オールフリーのマーケティング戦略を解説します

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健康意識の高まりから、近年ますます注目を集めている「ノンアルコール飲料」。需要が高い分、競合も多い市場において、サントリーの「オールフリー」は、なぜ選ばれているのでしょうか。

オールフリーが選ばれる背景には「ノンアルコール飲料を飲まない人」をターゲットとした、マーケティング戦略が存在します。

この記事では、サントリー「オールフリー」のマーケティング戦略について解説しています。自社のマーケティング戦略を検討する際に、ぜひ参考にしてください。

なお、この記事に合わせて自社と競合の分析を通じてマーケティングを成果に繋げるためのワークシートも提供しています。シートに記入するだけで3C分析が進められる内容になっていますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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サントリー「オールフリー」のマーケティング戦略とは?

「オールフリー」は、大手飲料メーカー「サントリー」が提供するノンアルコールビールです。サントリーは、2010年にオールフリーを発売、2011年には「のんある気分」を発売するなど、飲料業界の中でも幅広くノンアルコール飲料を展開してきました。

激化するノンアルコール飲料市場

サントリーの「ノンアルコール飲料レポート2022」によると、2021年に4009万ケースだったノンアルコール飲料市場は、2022年には4171万ケースまで拡大。

この調査によって、2015年から7年連続でノンアルコール飲料の市場が拡大していることが、明らかにされています。

そんなノンアルコール飲料の中でも、特に競争が激化しているのが「ノンアルコールビール」です。2009年から2017年にかけて、シェアトップが何度も入れ替わるなど、ビール製造業者の間で激しい競争が繰り広げられています。

※参照元:サントリーホールディングス株式会社「ノンアルコール飲料レポート2022」(https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/sangyou/pdf/1039_03_03.pdf

変化するノンアルコールの需要

ノンアルコール飲料が登場した当初は、ノンアルコール飲料といえば、アルコールを摂取できない状況で「代替品」として飲まれることがほとんどでした。

しかし、近年では健康意識の高まりやライフスタイルの多様化によって、代替品としてではなく、「自ら選んで」ノンアルコール飲料を生活の中に取り入れる人が増えています。

特に、2020年頃からはコロナ禍で人々の生活は大きく変化しました。外出自粛やリモートワークといった新しい生活様式の影響から、以前よりも健康に気を遣う人が増え、ノンアルコール飲料の需要はこれまで以上に高くなっています。

オールフリーは勝ち組か?

激化するノンルコール飲料市場において、サントリーのオールフリーはどのような戦略をとっているのでしょうか。

サントリーでは、従来の「オールフリー」と内臓脂肪を減らすことを売りにした「からだを想うオールフリー」の2つの商品を販売しています。

知名度、出荷数ともに「オールフリー」が上回っていますが、成長率の高い「からだを想うオールフリー」にサントリーは注力しています。

SNSキャンペーンで商品の強みを訴求

サントリーは、2022年9月にオールフリーのSNSキャンペーンを実施。健康診断や休肝日といった単語がSNSで多く投稿される秋の時期に、30~50代をターゲットとして、プレゼントキャンペーンを行いました。

このキャンペーンを通して、「からだを想うオールフリー」の健康機能を効果的にアプローチしました。

オールフリー休肝部 休肝ご褒美キャンペーン:https://www.suntory.co.jp/beer/allfree/kyukancp/

ノンアルコールを知らない人にもオールフリーを

ノンルコール市場の競争は激しくなっていますが、まだまだノンアルコール飲料に興味・関心を持っていな消費者が多いのも事実です。

サントリーは「ノンアルコールに興味がない人」をターゲットに、まずはオールフリーという商品の認知を広げることを目指しています。

オールフリーをより多くの人に認知してもらうためにも、新たなノンアルコール飲料を販売するのではなく、既存のオールフリーに注力していく考えです。

サントリー「オールフリー」のマーケティング戦略まとめ

今回はオールフリーのマーケティング戦略について解説してきました。コロナ禍による、健康意識の高まりから、ますます需要が高まっているノンアルコール飲料。

競争の激しいノンアルコール飲料市場において、サントリーは「ノンアルコール飲料を飲まない人」にオールフリーの健康機能をアピールすることで、他社との差別化を図っています。

サントリーは「ノンアルコールを飲まない、興味がない人」をターゲットとすることで、同業者との競争を可能な限り避け、新規顧客の獲得を目指しているのです。

競合他社との差別化を成功させるには

競合が多く競争が激しい市場で、「選ばれる」企業になるには、競合他社との差別化は必須です。差別化を成功させるためには、自社の強みやターゲットを明確にした上で、他社との差別化ポイントを見つける必要があります。

他社にはない自社だけの価値や自社のターゲットとすべき顧客を明確にするためには、「ワークシートを活用した自社・他社分析」がおすすめです。

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