特養や有料老人ホームなどの介護施設と、病院や在宅医療などの医療機関に分けて、おすすめのサービスを分けて紹介します。
オンコール代行会社
特養や有料老人ホームなどの介護施設なら
病院や在宅医療などの医療機関なら
当直連携基盤バディ往診
当直連携基盤バディ往診
5,000件以上の看取り経験を持つメディカルバディが在籍
ファストドクター
救急相談を的確にトリアージし、質の高い医療提供をサポート
オンコール代行サービス会社一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
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ドクターメイト 夜間オンコール代行™ |
特養や有料老人ホームに特化!アドバイスの的確さや対応の早さ・レポートの質の高さに定評
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メディカルサポート |
運営開始以来10年の確かな実績!満足度96%の高品質サービスを提供 |
当直連携基盤バディ往診 |
5,000名の看取り経験を持つ在宅医療支援のスペシャリスト |
ファストドクター往診代行サービス |
救急相談を的確にトリアージ!施設のアップグレードをサポート |
在宅医療支援サービス「ON CALL」 |
患者と施設をつなぐプラットホームとして在宅医療をバックアップ |
つつみクリニックオンコール往診業務代行 |
さまざまな要望に関して相談可能!フレキシブルな対応が魅力 |
医療法人社団悠翔会当直システム |
緊急時もただ受けるだけじゃなく、対応後の次の一手までを提案 |
理晏株式会社ナイトドクター |
夜間や休日に医師が往診する実績数も豊富なサービス |
メディカルデザイン在宅医療支援 |
夜間の緊急対応もお任せ。電話対応から往診まで必要なサポートを提供 |
オンコール代行サービスとは?
オンコールとは、夜間・早朝に患者の体調不良や発熱などを訴えるため、家族や本人かかる電話をいいます。オンコール代行サービスは、夜間や早朝、休日などにかかってくる患者からの電話を医師や医療スタッフにかわり受電するものです。
いつかかってくるか分からない電話をひたすら待機する状態は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。特に人手不足が懸念される施設では、スタッフにとってプレッシャーとなり、それが原因で退職につながるケースも少なくありません。
そのため、オンコール代行を引き受ける会社が増えるとともに、今後ますます需要が拡大するサービスだと考えられます。
往診代行を利用するメリット
往診代行サービスを利用すると、以下のようなメリットが得られると考えられます。ぜひ、導入の参考にしてください。
PHSや携帯が手放せないプレッシャーから解放される
24時間365日、休みなく対応が求められる在宅医療の現場では、いつ電話がかかってくるかわからないプレッシャーが耐えません。医師や医療スタッフは、常にPHSや携帯が手放せず、気持ちが休まらない状態が続いているのも事実です。
オンコール業務を代行サービスに任せれば、十分な休息を取ったり、他の業務に専念できたりと大きなメリットが得られます。
人件費や往診車の手配コストが軽減できる
夜間や休日に救急医療が必要になった際、医療スタッフの人員体制を整えたり、往診車の手配をしたりするのは、非常にコストがかかります。在宅医療を支えながらも、なんとか経費節約をしたいと思っている経営者も多いのではないでしょうか。
実は、オンコール体制を維持するのと、オンコール代行にかかる費用とでは、オンコール代行を利用した方がコストダウンにつながることがわかっています。経費節約をしたい施設にとっては、ぜひ利用したいサービスといえます。
「オンコールなし」体制では、求人募集にも好影響がある
就職する医療施設を探す際に、「オンコールなし」を条件にあげる医師や看護師は少なくありません。オンコール代行サービスを利用し、「オンコールなし」と求人広告に記載すれば、医療スタッフの応募が増え、採用をしやすくなると考えられます。
オンコール対応があるために、優秀な人材が取り逃してしまわないよう、今から働きやすい環境を整えませんか。
オンコール代行サービスに依頼するとできること
電話受付
オンコールの最初の電話を受け、相手の状況を把握します。必要な対応を判断し、場合によっては病院への連絡や救急搬送の手配も行います。医療機関や訪問看護の場合、自院のクリニック名での対応も可能です。
医療行為の対応指示
オンコール代行サービスに所属する看護師、救急救命士、医師などの有資格者が、患者への対応を指示します。音声だけでなく、ビデオ通話による指示も行われます。
往診代行
医師が往診を代行し、各種検査や急変時の対応、薬の処方、尿道カテーテルなどの交換、診断書の作成、カルテの連携、死亡診断などの医療行為を行います。
介護施設や医療機関におけるサービスの向上のための取り組み
- 対応マニュアルの作成: 医師監修の対応マニュアルを介護施設のスタッフに配布し、業務効率の向上に貢献します。
- 救急対応研修の実施: 介護施設のスタッフに対して救急対応研修を行うことで、サービスの質をさらに向上させます。
- バックオフィス業務のサポート: 訪問看護や診療現場で発生する多くのバックオフィス業務を代行し、スムーズな運営を支援します。
オンコール代行サービス導入に関するよくある質問
Q1.オンコール代行サービスで受けられるサービスの種類は?
オンコール代行サービスで受けられるサービスの種類は、会社によって異なりますが、一般的に電話受付・急患対応指示・往診代行などがあります。その他にもオンライン診療・119番連携・症状の重症度に基づいて医師が医療を選択するトリアージにも対応しているサービスがあります。
Q2.オンコール代行サービスの料金の目安は?
オンコール代行サービスの料金体系は、コール数や入所者数・患者数によっても異なります。基本料金の目安は5万円〜10万円、コースは一件あたり1,500円から2,000円です。初期費用が必要な会社もあるため、導入前にはプランの見積もりをした上で検討してください。
オンコール代行サービスの導入を考えている方は、本ページに掲載している「オンコール代行サービスの早見表」をご覧ください。
オンコール代行サービスのまとめ
在宅医療が増えつつある中、夜間・休日の電話対応は、医師や医療スタッフの大きな負担となっています。そこで注目されるのが、オンコール代行サービスです。医師や医療スタッフに代わり、患者からの電話対応や往診を行うため、増大する業務を軽減しています。
オンコール代行サービスのスタッフには、医療の専門知識を持ち合わせている医師や看護師が担当し、緊急性のあるなしを判断するトリアージなどにも対応可能。処方内容を的確に担当医に報告してくれるため、PHSや携帯が手放せなかった医師もプレッシャーから解放されたと感じる方が多くなるはずです。
また、患者にとっても「電話しても良いか迷う」といった遠慮がなくなるため、緊急を要する診療を取り逃がす心配もありません。業務が逼迫する前に、オンライン代行サービスを利用して、スタッフの精神的・肉体的負担を軽減しましょう。
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- 本記事は、2024年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。