整骨院(接骨院)のリピート率アップ・リピーター獲得数を増やすには?
最終更新日:2020年06月15日
交通事故患者の集客など高収益患者の獲得をすることも大切ですが、整骨院を健全な経営してくれるのはリピーターです。リピーターを獲得していくことで、来月再来月の売上が予測しやすくなります。
接骨院・整骨院患者のリピート率がアップしない・リピートしない理由とは
整骨院患者がリピートしない理由は様々ありますが、基本的には自分自身がこの整骨院や治療に対する必要性が薄くなったことが根本的にあります。
そもそも接骨院・整骨院の技術に満足せず「リピート」が視野に入らない
患者は効果を感じた場合にのみ、その対価を支払いたいと考えます。しかし、
- 思った以上の効果が得られなかった
- 患者が望んでいた施術をしなかった
といった自分の潜在ニーズに対して応えてもらえなかった場合にこのようなリピートを妨げる要因が生まれます。
患者の感触がよくわからなければしっかり尋ねて、何を望んでいるか把握をしましょう。
その患者のニーズにしっかり応えようという姿勢もリピーター獲得につながります。
競合他院と比べて技術力やサービス内容が充実していない場合には、ここにもメスを入れておきましょう。
接骨院・整骨院、それ以外で悩みが解消されたのでリピートする必要がない
この場合は、整骨院側としては旨みがあまりありませんが、患者としては自分の悩みが解消されているので、ここは素直に患者の力になれたと考えておくと良いでしょう。
この手の患者は口コミを投稿してくれたり、他の未来の患者にも口伝えで宣伝してくれる可能性があります。
また、再発をする可能性はもちろん、他の症状が出た際には治療先として自院が選択肢に入りやすい傾向があります。
後述するLINE公式アカウントなどを使って繋がっておき、自院の存在を認識してもらい続けるという作業が未来の売上を助けてくれます。
接骨院・整骨院側で予約を取るための仕組みが確立されていない
これは非常にもったいないケースです。しかも、この予約を取るための仕組みが確立されていないことは、競合性が高い地域であればあるほど致命的になります。
予約の取り方も、施術が終わったら必ず次の予約をいつにするかその場で取るということはもちろん、忙しい患者にはまとめて予約をとっておくなど、患者に合わせて工夫しましょう。
対面以外でも、LINE公式アカウントやメルマガを活用することで、予約を取っても来院を忘れてしまう、来院予約がその場で取れなかった患者へのリマインドにつながります。
他にも、リピートが途絶えてしまった元リピーターに対しても再アプローチをすることができるため、予約を取るための仕組みの一貫として可能な限り検討していきましょう。
接骨院・整骨院のリピート率をアップさせるリピーター獲得方法
これから具体的な接骨院・整骨院がリピーター獲得、リピート率をアップさせる方法をお伝えしていきます。
目指したいリピート率の目安としては80%。これを目標にどの手段から着手していくか考えていきましょう。リピート率が50%以下だと経営悪化につながるため、早急な改善が必要です。
既存顧客管理システムによるリピーター獲得
この場合は一度来院をすることで、漏れなく顧客情報を入力することができれば、そのツールを使ってメールを送ることができます。
メールを送るのも、施術から1週間後、1ヶ月後などタイミングを見計って送ることができるため、リピート率を落とさない仕組みを作ることが可能。
また、誕生日なども把握しておけばリピート率をアップさせることができるため、しっかりフル活用していきましょう。
整骨院のLINE公式アカウントでリピート促進
LINEによるやりとりは非常にメジャーで、少し前のメールと同じ。
みなさんのコミュニケーションのほとんどはLINEじゃないでしょうか。開かないなんて日はほとんどないはずです。
そこで、リピート率・リピーター獲得のためにも患者とコミュニケーションができる自院のLINE公式アカウントを作り、来院した際に友だちになってもらいましょう。
友だちになることで、定期的に情報発信、やりとりをする中でそのまま予約を取ることもできます。
しかし、よほどのことがなければ簡単に友だちにはなってくれないため、友だち特典を作っておくことが大切です。利益率に影響しないよう、できるだけサービス面の特典をつけましょう。
友だち追加をしてもらうときにはIDを伝えるだけでなくて、カメラですぐにアクセスができるQRコードを用意しておくことで、友だち追加へのハードルをとことん下げていきましょう。
また、お友達紹介キャンペーンなどもも作れると新規集客にも好影響を与えることができます。
他SNSは余裕があれば運用。あくまでも「リピート率アップ・リピーター獲得」で考える
ツイッターやフェイスブックは新規ユーザーも閲覧をすることが多く、宣伝には向いています。
しかしリピーター獲得という観点で考えると、患者と近しい距離感を作ることができないため、LINE公式アカウントほど向いていません。
また、投稿の品質によっては新規ユーザーから見てそこまで良い認識を持たせられない、最悪の場合炎上してしまう可能性があります。
そのため、まずは現状使っている顧客管理システムを用いたリピート率アップツール、LINE公式アカウントによるリピーター獲得を使っていきましょう。
その上で余裕があれば、目的を定めた上で、使いたいハッシュタグや炎上防止に向けた運用ルールを作り運用していくことをおすすめします。
DMを利用した整骨院のリピーター獲得とリピート率アップ
少しアナログですが、患者の自宅に直接送れるDMもリピート促進をする一つの手段です。
どちらかというとリピート率が低くなった際に試しておきたい手段。
現在ではネットを通したコミュニケーションが主流ですが、メイン顧客となる患者の層によってはDMの方が相性がいいということもあります。
DMを送る際はメールよりは気軽に送付できないため、夏のご挨拶や正月のタイミング、お誕生日など何かしらの送ってもよいというタイミングを見計って送ることが大切です。
もちろん、商売色の強すぎるDMは嫌がられるため、役に立てる情報を入れ込みながら来院用クーポンなどをつけると来院しやすくなります。
そもそもリピートしてくれる患者が取れているかどうか集客内容を見直す
整骨院に来院する患者は、簡単に治るものから重症な患者まで数多くいます。
もし、あまりにも症状が軽い、リピートが望みにくい患者が多ければ、そもそもの集客経路を見直すことも視野に入れましょう。
例えば、SEOで「交通事故治療」や「腰痛」「肩こり」「頭痛」などのジャンルへアプローチができていなければ、そこで上位表示できるようにホームページを調整してみましょう。
そもそもホームページに記載すらされていなければ、例えばここの整骨院が腰痛にどのような施述をしてくれるか分からないので、そういったリピーター候補の患者が他院よりは訪れにくいということは容易に想像ができます。
難しければ、すでに上位表示をしているポータルサイトへの掲載を行い、少しでも整骨院のリピート率アップにつながるリピーターの獲得に向けて動いていきましょう。
「整骨院(整骨院)のリピート率アップ・リピーター獲得数を増やすには?」まとめ
最近では、Youtubeに動画をあげる接骨院・整骨院、整体院が多く見受けられており、つい意識が風潮に流されてしまうこともしばしばあると思います。
しかし、売上を支えてくれるのはパレートの法則が物語るように、どの業界であってもリピーター、お得意様であることを忘れないでください。
繰り返すようですが、整骨院がリピート率アップ、リピーターを獲得するには、患者に気に入ってもらえるサービス内容や技術力が基盤にあることが前提です。
その上で、患者がリピートしやすい環境づくりをするだけでなく、競合他院にも取られないよう、気を配っておきましょう。