ヤマハのブランド戦略を分析しました
最終更新日:2024年03月25日
本記事では、2016年に中期経営計画を発表した後、ブランド力向上を図ってきたヤマハのブランド戦略について紹介します。自社のブランド戦略の施策を練る上で参考にしていただけると幸いです。
また、ブランド戦略を実施するにあたって、基礎的な知識や流れを把握しておくことは重要です。
ブランド戦略の概要や流れを分かりやすくまとめた資料「ブランディングガイドブック」もご用意しておりますので、ご興味のある方はぜひご活用ください。
ヤマハのブランド戦略のポイント
ヤマハは、元々ブランディングに注力してきた会社です。2000年ごろから、社内外に向けてブランド活動を開始。「顧客に対してどんな価値が提供できるのか」を常に考えています。以下では、ヤマハがブランド力向上のために活動している内容を詳しく解説していきます。
Japan Branding Awards 2020で受賞
画像引用元:ヤマハ公式サイト(https://jp.yamaha.com/about_yamaha/brand_promise/index.html)
ヤマハは、2020年に実施されたJapan Branding Awardsで、Winnersに選出されました。また、2022年には28位に上昇しています。
Japan Branding Awardsとは、株式会社インターブランドジャパンが国内のブランディングを評価している催しです。
ヤマハでは、「顧客ともっと繋がる」とスローガンを掲げ、ブランドプロミスである、「Make Waves」を中心とした顧客の心に響く体験を提供する機会を設ける活動を実施。
音楽には人々に大きな影響を与える力があると考え、自分自身を音で表現し、創り出した音楽から人々が心を震わせる瞬間を例えて、「Make Waves」と表現しています。顧客の心を震わせる瞬間を大切にするために、ヤマハは音楽を愛する方たちを支え続けています。
また、日本発のブランドを対象としたブランド価値ランキング評価「Best Japan Brands」でもヤマハブランドは上位100ブランドに10年連続選定(2015~2024年)。
ヤマハはブランドショップやYamaha Music IDなどを通じて「顧客とのより深いつながりを実現する」という中期経営計画の重要なテーマを推進し、継続的に『おとまち』活動を展開することで、地域社会との関係強化に向けた課題解決に取り組んできました。また、AIと人間の共創可能性を追求するなど、イノベーティブな姿勢が評価されています。
気軽に音楽を楽しめる体験スペースを設置
画像引用元:ヤマハ公式サイト(https://www.yamahamusic.jp/shop/ginza/experience_area/key_between_people.html)
楽器を弾く人も弾かない人も気軽に音楽を楽しめるよう、ヤマハは銀座ビルに音楽の体験スペースを設置。中にはカフェや、「楽器を介した人と人とのつながり」をテーマにしたピアノを配置しています。
音楽を聴きながらカフェでゆっくり時間を過ごしたり、鍵盤に触れて演奏したりできる空間を創り上げました。カフェでは、テーブルにカップを置くと映像に反映され音楽を奏でるようになっており、意識しなくても音楽に触れられるよう配慮しました。
気付けば音楽に触れられる環境を設けることで、顧客との直接的な繋がりを図っています。
ヤマハにしかできないことは何かを常に追求
音楽によって実現できる自己表現や豊かな心を育んでいく、そのようなヤマハにしかできないことの具体化を目標に日々活動しています。
例えば、リモート合奏サービスを提供しており、離れていても音楽で人と人とが繋がれるよう配慮しています。
また言葉をメロディに乗せて会話できるロボットも開発。常に顧客視点を重視しながら、技術だけでなく顧客の心に響くサービスを提供することに注力しています。
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ヤマハのブランド戦略まとめ
ヤマハでは、顧客視点に立ったブランド戦略に注力しています。音楽は人の心を動かせる大切なものだと考え、実際に体験することで顧客の心を震わせられるよう配慮しています。
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