無印良品が愛される3つのブランド戦略とは？
最終更新日：2024年03月23日
今回は質の高いシンプルな商品で多くのファンを持つ「無印良品」のブランド戦略を紹介します。自社のブランド戦略を検討する上で、ぜひ参考にしてください。
また、ブランド戦略を立案するにあたって、ブランディングに関する正しい知識やノウハウが必要です。
ブランド戦略の概要や流れを分かりやすくまとめた資料「ブランディングガイドブック」をご用意いたしましたので、ご興味のある方はぜひご活用ください。
無印良品のブランド戦略のポイント
1980年に誕生した無印良品は、衣服から日用雑貨、食品に至るまで、幅広い種類の商品を「高品質」かつ「低価格」で展開しています。
「しるしの無い良い品」というコンセプトのもと、誰もが手に取りやすいシンプルなデザインが特徴の無印良品は、老若男女問わず支持されているブランドです。
今回は、そんな幅広い層に愛され続ける無印良品のブランド戦略について解説していきます。
ブランド戦略① コンセプト9割・アクション1割
無印良品のブランド戦略において、一番注力しているのが「コンセプト創り」です。ブランド戦略では、コンセプトがしっかり固まっていれば、軸がブレることなく経営活動ができます。
反対にコンセプトが固まっていないにもかかわらず、見切り発車で事業をスタートすると、軸がブレブレとなり、結果として誰にも響かないブランドが出来上がってしまいます。
無印良品は、このコンセプト創りに3年もの歳月をかけて、確固たるコンセプトを創り上げます。「誰に」向けて「どんな製品」を作るのかを、ゼロから時間をかけてチームで議論します。
あらゆる角度から議論を重ねてコンセプトを練り上げることで、無印良品のブレないブランドコンセプトが完成するのです。
ブランド戦略②「人の手のぬくもり」をユーザーに伝える
無印良品のブランド開発の根幹には、「人の手のぬくもりをしっかりと表現したい」という考えがあります。
無印良品は「わけあって、安い。」という一貫した考えのもと、ものづくりが行われています。ここでいう「わけ」とは、「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡素化」のことです。
この「わけ」を無印良品は、商品のタグで表現。商品の誕生から販売されている今に至るまでの「わけ」を商品タグに記載しているのです。
「わけ」の部分を消費者にきっちり伝えることが、「人の手のぬくもりをしっかりと表現したい」というブランド創りに繋がっています。
ブランド戦略③「エッジを立てない」価値観を浸透させる
無印良品は「自然と。無名で。シンプルに。地球大。」という企業理念を掲げています。この理念の基、「エッジを立てない」ナチュラルでシンプルなデザインのものづくりを追求。
敢えて特徴を出しすぎないシンプルな商品が、「これでいい」という消費者の考えにフィットしたことで、多くのファンを獲得しています。
【5分で理解】ブランディングとは？戦略策定方法や成功・失敗事例を解説
無印良品のブランド戦略まとめ
今回は、無印良品のブランド戦略について解説してきました。シンプルでありながら唯一無二の商品を提供し続ける無印良品。
創業から今日まで、年代・世代を問わず幅広く指示される理由は、確固たるコンセプトのもと、ブレないものづくりを続けているからです。
揺るぎないコンセプトがあれば、どれだけ商品カテゴリーを広げても、ワンストップで消費者に様々な価値提供を実現できます。
無印良品が長きにわたって老若男女から愛される秘訣には、商品を通して自社のコンセプトをわかりやすく消費者に伝える戦略が行われていることが分かります。
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