ミズノのブランド戦略を徹底解説
最終更新日:2024年03月23日
この記事では日本の代表的なスポーツ用品メーカー「ミズノ」のブランド戦略について解説しています。ぜひ、自社のブランド戦略の参考にしてください。
また、ブランド戦略を成功させるためには、ブランディングに関する正しい知識とやり方を理解しておくことが重要です。
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ミズノのブランド戦略のポイント
1906年に創業した「ミズノ」は、日本のスポーツ用品メーカーです。大阪に本社を置き、スポーツ用品の開発・製造・販売を行っています。
日本の代表的なスポーツ用品メーカーである「ミズノ」は、クラブチームの運営や大会のスポンサー活動など、スポーツ振興にも長年に渡って力を入れています。
今回は、そんなミズノのブランド戦略について解説していきます。
ブランド戦略① CSR活動を戦前から展開
ミズノはCSR活動を戦前より積極的に取り入れてきました。CSR活動とは、「Corporate Social Responsibility」の略で、日本語では「企業の社会的な責任」のことです。
具体的には、1925年にミズノは「これからは『和製品』を『日本品』と、『舶来品』を『外国品』としてほしい」というメッセージを込めた広告を掲載。これまでは西洋からきた品物は「舶来品」と呼ばれ、国産品(和製品)よりも優れているという考えが定着していました。
そこで、ミズノは「国産品も西洋品と変わらず質が高い」ということを、広告を通して消費者に伝えようとしたのです。
ミズノでは、このように昔から、社会に訴えかけるような企業活動を行ってきました。
また、昨今のビジネス環境・スポーツ環境の変化やグローバル課題の顕在化といった時代の変化がミズノを取り巻いています。
そのためミズノグループは、2030年までに下記3つの枠組みを使って環境と社会の持続可能性の問題を解決するための事業の意義を明確にする「価値創造ストーリー」を表明しました。
- 「ミズノの強み」Heritage & Beyond
- 「ミズノのビジネス領域」Sports & Beyond
- 「ミズノの提供する社会価値」Responsibility & Beyond
これにより、新事業展開を通じたサスティナビリティとSDGsへの貢献にチャレンジし、社会的な価値と経済的な価値の両方を同時に生み出すことを目指します。
ブランド戦略② 4つのグラブブランドに合わせて戦略を実行
ミズノのブランド戦略には大きな4つの選択肢が存在します。その4つとは、「ライン拡張」「ブランド拡張」「マルチブランド」「新ブランド」のことです。
それぞれの手法の意味合いは以下の通りとなります。
- ライン拡張:既存ブランドに新たな製品を追加する。
- ブランド拡張:既存ブランドの名称やマークなどを他のカテゴリーにも活用する。
- マルチブランド:同カテゴリーで複数のブランドを用意する。
- 新ブランド:社内で新たなブランドを立ち上げる。
ミズノはグラブだけで「MIZUNO PRO(軟式用、約30,000円)」「Global Elite(軟式用、約20,000円)」「Victory Stage(約15,000円)」「PRO MODEL(約7,000円)」という4つのブランドを持っています。
例えば、「ライン拡張」戦略の場合、Victory Stageというブランドは、現時点で軟式用のグラブのみ製造されていますが、硬式用の需要が増えれば、今後は硬式用のグラブが製造される可能性もあります。
「ブランド拡張」戦略の具体例としては、高性能で高価格のバットには「MIZUNO PRO」、子供用バットには「PRO MODEL」というブランド名が使われており、グラブのブランド名がバッドにも流用されているのです。
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ミズノのブランド戦略まとめ
今回はミズノのブランド戦略について解説しました。
ミズノのブランド戦略からは、「CSR活動を初めとした社会貢献活動」や「独自で決めたブランド戦略のルール」が学べます。
ミズノはブランドに合わせて、最適な戦略を実施することで、効果的ににユーザーへ「ミズノブランド」をアプローチしているのです。
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